SoFi:2026年の上方修正はほぼ確実──ローン事業だけで見えてしまう“成長の必然”
前回は、SoFiの2026年ガイダンスが保守的な前提で構成されており、業績の上方修正が濃厚であることを確認した。
そして焦点は、「上振れるかどうか」ではなく、「どこまで上振れるか」にある。
今回はその具体的な検証として、まずローン事業の売上構造を分解し、すでに見え始めている“上方修正の規模”を数値ベースで明らかにしていく。
【ローン事業の売上予測】
🚨ローン事業の売上は、24.7億ドル(前年比約+35%)と予想する。
24.7億ドルの内訳は以下となる。
・純利息収益(NII):22.5億ドル
・非金利収入:2.2億ドル
上記の数値根拠を検証していく。まずは、現在の売上構造を整理する。
◆ローン事業売上
ローン事業における2025年の売上は、18.27億ドル(前年比+23.5%)となっている。

※Adjusted Net Revenue(調整後純収益):ローン証券化などの会計上の変動を調整した売上を示す指標。
※純利息収益(NII):一般的に「金利収入」と表現されることも多い。私自身のブログでも過去は「金利収入」と表現していた(例:このリンク先の表12)。
ローン事業の売上は、上記表の通り、次の2つによって構成される。
1. 純利息収益(NII):金利収入から支払利息を差し引いたもの
2. 非金利収入:ローン売却益・証券化手数料・組成手数料など
そのため、売上を「純利息収益」と「非金利収入」に分けて検証する。
1. 純利息収益(NII)を求める
以下手順で、純利息収益(NII)を求めていく。
Ⅰ. 2026年「融資実行額」を予想
Ⅱ. 2026年「ローン残高化率」を予想
Ⅲ. 2026年「ローン残高増加額」を算出(Ⅰ×Ⅱ)
Ⅳ. 2026年末「ローン残高」を算出(2025年末ローン残高+Ⅲ)
Ⅴ. 2026年「期中平均ローン残高」を算出(2025年末ローン残高+Ⅳ)÷2
Ⅵ. 2026年「期中平均ローン残高」にローン事業のNIM(純金利マージン:実質的な利回り)を乗じ、「純利息収益(NII)」を算出する
上記手順に従い、順に検証していく。
◆融資実行額
SoFiの近年の融資実行額は伸びがすさまじく、2024年の232億ドルから2025年には364億ドル(前年比+56.9%)となっている。

しかし、融資実行額には、ローンプラットフォーム事業(LPB)向けが含まれる。
LPB向けの売上は金融サービス事業に属するため、ローン事業の分析からは除外する必要がある。そのため、LPBを除いた融資額でグラフを作成する。
その上で、融資実行額(LPB除く)を確認すると、2024年、2025年と2年連続で前年比+約20%のため、2026年の融資実行額(LPB除く)も+20%とし、「304.6億ドル」と予想する。

※年初の記事で各ローンの需要動向を示したが、基本認識に変更はない。2026年も力強い成長が続くと見ている。
◆2026年ローン残高化率およびローン残高増加額
※ローン残高化率:ローン実行額の何割がローン残高として残るかを表したもの
・2026年のローン残高化率は、2025年の39.9%から「45%」に上昇し、
・2026年のローン残高は、+137億ドルと予想する。
(2026年ローン実行予想額304.6億ドル×45%=137億ドル)

2026年のローン残高化率が「45%」に上昇すると予想する根拠は、次の理由からである。
・預金残高の急増(2025年第4四半期に45億ドル超の増加)
・それに伴い、預貸率(ローン残高÷預金残高)が約90%に低下
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