見出し画像

ほどほどの自由──自律神経失調症を抱えて

ひとり社長をしていると、結構気楽なことが多い。

会社員時代だったら「マイペースにやろう」なんてゆったり構えていたら、上司に「お前ちゃんとやれよ」みたいに言われて、その人間関係で疲れてしまうことも少なくない。

でも今なら、自分と合わない人とはそもそも仕事しないから、後から気まずい雰囲気になる心配もあまりない。最初のうちは「最高やな」と思ってた。

ただ、こうやって独りのまま好き勝手やってると、ちょっと危ないかなとも思う。幸い妻と愛犬のお茶子がいるからまだ大丈夫だけど、もし独りになっちゃったら、どうにも孤独感がすごくなりそうで。  

「じゃあ一緒に誰かと働く?」って考えてみたけど、実はぼく、会社員の頃から体調が弱くて、特に20代の後半からは、人としゃべったり打ち合わせしたりするだけで自律神経がガタガタに乱れる。

実際、起業1年目の12ヶ月目くらいで思いっきり崩れて、自律神経失調症になってしまった。そこからいろんな病院や治療院を20箇所くらい回ったけど、どこも改善の兆しはなかなか見つからなくて。仕方ないから「とにかく無理をしない」っていう働き方にシフトチェンジしたわけだ。

起業2年目からは、もう「おりゃー!」とがむしゃらに頑張るエネルギーなんて残ってなかった。どうやったらなるべく体に負担をかけずに、お金を稼げるか。それを真剣に考えるようになって、この今のスタイルに落ち着いた。

いわゆる完全在宅ワークというやつだ。昨年は1年かけてピラティススタジオのフランチャイズ加盟を検討して、本部の人とZoom会議したり、銀行に行ったり。すると、もうそれだけで自律神経がビリビリしてメンタルも崩れて手が震えたり。楽するために事業をするのにそのせいで酷く体調を崩すことにもなった。

だから開業も断念してしまった。この体で、誰かと協力して仕事をするのは非現実的だ。そう考えると、人と一緒に働くって、ぼくにはかなり難易度が高い。

「依存先を分散させるといい」とはわかっている。が、そもそも友達がほとんどいない。担当の税理士が高校の同級生で同じ部活だったから、まぁ気軽に話せるのはそいつくらい。でもそいつも体調があんまり安定しないし、ふたりで飲みに行けるような元気があるわけでもない。

ストレッチトレーナーというストレッチ専門の整体師をやっていたころは、お客さんとちょっとした雑談をするだけで、ささやかな孤独を埋められてた気がする。でもいま同じことをやるのは……正直、大変だろうなぁ。

ちなみに5年前にダイヤモンド社から出したストレッチの本は、いまだに電子版が売れて年10万円くらいのささやかなお小遣いにはなってる。1年で出版社から5冊も刊行した。あの糸井重里さんに帯も書いてもらえてかなり嬉しかった。

で。

そんなわけで、もし万が一、妻が何らかの理由でいなくなったらどうしよう、なんて考えてしまう。

そうなったら、犬を2頭くらい飼って多頭崩壊しないくらいに孤独をやわらげるしかないのかなと思う。おっさんが犬と暮らすだけの人生っていうのも、まぁ悪くはないけど、想像するとちょっと寂しい。

でもこの先のことを考えすぎても頭が痛くなるし、また自律神経がピリピリするので、ほどほどにしておく。

とりあえず、妻には元気でいてもらって、お茶子と一緒にいつまでもぬくぬくしてたい。

だけど、人生どう転ぶかわからない。

だから、なるべく無理をしないで稼ぐ方法をいまのうちに整えて、孤独になってもそこそこ楽しく暮らしていけるようにしておきたい。そういうふうに、ゆるく、力を抜いて考えながら生きていくのが、ぼくにはちょうどいい感じだ。


おすすめ記事

いいなと思ったら応援しよう!