2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

B 8032-15:2014

ページ

序文 ··································································································································· 1

1 適用範囲························································································································· 1

2 引用規格························································································································· 1

3 リングのタイプ及び呼び方の例 ··························································································· 1

3.1 タイプHK−ストレートフェースハーフキーストンリング7°のタイプ及び呼び方 ····················· 1

3.2 タイプHKB−バレルフェースハーフキーストンリング7°のタイプ及び呼び方 ························· 2

4 仕様······························································································································· 4

4.1 タイプHK及びHKB−ハーフキーストンリング ·································································· 4

4.2 タイプHK及びHKBリングの外周R面取り及び内周R面取り ·············································· 4

4.3 タイプHK及びHKBリング(外周全面及びインレイド)のコーティング厚さ··························· 5

4.4 タイプHK及びHKBリング−窒化層深さ ·········································································· 6

5 張力補正係数 ··················································································································· 7

6 寸法······························································································································· 7

附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································ 13

(1)

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

B 8032-15:2014

まえがき

この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本陸用内燃機関協会(LEMA)

及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出

があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

JIS B 8032(内燃機関−小径ピストンリング)の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS B 8032-1 第1部:用語

JIS B 8032-2 第2部:測定方法

JIS B 8032-3 第3部:材料

JIS B 8032-4 第4部:仕様の一般規定

JIS B 8032-5 第5部:要求品質

JIS B 8032-6 第6部:レクタンギュラリング

JIS B 8032-7 第7部:薄幅レクタンギュラリング

JIS B 8032-8 第8部:スクレーパリング

JIS B 8032-9 第9部:キーストンリング

JIS B 8032-10 第10部:鋳鉄製ハーフキーストンリング

JIS B 8032-11 第11部:オイルコントロールリング

JIS B 8032-12 第12部:コイルエキスパンダ付きオイルコントロールリング

JIS B 8032-13 第13部:スチール組合せオイルコントロールリング

JIS B 8032-14 第14部:スチール製キーストンリング

JIS B 8032-15 第15部:スチール製ハーフキーストンリング

JIS B 8032-16 第16部:コイルエキスパンダ付き鋳鉄製薄幅オイルコントロールリング

JIS B 8032-17 第17部:コイルエキスパンダ付きスチール製オイルコントロールリング

(2)

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

日本工業規格

JIS

B 8032-15:2014

内燃機関−小径ピストンリング−

第15部:スチール製ハーフキーストンリング

Internal combustion engines-Small diameter piston rings-

Part 15: Half keystone rings made of steel

序文

この規格は,2003年に第1版として発行されたISO 6624-4を基とし,技術的内容を変更して作成した

日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一

覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。

1

適用範囲

この規格は,往復動内燃機関に使用する呼び径200 mm以下のピストンリング(以下,リングという。)

のスチール製ハーフキーストンリングのタイプHK及びHKBの基本的寸法及び特性について規定する。

なお,この規格は,類似した状態で作動する圧縮機用リングなどに適用してもよい。

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 6624-4:2003,Internal combustion engines−Piston rings−Part 4: Half keystone rings made of steel

(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”

ことを示す。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用

規格は,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)は適用しない。

ISO 6621-4:2003,Internal combustion engines−Piston rings−Part 4: General specifications

3

リングのタイプ及び呼び方の例

注記 ハーフキーストンリングの角度については,キーストンリングと同じ定義及び測定方法を適用

する(JIS B 8032-2参照)。

3.1

3.1.1

タイプHK−ストレートフェースハーフキーストンリング7°のタイプ及び呼び方

一般諸元

リングの一般諸元は,図1による。

各部の寸法及び張力は,表7による。

h3の値は,h1+0.05 mmに基づいて算出する。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

2

B 8032-15:2014

注a) 呼びリング幅

b) t=0.006×h1

図1−タイプHK

3.1.2

呼び方の例

リングの呼び方は,次による。

呼び径d1=60 mm,リング幅h1=1.2 mm,スチール(材料小分類MC62)製で,図1に示す一般諸元を

もち,厚さ0.1 mm以上の外周全面クロムめっきを施したものの呼び方は,次による。

ピストンリング JIS B 8032-15 HK-60×1.2-MC62 CR2

3.2

3.2.1

タイプHKB−バレルフェースハーフキーストンリング7°のタイプ及び呼び方

一般諸元

リングの一般諸元は,図2及び表1による。

各部の寸法及び張力は,表7による。

h3の値は,h1+0.05 mmに基づいて算出する。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

3

B 8032-15:2014

注a) 呼びリング幅

b) t=0.006×h1

図2−タイプHKB

表1−バレル幅(h8)及びバレル量(t2,t3)

単位 mm

3.2.2

リング幅

バレル幅

バレル量

リング幅中心からの

バレル頂点のずれ

0.20以下

0.25以下

0.30以下

0.40以下

0.50以下

呼び方の例

リングの呼び方は,次による。

呼び径d1=60 mm,リング幅h1=1.5 mm,スチール(材料小分類MC65)製で,図2に示す一般諸元を

もち,外周表面に0.050 mm以上の窒化層,側面に0.015 mm以上の窒化層を施したものの呼び方は,次に

よる。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

4

B 8032-15:2014

ピストンリング JIS B 8032-15 HKB-60×1.5-MC65 NT050

4

仕様

4.1

タイプHK及びHKB−ハーフキーストンリング

4.1.1

表面窒化リング

表面窒化リングは,図3による。

a) タイプHK

b) タイプHKB

図3−表面窒化リング

4.1.2

クロムめっき又は溶射リング

コーティング付きリングは,外周全面及びインレイドごとに,図4及び図5による。

a) タイプHK

b) タイプHKB

図4−外周全面コーティングリング

クロムめっきリングには推奨しない。

a) タイプHK

図5−インレイドコーティングリング

4.2

タイプHK及びHKBリングの外周R面取り及び内周R面取り

リングの外周R面取り及び内周R面取りは,図6及び表2による。

b) タイプHKB

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

5

B 8032-15:2014

図6−外周R面取り及び内周R面取り

表2−hx及びhyの寸法

単位 mm

0.25以下

0.30以下

0.35以下

0.30以下

0.40以下

4.3

タイプHK及びHKBリング(外周全面及びインレイド)のコーティング厚さ

リングのコーティング厚さは,図7及び表3による。

a) 外周全面

b) インレイド

図7−コーティング厚さ

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

6

B 8032-15:2014

表3−コーティング厚さ

単位 mm

クロムめっき記号

溶射記号

厚さ

0.005以上

0.05以上

0.10以上

0.20以上

0.15以上

注a) h1≦1.5のリングには推奨しない。

4.4

タイプHK及びHKBリング−窒化層深さ

リングの窒化層深さは,図8,表4及び表5による。

図8−窒化層深さ

表4−外周面及び下面の窒化層深さ

単位 mm

窒化記号

窒化層深さ

外周面

下面

0.03以上

0.010以上

0.05以上

0.015以上

0.07以上

0.020以上

0.09以上

0.020以上

0.11以上

0.030以上

0.13以上

0.030以上

注記 上面及び内周面の窒化層深さは規定しない。

表5−外周面及び側面の窒化層深さ

単位 mm

窒化記号

窒化層深さ

外周面

側面

0.03以上

0.010以上

0.05以上

0.015以上

0.07以上

0.020以上

0.09以上

0.020以上

0.11以上

0.030以上

0.13以上

0.030以上

注記 内周面の窒化層深さは規定しない。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

7

B 8032-15:2014

5

張力補正係数

表7に示す接線張力及び直径張力は,一般的特性以外の特性が付加された場合は補正を必要とする。

仕様にしては,表6に示す張力補正係数及びISO 6621-4:2003に規定する比m/(d1−a1) の値に対応する張

力補正係数を使用する。

表6−コーティング付き(外周全面及びインレイド)又は窒化HK及びHKBリングの張力補正係数

6

張力補正係数

呼び径d1

寸法

リングの寸法は,表7による。

なお,表7に記載のない呼び径の扱いは,受渡当事者間の協定による。

page

8

B 8032-15:2014

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

呼びリング幅

許容差

区分

A法

リング

1本内

以下

測定値h3 a)

(基準)

B法

h3(基準)

h1の区分欄に対応

許容差

測定値

区分

合い口

すきま

許容差 s1 許容

接線張力

直径張力

h1の区分欄に対応

許容差

h1の区分欄に対応

呼び

許容差

の場合

の場合

表面処

表面処

理PO(り

理PO(り

ん酸塩

ん酸塩

皮膜処

皮膜処

理)後

理)後

の場合

の場合

単位 mm

呼び

リング厚さ

表7−タイプHK及びHKBハーフキーストンリングの寸法

page

9

B 8032-15:2014

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

表7−タイプHK及びHKBハーフキーストンリングの寸法(続き)

単位 mm

呼び

リング厚さ

呼びリング幅

許容差

A法

区分

(基

準)

許容差

測定値

区分

許容差

s1 許容

接線張力

直径張力

h1の区分欄に対応

許容差

呼び

h1の区分欄に対応

許容差

の場合

表面処理

表面処理

PO(りん

PO(りん

酸塩皮膜

酸塩皮膜

処理)後

処理)後

の場合

の場合

の場合

リング

1本内

以下

リング

3.7 1本内

以下

h3(基準)

h1の区分欄に対応

B法

測定値h3 a)

合い口

すきま

page

10

B 8032-15:2014

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

呼びリング幅

A法

許容差

区分

(基

準)

リング

1本内

以下

h3(基準)

h1の区分欄に対応

B法

測定値h3 a)

合い口

すきま

許容差

測定値

区分

許容差

s1 許容

接線張力

直径張力

h1の区分欄に対応

許容差

h1の区分欄に対応

呼び

許容差

表面処

表面処

の場合

の場合

理PO(り

理PO(り

ん酸塩

ん酸塩

皮膜処

皮膜処

理)後

理)後

の場合

の場合

単位 mm

呼び

径 リング厚さ

表7−タイプHK及びHKBハーフキーストンリングの寸法(続き)

page

11

B 8032-15:2014

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

表7−タイプHK及びHKBハーフキーストンリングの寸法(続き)

単位 mm

呼び

径 リング厚さ

呼びリング幅

許容差

リング

1本内

以下

区分

A法

測定値h3 a)

(基

準)

h1の区分欄に対応

B法

h3(基準)

許容差

合い口

すきま

表面処

理PO(り

ん酸塩

皮膜処

理)後

区分

接線張力

測定値

呼び

許容

h1の区分欄に対応

許容差

h1の区分欄に対応

許容差

表面処

の場合

の場合

理PO(り

ん酸塩

皮膜処

理)後

の場合

の場合

許容差

直径張力

この規格だけに使用する目的で,Fd/Ftの平均的な値を2.15としている。ただし,呼び径が50 mm未満のFdとFtとの比率は,受渡当事者間の協定による。

A法は,a6基準,h3測定値とし,B法は,h3基準,a6測定値とする。

リングの呼び径が表中の中間サイズ(例えば,補修品のサイズ)の場合は,小径側のリング厚さを適用する。

Ft及びFdの値は,弾性率(En)が210 GN/m2のスチールに適用する。平均張力は,リングの呼び厚さ(a1)と平均リング幅(h1)とで算出されたものである。

注a) h3の値は,h1+0.05 mmに基づいて算出する

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

12

B 8032-15:2014

参考文献 JIS B 0021 製品の幾何特性仕様(GPS)−幾何公差表示方式−形状,姿勢,位置及び振れの公

差表示方式

注記 対応国際規格:ISO/DIS 1101:1996,Geometrical product specifications (GPS)−Geometrical

tolerancing−Tolerancing of form, orientation, location and run-out(IDT)

JIS B 8032-2 内燃機関−小径ピストンリング−第2部:測定方法

注記 対応国際規格:ISO 6621-2:1984,Internal combustion engines−Piston rings−Part 2:

Inspection measuring principles(MOD)

page

13

B 8032-15:2014

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

附属書JA

(参考)

JISと対応国際規格との対比表

JIS B 8032-15:2014 内燃機関−小径ピストンリング−第15部:スチール製ハーフ

キーストンリング

(I)JISの規定

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条

ごとの評価及びその内容

箇条番号

及び題名

1 適用範

3 リング

のタイプ

及び呼び

方の例

内容

3.2.1 一般諸元

国際規格

番号

(III)国際規格の規定

箇条番号

内容

JISにほぼ同じ

箇条ごと

の評価

変更

JISにほぼ同じ

変更

(V)JISと国際規格との技術的差

異の理由及び今後の対策

技術的差異の内容

呼び径について,ISO規格では

38 mm〜160 mmであるが,JIS

では200 mm以下とした。

バレル量の定義について,ISO

規格では下面基準とし,バレル

頂点基準は参考扱いとしてい

る。JISではバレル頂点基準と

した。

ISO規格は適用範囲の呼び径を規

格ごとに個々に規定しているが,

現状のJISは全て200 mm以下と

している。今回の改正では現状

JISと一致させるため呼び径は変

更なしとした。他のJISをISO規

格相当に改正するときに整合を

図る。

現状の他のJISと整合させるため

バレル頂点基準とした。他のJIS

をISO規格相当に改正するとき

に整合を図る。

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 6624-4:2003,MOD

注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

− 変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。

注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

− MOD…………… 国際規格を修正している。