2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

K 8589:2017

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1 適用範囲························································································································· 1

2 引用規格························································································································· 1

3 種類······························································································································· 2

4 性質······························································································································· 2

4.1 性状 ···························································································································· 2

4.2 定性方法 ······················································································································ 2

5 品質······························································································································· 2

6 試験方法························································································································· 3

6.1 一般事項 ······················································································································ 3

6.2 純度(C7H6O6S・2H2O) ·································································································· 3

6.3 水溶状 ························································································································· 4

6.4 強熱残分(硫酸塩) ······································································································· 5

6.5 塩化物(Cl) ················································································································ 5

6.6 硫酸塩(SO4) ·············································································································· 5

6.7 重金属(Pbとして) ······································································································ 6

6.8 鉄(Fe) ······················································································································ 7

6.9 サリチル酸(HOC6H4COOH) ························································································· 7

7 容器······························································································································· 8

8 表示······························································································································· 9

(1)

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K 8589:2017

まえがき

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本

試薬協会(JRA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正

すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS K 8589:2011は改正され,この規格に置き換えられた。

なお,平成29年8月19日までの間は,工業標準化法第19条第1項等の関係条項の規定に基づくJISマ

ーク表示認証において,JIS K 8589:2011によることができる。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(2)

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日本工業規格

JIS

K 8589:2017

5-スルホサリチル酸二水和物(試薬)

5-Sulfosalicylic acid dihydrate

C7H6O6S・2H2O FW:254.21

1

適用範囲

この規格は,試薬として用いる5-スルホサリチル酸二水和物について規定する。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。

JIS K 0050 化学分析方法通則

JIS K 0067 化学製品の減量及び残分試験方法

JIS K 0113 電位差・電流・電量・カールフィッシャー滴定方法通則

JIS K 0115 吸光光度分析通則

JIS K 0117 赤外分光分析方法通則

JIS K 8001 試薬試験方法通則

JIS K 8102 エタノール(95)(試薬)

JIS K 8150 塩化ナトリウム(試薬)

JIS K 8155 塩化バリウム二水和物(試薬)

JIS K 8180 塩酸(試薬)

JIS K 8201 塩化ヒドロキシルアンモニウム(試薬)

JIS K 8202 塩化1,10-フェナントロリニウム一水和物(試薬)

JIS K 8295 グリセリン(試薬)

JIS K 8359 酢酸アンモニウム(試薬)

JIS K 8371 酢酸ナトリウム三水和物(試薬)

JIS K 8392 サリチル酸(試薬)

JIS K 8541 硝酸(試薬)

JIS K 8550 硝酸銀(試薬)

JIS K 8563 硝酸鉛(II)(試薬)

JIS K 8576 水酸化ナトリウム(試薬)

JIS K 8680 トルエン(試薬)

JIS K 8799 フェノールフタレイン(試薬)

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2

K 8589:2017

JIS K 8949 硫化ナトリウム九水和物(試薬)

JIS K 8951 硫酸(試薬)

JIS K 8962 硫酸カリウム(試薬)

JIS K 8982 硫酸アンモニウム鉄(III)・12水(試薬)

JIS K 8987 硫酸ナトリウム(試薬)

JIS R 3503 化学分析用ガラス器具

JIS R 3505 ガラス製体積計

3

種類

種類は,特級とする。

4

性質

4.1

性状

5-スルホサリチル酸二水和物は,白い結晶又は結晶性粉末で,水及びエタノール(99.5)に極めて溶け

やすい。

4.2

定性方法

試料の赤外吸収スペクトルをJIS K 0117によって測定すると,波数1 669 cm-1,1 436 cm-1,1 226 cm-1,

1 165 cm-1,1 035 cm-1,839 cm-1,802 cm-1及び716 cm-1付近に主な吸収ピークを認める。この場合,試料

調製はJIS K 0117の5.3 a)(錠剤法)による。錠剤の調製に臭化カリウムを用いたときの赤外吸収スペク

トルの例を,図1に示す。

図1−赤外吸収スペクトルの例

5

品質

品質は,箇条6によって試験したとき,表1に適合しなければならない。

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K 8589:2017

表1−品質

項目

純度(C7H6O6S・2H2O)

水溶状

6

試験方法

6.1

一般事項

規格値

質量分率 %

試験方法

99.0以上

試験適合

強熱残分(硫酸塩)

質量分率 %

0.05以下

塩化物(Cl)

質量分率 %

0.001以下

硫酸塩(SO4)

質量分率 %

0.02以下

重金属(Pbとして)

質量分率 %

0.001以下

鉄(Fe)

質量分率 %

0.001以下

サリチル酸(HOC6H4COOH)

質量分率 %

0.02以下

一般事項は,次による。

a) 試験方法の一般的な事項は,JIS K 0050及びJIS K 8001による。

b) 使用するガラス器具は,特に規定がない場合は,JIS R 3503及びJIS R 3505による。

c) 使用する標準液は,計量計測トレーサビリティが確保された標準液を,使用用途に合致することを確

認し,必要ならば希釈して使用する。このような標準液がない場合,使用用途に合致することを確認

して市販の標準液を用いるか,又は調製したものを用いる。

注記1 計量計測トレーサビリティが確保された標準液としては,計量標準供給制度[JCSS(Japan

Calibration Service System)]に基づく標準液,国立研究開発法人産業技術総合研究所計量標

準総合センター(NMIJ),米国国立標準技術研究所(NIST),ドイツ連邦材料試験研究所

(BAM)などが供給する標準液及びこれらへの計量計測トレーサビリティが確保された市

販の認証標準液がある。

d) 滴定用溶液の調製及び標定は,JIS K 8001の附属書JA(試験用溶液類の調製方法及び滴定用溶液類の

調製及び標定)による。市販品を用いる場合は,使用用途に合致することを確認する。

注記2 計量計測トレーサビリティが確保された滴定用溶液としては,ISO/IEC 17025に基づく認

定試験所が認定の範囲で値付けした市販の滴定用溶液がある。

6.2

純度(C7H6O6S・2H2O)

純度(C7H6O6S・2H2O)の試験方法は,次による。

a) 試験用溶液類 試験用溶液類は,次のものを用いる。

1) 二酸化炭素を除いた水 JIS K 8001の5.8 c)(二酸化炭素を除いた水)による。

2) フェノールフタレイン溶液 JIS K 8799に規定するフェノールフタレイン1.0 gをはかりとり,JIS

K 8102に規定するエタノール(95)90 mLを加えて溶かし,水を加えて100 mLにする。

3) 1 mol/L 水酸化ナトリウム溶液(NaOH:40.00 g/L) JIS K 8576に規定する水酸化ナトリウムを用

い,6.1 d)による。

b) 装置 主な装置は,次のとおりとする。

自動滴定装置(必要な場合に用いる。) 電位差滴定の機能をもち,最小吐出量が0.01 mL以下のも

の。

c) 操作 操作は,次のとおり行う。

試料2.5 gをコニカルビーカー200 mLなどに0.1 mgの桁まではかりとり,二酸化炭素を除いた水約

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K 8589:2017

80 mL及び指示薬としてフェノールフタレイン溶液数滴を加え,1 mol/L 水酸化ナトリウム溶液で滴

定する。終点は,液のうすい紅色が30秒間持続する点とする。

または,JIS K 0113の5.(電位差滴定方法)によって,指示薬を用いず,指示電極にガラス電極,

参照電極に銀−塩化銀電極,又は指示電極と参照電極とを組み合わせた複合電極などを用いて1 mol/L

水酸化ナトリウム溶液で滴定する。終点は変曲点とする。

d) 計算 純度(C7H6O6S・2H2O)は,次の式によって算出する。

A

=

.0

127 10

×

V

×

f

×

100

m

ここに,

6.3

A: 純度(C7H6O6S・2H2O)(質量分率 %)

V: 滴定に要した1 mol/L 水酸化ナトリウム溶液の体積

(mL)

f: 1 mol/L 水酸化ナトリウム溶液のファクター

m: はかりとった試料の質量(g)

0.127 10: 1 mol/L 水酸化ナトリウム溶液1 mLに相当する

C7H6O6S・2H2Oの質量を示す換算係数(g/mL)

水溶状

水溶状の試験方法は,次による。

a) 試験用溶液類 試薬用溶液類は,次のものを用いる。

1) 硝酸(1+2) JIS K 8541に規定する硝酸(質量分率60 %〜61 %,特級)の体積1と水の体積2と

を混合する。

2) 硝酸銀溶液(20 g/L) JIS K 8550に規定する硝酸銀2 gをはかりとり,水を加えて溶かし,水を加

えて100 mLにする。褐色ガラス製瓶に保存する。

3) 塩化物標準液(Cl:0.01 mg/mL) 6.1 c)による。

なお,塩化物標準液(Cl:0.01 mg/mL)を調製する場合,JIS K 8150に規定する塩化ナトリウム

1.65 gを全量フラスコ1 000 mLにはかりとり,水を加えて溶かし,水を標線まで加えて混合する。

この液10 mLを全量フラスコ1 000 mLに正確にとり,水を標線まで加えて混合する。

b) 濁りの程度の適合限度標準 濁りの程度の適合限度標準は,“澄明”を用いる。

澄明の限度標準の調製は,塩化物標準液(Cl:0.01 mg/mL)0.2 mLを共通すり合わせ平底試験管[6.3

c)参照]にとり,水10 mL,硝酸(1+2)1 mL及び硝酸銀溶液(20 g/L)1 mLを加え,水を加えて20

mLとし,振り混ぜてから15分間放置する。

c) 器具 主な器具は,次のとおりとする。

共通すり合わせ平底試験管 例えば,容量50 mL,直径約23 mmで目盛のあるもの。

d) 操作 操作は,次のとおり行う。

1) 試料2.0 gを共通すり合わせ平底試験管にはかりとり,水を加えて溶かし,水を加えて20 mLにす

る。

2) 試料を溶かした直後に濁りの程度をb)と比較する。また,ごみ,浮遊物などの異物の有無を上方又

は側方から観察する。

e) 判定 d)によって操作し,次の1)及び2)に適合するとき,“試験適合(規格値)”とする。

1) 試料溶液の濁りは,b)の濁りより濃くない。

2) ごみ,浮遊物などの異物は,ほとんど認めない。

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

5

K 8589:2017

6.4

強熱残分(硫酸塩)

強熱残分(硫酸塩)の試験方法は,JIS K 0067の4.4.4 (4)(第4法 硫酸塩として強熱する方法)によ

る。この場合,試料2 gを0.1 mgの桁まではかりとる。JIS K 8951に規定する硫酸0.5 mLを用い,強熱温

度は,600 ℃±50 ℃とする。残分は,0.1 mgの桁まではかる。

6.5

塩化物(Cl)

塩化物(Cl)の試験方法は,次による。

a) 試験用溶液類 試験用溶液類は,次のものを用いる。

1) 硝酸(1+2) 6.3 a) 1)による。

2) 硝酸銀溶液(20 g/L) 6.3 a) 2)による。

3) 塩化物標準液(Cl:0.01 mg/mL) 6.3 a) 3)による。

b) 器具 主な器具は,次のとおりとする。

共通すり合わせ平底試験管 6.3 c)による。

c) 操作 操作は,次のとおり行う。

1) 試料溶液の調製は,試料1.0 gを共通すり合わせ平底試験管にはかりとり,水を加えて溶かし,水を

加えて20 mLにする。

2) 比較溶液の調製は,共通すり合わせ平底試験管に塩化物標準液(Cl:0.01 mg/mL)1.0 mLをとり,

水を加えて20 mLにする。

3) 試料溶液及び比較溶液に,硝酸(1+2)5 mL及び硝酸銀溶液(20 g/L)1 mLを加えて振り混ぜた後,

15分間放置する。

4) 黒の背景を用いて,試料溶液及び比較溶液から得られたそれぞれの液を共通すり合わせ平底試験管

の上方又は側方から観察して濁りを比較する。

d) 判定 c)によって操作し,次に適合するとき,“塩化物(Cl):質量分率0.001 %以下(規格値)”とす

る。

試料溶液から得られた液の濁りは,比較溶液から得られた液の白濁より濃くない。

6.6

硫酸塩(SO4)

硫酸塩(SO4)の試験方法は,次による。

a) 試薬及び試験用溶液類 試薬及び試験用溶液類は,次のものを用いる。

1) エタノール(95) JIS K 8102に規定するもの。

2) 塩化バリウム溶液(100 g/L) JIS K 8155に規定する塩化バリウム二水和物11.7 gをはかりとり,

水を加えて溶かし,水を加えて100 mLにする。

3) 塩酸(2+1) JIS K 8180に規定する塩酸(特級)の体積2と水の体積1とを混合する。

4) 硫酸塩標準液(SO4:0.01 mg/mL) 6.1 c)による。

なお,硫酸塩標準液(SO4:0.01 mg/mL)を調製する場合,JIS K 8962に規定する硫酸カリウム

1.81 gを全量フラスコ1 000 mLにはかりとり,水を加えて溶かし,水を標線まで加えて混合する。

この液10 mLを全量フラスコ1 000 mLに正確にとり,水を標線まで加えて混合する。

b) 器具 主な器具は,次のとおりとする。

共通すり合わせ平底試験管 6.3 c)による。

c) 操作 操作は,次のとおり行う。

1) 試料溶液の調製は,試料2.0 gを全量フラスコ100 mLにはかりとり,水を加えて溶かし,水を標線

まで加えて混合する。その10 mL(試料量0.2 g)を共通すり合わせ平底試験管にとり,塩酸(2+1)

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

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K 8589:2017

0.3 mLを加え,水を加えて25 mLにする。

2) 比較溶液の調製は,硫酸塩標準液(SO4:0.01 mg/mL)4.0 mLを共通すり合わせ平底試験管にとり,

塩酸(2+1)0.3 mLを加え,水を加えて25 mLにする。

3) 試料溶液及び比較溶液に,エタノール(95)3 mL及び塩化バリウム溶液(100 g/L)2 mLを加えて

振り混ぜた後,1時間放置する。

4) 黒の背景を用いて,試料溶液及び比較溶液から得られたそれぞれの液を共通すり合わせ平底試験管

の上方又は側方から観察して,濁りを比較する。

d) 判定 c)によって操作し,次に適合するとき,“硫酸塩(SO4):質量分率0.02 %以下(規格値)”とす

る。

試料溶液から得られた液の濁りは,比較溶液から得られた液の白濁より濃くない。

6.7

重金属(Pbとして)

重金属(Pbとして)の試験方法は,次による。

a) 試薬及び試験用溶液類 試薬及び試験用溶液類は,次のものを用いる。

1) アンモニア水(2+3)

2) 塩酸(2+1) 6.6 a) 3)による。

3) 酢酸ナトリウム溶液(200 g/L) JIS K 8371に規定する酢酸ナトリウム三水和物33.2 gをはかりと

り,水を加えて溶かし,水を加えて100 mLにする。

4) 硫化ナトリウム・グリセリン溶液 JIS K 8295に規定するグリセリン30 mLに水10 mLを加えた溶

液に,JIS K 8949に規定する硫化ナトリウム九水和物5 gを加えて溶かす。放置後,上澄み液を用

いる。冷所に保存し,3か月以内に使用する。

5) 鉛標準液(Pb:0.01 mg/mL) 6.1 c)による。

なお,鉛標準液(Pb:0.01 mg/mL)を調製する場合は,JIS K 8563に規定する硝酸鉛(II)1.60 g

を全量フラスコ1 000 mLにはかりとり,硝酸(1+2)1 mL及び水を加えて溶かし,水を標線まで

加えて混合する。この液10 mLを全量フラスコ1 000 mLに正確にとり,水を標線まで加えて混合す

る。使用時に調製する。

なお,硝酸(1+2)の調製は,6.3 a) 1)による。

b) 器具及び装置 主な器具及び装置は,次のとおりとする。

1) 共通すり合わせ平底試験管 6.3 c)による。

2) 水浴 沸騰水浴として使用することができ,蒸発皿,ビーカーなどを載せられるもの。

c) 操作 操作は,次のとおり行う。

1) 試料溶液の調製は,試料2.0 gを共通すり合わせ平底試験管にはかりとり,水を加えて溶かし,アン

モニア水(2+3)で中和し,水を加えて20 mLにする。

2) 比較溶液の調製は,鉛標準液(Pb:0.01 mg/mL)2.0 mLを共通すり合わせ平底試験管にとり,水を

加えて20 mLにする。

3) 試料溶液及び比較溶液に,塩酸(2+1)0.5 mLを加えた後,酢酸ナトリウム溶液(200 g/L)でpH

約3.5に調節し,水を加えて30 mLにする。硫化ナトリウム・グリセリン溶液0.05 mLを加え,5

分間放置する。

4) 白の背景を用いて,試料溶液及び比較溶液から得られたそれぞれの液を共通すり合わせ平底試験管

の上方又は側方から観察して色を比較する。

d) 判定 c)によって操作し,次に適合するとき,“重金属(Pbとして):質量分率0.001 %以下(規格値)”

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

7

K 8589:2017

とする。

試料溶液から得られた液の色は,比較溶液から得られた液の暗色より濃くない。

6.8

鉄(Fe)

鉄(Fe)の試験方法は,次による。

a) 試薬及び試験用溶液類 試薬及び試験用溶液類は,次のものを用いる。

1) 塩化ヒドロキシルアンモニウム溶液(100 g/L) JIS K 8201に規定する塩化ヒドロキシルアンモニ

ウム10 gをはかりとり,水を加えて溶かし,水を加えて100 mLにする。

2) 塩酸(2+1) 6.6 a) 3)による。

3) 酢酸アンモニウム溶液(250 g/L) JIS K 8359に規定する酢酸アンモニウム25 gをはかりとり,水

を加えて溶かし,水を加えて100 mLにする。

4) 1,10-フェナントロリン溶液(2 g/L) JIS K 8202に規定する塩化1,10-フェナントロリニウム一水和

物0.28 gをはかりとり,水を加えて溶かし,水を加えて100 mLにする。褐色ガラス製瓶に保存す

る。

5) 鉄標準液(Fe:0.01 mg/mL) 6.1 c)による。

なお,鉄標準液(Fe:0.01 mg/mL)を調製する場合,JIS K 8982に規定する硫酸アンモニウム鉄

(III)・12水8.63 gを全量フラスコ1 000 mLにはかりとり,塩酸(2+1)3 mL及び水を加えて溶か

し,水を標線まで加えて混合する。この液10 mLを全量フラスコ1 000 mLに正確にとり,塩酸(2

+1)3 mLを加え,更に水を標線まで加えて混合する。褐色ガラス製瓶に保存する。

b) 器具及び装置 主な器具及び装置は,次のとおりとする。

1) 共通すり合わせ平底試験管 6.3 c)による。

2) 水浴 6.7 b) 2)による。

3) 電気炉 600 ℃±50 ℃に設定できるもの。

c) 操作 操作は,次のとおり行う。

1) 試料溶液の調製は,試料1.0 gをるつぼなどにはかりとり,熱板(ホットプレート)上で徐々に加熱

分解し,電気炉などを用いて強熱灰化する。塩酸(2+1)1 mLを加え,沸騰水浴上で蒸発乾固する。

塩酸(2+1)1 mLを加えて溶かし,共通すり合わせ平底試験管に移し,水を加えて15 mLにする。

2) 比較溶液の調製は,塩酸(2+1)1 mLをるつぼなどにとり,沸騰水浴上で蒸発乾固する。塩酸(2

+1)1 mLを加えて溶かし,共通すり合わせ平底試験管に移し,鉄標準液(Fe:0.01 mg/mL)1.0 mL

及び水を加えて15 mLにする。

3) 試料溶液及び比較溶液に,塩化ヒドロキシルアンモニウム溶液(100 g/L)1 mLを加えて5分間放置

後,1,10-フェナントロリン溶液(2 g/L)1 mL,酢酸アンモニウム溶液(250 g/L)5 mL及び水を加

えて25 mLとし,20 ℃〜30 ℃で15分間放置する。

4) 白の背景を用いて,試料溶液及び比較溶液から得られたそれぞれの液を,共通すり合わせ平底試験

管の上方又は側方から観察して,黄みの赤を比較する。

d) 判定 c)によって操作し,次に適合するとき,“鉄(Fe):質量分率0.001 %以下(規格値)”とする。

試料溶液から得られた液の色は,比較溶液から得られた液の黄みの赤より濃くない。

6.9

サリチル酸(HOC6H4COOH)

サリチル酸(HOC6H4COOH)の試験方法は,次による。

a) 試薬及び試験用溶液類 試薬及び試験用溶液類は,次のものを用いる。

1) トルエン JIS K 8680に規定するもの。

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

8

K 8589:2017

2) サリチル酸 JIS K 8392に規定するもの。

3) 硫酸ナトリウム JIS K 8987に規定するもの。

4) 塩酸(1+1) JIS K 8180に規定する塩酸(特級)の体積1と水の体積1とを混合する。

5) 硫酸アンモニウム鉄(III)溶液 水200 mLに硫酸(1+15)を加え,pH約3に調節する。これに

JIS K 8982に規定する硫酸アンモニウム鉄(III)・12水0.2 gを加えて溶かし,硫酸(1+15)を加

えて,pH約2.4に調節する。

b) 器具及び装置 主な器具及び装置は,次のとおりとする。

1) 吸収セル 光の吸収を測定するために試料,対照液などを入れる容器で,光路長が10 mmのもの。

2) 分光光度計 装置の構成は,JIS K 0115に規定するもの。

c) 操作 操作は,次のとおり行う。

1) 試料溶液の調製は,試料5 gを分液漏斗200 mLに0.1 mgの桁まではかりとり,水15 mL及び塩酸

(1+1)10 mLを加える。

2) 比較溶液の調製は,サリチル酸0.10 gを全量フラスコ100 mLに0.1 mgの桁まではかりとり,水を

加えて溶かし,水を標線まで加えて混合する。その2 mLを分液漏斗200 mLに正確にとり,水13 mL

及び塩酸(1+1)10 mLを加える。

3) 試料溶液及び比較溶液それぞれにトルエン50 mLを加え,90秒間振り混ぜる。二層に分離するまで

放置後,下層(水相)を捨てる。上層(トルエン相)に硫酸ナトリウム2 gを加え,1分間振り混ぜ,

澄明になるまで放置後,その上澄み液10 mLを分液漏斗50 mLにとり,硫酸アンモニウム鉄(III)

溶液10 mLを加え,15秒間激しく振り混ぜ,二層に分離するまで放置する。下層(水相)を分離し,

毎分2 500回転で約3分間遠心分離を行う。

4) 吸収セルを用い,分光光度計で波長540 nmにおける試料溶液及び比較溶液の水槽の上澄み液の吸光

度を,硫酸アンモニウム鉄(III)溶液を対照液としてJIS K 0115の6.(特定波長における吸収の測

定)によって測定する。

d) 計算 サリチル酸(HOC6H4COOH)は,次の式によって算出する。

E

1

×

2

E

2

100

×

100

m

×

1 000

B

×

A

=

ここに,

A: サリチル酸(HOC6H4COOH)の含有率(質量分率 %)

B: はかりとったサリチル酸の質量(mg)

E1: 試料溶液から得られた吸光度

E2: 比較溶液から得られた吸光度

m: はかりとった試料の質量(g)

e) 判定 c)によって操作し,次に適合するとき,“サリチル酸(HOC6H4COOH):質量分率0.02 %以下(規

格値)”とする。

試験結果は,規格値を満たす。

7

容器

容器は,気密容器とする。

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

9

K 8589:2017

8

表示

容器には,次の事項を表示する。

a) 日本工業規格番号

b) 名称“5-スルホサリチル酸二水和物”及び“試薬”の文字

c) 種類

d) 化学式及び式量

e) 純度

f)

内容量

g) 製造番号

h) 製造業者名又はその略号