ステートフルインスペクション機能
ファイアーウォールの機能だよ
入れてOKか自動的に判断するよ
出て行ったデータの記録をもとにして判断するよ
簡単に書くよ
ステートフルインスペクション機能(読:ステートフルインスペクションキノウ 英:stateful inspection)とは
ファイアーウォール
(ネットワークの門番)の機能のひとつ
であり
出て行ったデータを記録しておいて、入って来ようとしたデータが あったときに、出て行ったデータの記録を見て「ふむ、こいつは通してやった方が良いみたいだな」と判断できるデータのみ入れてやる機能のこと
です。
詳しく書くよ
順番に見ていきましょう。
まずは予備知識として「ポート」と「ファイアーウォール」について簡単に説明します。
「そんなの説明されなくても知ってるよ!」な人は適当に読み飛ばしてください。
ポートは「ネットワークからパソコンさんに お邪魔するときに通るドア」です。
※話を単純化するために「パソコン」と書きましたが、その他のコンピュータ類でも同じです。
パソコンさんには番号を振られたドアが たくさん付いています。
通信において、データを受け取るときは、ネットワークを通ってきたデータが、たくさんあるドアの どれかを通ってコンピュータに入ってきます。
データを送るときは、コンピュータの中にあるデータが、たくさんあるドアの どれかを通ってネットワークの世界に出ていきます。
これらのドアがポートです。
コンピュータとネットワークの間にあるドアです。
ネットワークとコンピュータの間を行き来するデータが通ります。
ファイアーウォールは「ネットワークの門番」です。
パソコンさんをお城、インターネットの世界を城下町だとすると、お城の入り口に立っている怖い人たちがファイアーウォールです。
ファイアーウォールさんは、変なやつが入ってこようとしたら「何だお前は?ちょいと待てや」と止めてくれます。
外からの怪しいアクセス(ウイルスさんが勝手に入ってきたり)を防いでくれるのです。
逆に、お姫様が お城の外に勝手に出ていこうとしたら「姫、供の一人も連れずに、そのようなふるまいは。。」と止めてくれます。
中から外に向かう変な通信(例えば、アドレス帳が勝手に外部に送信されたり)を防いでくれるのです。
ファイアーウォールさんはパソコンさんを守ってくれています。
怪しい奴らが勝手に出入りしないように監視してくれている門番さんです。
以上を踏まえて
出て行ったデータの あれやこれやを記録しておき、入って来ようとするデータが あったときは、出て行ったデータの記録を見て「ふむ、こいつは通してやった方が良いみたいだな」と判断できるデータのみ入れてやるファイアーウォールの機能
が「ステートフルインスペクション機能」です。
「ステートフルパケットインスペクション」と表現されることも あります。
ステートフルインスペクション機能では、人間様が細かいルールを決めてあげる必要がありません。
入ってくるデータがOKかNGかを自動で判断してくれます。
例えば、そうですね。
ドアA、ドアB、ドアCの3つのドアが ありました。
普通は、このドアに対する通してOK・NGのルールを人間様の手で設定します。
今回はドアAとドアBはピヨ太君のみ通って良いことにしました。
ドアCは誰も通れないことにしました。
ファイアーウォールさんは、このルールに従って、通してOKか判断します。
ドアを「ポート」と読み替えてください。
これがファイアーウォールの基本的な仕組みです。
次にステートフルインスペクション機能について説明します。
ステートフルインスペクション機能では、出て行くデータを記録しておいて、それをもとにして、入れてOKか判断します。
例えば、そうですね。
ピヨ太君がドアAから出て行ったとしましょう。
このとき、ファイアーウォールさんは「ドアAからピヨ太が出て行った」と記録します。
おっと、ドアBからピヨ太君が入って来ようとしています。
このとき、ファイアーウォールさんは出て行った記録をチェックします。
ふむふむ、ドアAからピヨ太君が出て行った記録がありますね。
ファイアーウォールさんは「買い物にでも行って帰ってきたのかな?」と思いました。
特に怪しい点は ありません。
ファイアーウォールさんはピヨ太君を通してあげました。
おっと、ドアAからアクマ君が入って来ようとしています。
再び、ファイアーウォールさんは出て行った記録をチェックします。
ふむふむ、アクマ君に関する記録は何もありませんね。
ファイアーウォールさんは「素性が不明だな。怪しいやつめ……」と思いました。
怪しいやつは通さないのがファイアーウォールさんの仕事です。
ファイアーウォールさんはアクマ君を通してあげませんでした。
これがステートフルインスペクション機能です。
通信というのは基本的にキャッチボールです。
行って来いです。
「行く」を専門用語で「要求」や「リクエスト」と言います。
「行く」に対する「来る」を専門用語で「応答」や「レスポンス」と言います。
リクエストとレスポンスはセットです。
リクエストを見れば、ある程度は どんなレスポンスが来るか予想できます。
レスポンスが来たときに(記録してある)リクエストの内容を見て「あぁ、こんなリクエストを出しているのなら、こんなレスポンスが来ても変じゃないな」と判断できるものだけ通すのがステートフルインスペクション機能です。
実際の仕組みは、もっと複雑ですけどね。
細かいことは他のところで勉強してください。
一言でまとめるよ
まぁ「ステートフルインスペクション機能」って単語が出てきたら「出て行ったデータの記録をもとにして、入ってOKなデータを決める、ファイアーウォール
(ネットワークの門番)の機能なんだな~」と お考えください。
おまけ
■訳してみるよ
「stateful(ステートフル)」は「前の状態を把握している」的な意味です。
「inspection(インスペクション)」の意味は「検査」とか「点検」とか「視察」とか「監視」とかです。
「機能」は日本語ですね。
何となく くっつけると
前の状態を把握した状態で検査する機能
となります。






