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Pre-Shared Key

pointこの用語のポイント

point暗号鍵を事前に設定しておくよ

pointもしくは、事前に設定しておく暗号鍵だよ

point日本では「事前共有鍵」や「PSK」と表現されるのが一般的だよ

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簡単に書くよ

Pre-Shared Key(読:プリシェアード・キー)とは

いわゆる「事前共有鍵(PSK)」のこと。
用語の中身としては

通信内容を暗号化(ルールを知っている人しか意味を読み取れないようにするために、特定のルールに従って、データを ぐちゃぐちゃにすること)するときに使う暗号鍵(暗号化したり暗号を元に戻すときに使うデータ)を、何らかの方法で前もって設定しておくやり方のこと
です。
あるいは

前もって設定される暗号鍵のこと
です。


image piyo

詳しく書くよ

最初に留意事項です。
事前共有鍵」や「PSK」と言われて「あぁ、アレのことね」と分かる方は最後まで読む必要ありません。
事前共有鍵の英語表現が「Pre-Shared Key」です。

Pre-Shared Key(プリ・シェアード・キー)

事前共有鍵を「PSK」と表現することがあります。
この「PSK」が「Pre-Shared Key」の省略表現なのです。

Pre-Shared Key(プリ・シェアード・キー)2

※「Pre-Shared Key」を何となく日本語にすると「事前に共有された鍵」となります。[詳細]

以上が「事前共有鍵(PSK)」の意味を知っている人向けの説明です。

「事前共有鍵(PSK)って何?美味しいの?」な人は、このまま読み進めてください。
用語の中身について説明します。

ちょっと休憩

それでは、いってみましょう。
まずは予備知識として

暗号
暗号化
復号
暗号鍵


について簡単に説明します。
「そんなの説明されなくても知ってるよ!」な人は適当に読み飛ばしてください。

暗号は「ルールを知っている人しか意味を読み取れないようにするために、特定のルールに従って ぐちゃぐちゃに変換したデータ」です。

Pre-Shared Key(プリ・シェアード・キー)3

暗号は、そのまま見ても内容が分かりません。
パッと見では ぐちゃぐちゃになっているからです。

Pre-Shared Key(プリ・シェアード・キー)4

ルールを知っている人は、そのルールに沿って元の形に戻すことで内容を読み取れます。

Pre-Shared Key(プリ・シェアード・キー)5

暗号にすることで悪い人に盗み見られても大丈夫な気分になれます。
変換ルールを知らない人は書かれている内容を読み取れないからです。

データを暗号にすることを「暗号化」と言います。

Pre-Shared Key(プリ・シェアード・キー)6

暗号を元のデータに戻すのは「復号」です。
暗号化の逆ですね。

Pre-Shared Key(プリ・シェアード・キー)7

暗号鍵は「暗号化したり、元に戻したり(復号)するときに使うデータ」です。

Pre-Shared Key(プリ・シェアード・キー)8

以上を踏まえて、本題に入ります。

例えば、そうですね。
ピヨ太君とピヨ子さんが暗号化した通信をするとしましょう。

まず、ピヨ太君が持っている暗号鍵を使って、送りたいデータを暗号化します。

Pre-Shared Key(プリ・シェアード・キー)9

次に、暗号化して、ぐちゃぐちゃになったデータをピヨ子さんに送ります。

Pre-Shared Key(プリ・シェアード・キー)10

ピヨ子さんは、送られてきたデータを手元にある暗号鍵を使って元に戻します。

Pre-Shared Key(プリ・シェアード・キー)11

送られている途中のデータは、ぐちゃぐちゃになっています。
途中で覗き見られても、やり取りする内容は分からない理屈です。

Pre-Shared Key(プリ・シェアード・キー)12

さて、ここでピヨ太君とピヨ子さんの使った暗号鍵に注目してください。
この鍵は、どこから持ってきたのでしょうね?

実は事前にピヨ太ママからもらったのです。

ピヨ太ママはピヨ太君のところに来て「暗号化したいんでしょ?この鍵を使いなさい」と言いました。

Pre-Shared Key(プリ・シェアード・キー)13

ピヨ子さんのところにも来て「この鍵を使いなさい」と言いました。

Pre-Shared Key(プリ・シェアード・キー)14

ピヨ太君とピヨ子さんは、ピヨ太ママから「事前」に「共有」された「鍵」を使って暗号化通信をしたわけです。

このような

何らかの方法で事前に暗号鍵を設定しておくやり方

あるいは

このようなやり方で事前に設定される暗号鍵

が「Pre-Shared Key」です。
上でも書きましたが、一般的には「事前共有鍵」や「PSK」と表現されます。

みなさんが「事前共有鍵」や「PSK」という表現を見かけるのは無線LANの話が多いと思います。
例えば

WPA-PSK



WPA2-PSK

のような表現を見かける機会があるはずです。

これらの表現は

WPAWPA2っていう規格に従って暗号化した通信をするよ!暗号鍵は事前に機器に設定したやつを使うよ!

を意味しています。
あるいは

WPA(WPA2)っていう規格に従って暗号化した通信をするよ!そのときに使う暗号鍵で事前に機器に設定した暗号鍵だよ!

です。
やり方、もしくは鍵そのものを意味しています。

なお「WPA」や「WPA2」は無線LANにおける通信内容を暗号化するときの規格です。
詳細は、それぞれの用語の説明を ご覧ください。

Pre-Shared Key(プリ・シェアード・キー)15

何となく分かりましたかね?
せっかくなので、もう少し具体的に見てみましょう。
頭が痛くなってきた人は適当に読み飛ばしてください。

無線LANで通信するときは、パソコンなどの機器から無線LANアクセスポイントに対して、電波がビビビーされます。

Pre-Shared Key(プリ・シェアード・キー)16

このとき、無線LANアクセスポイントさんは誰からの要求でも受け付けるわけでは ありません。
設定によっては誰からの要求でも受け付けますけどね。
一般的には、特定の人しか使えないように制限します。

それでは、無線LANアクセスポイントさんは、どうやって使ってOKな人かNGな人かを判断する認証する)のでしょうか?

やり方は、大雑把に分けて2つあります。
それは

1.知ってそうなやつに聞く
2.通行証を見る


の2つです。

まずは

1.知ってそうなやつに聞く

について説明します。

どこかの誰かが無線LANアクセスポイントさんに対して電波をビビビーしました。

Pre-Shared Key(プリ・シェアード・キー)17

ビビビーな電波を受け取った無線LANアクセスポイントさんは、知ってそうなやつ認証サーバに「こいつって使ってOKなやつ?」と尋ねます。

Pre-Shared Key(プリ・シェアード・キー)18

認証サーバさんから「うん、使ってOKなやつだよー」と返事が来たら、暗号鍵を送ってやります。

Pre-Shared Key(プリ・シェアード・キー)19

電波をビビビーした機器は受け取った暗号鍵を使って暗号化通信をします。

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認証サーバさんから「そいつは使ってNGなやつだな」と返事が来たら、暗号鍵を送ってやりません。

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電波をビビビーした機器は暗号鍵がないので暗号化通信ができません。
無線LANアクセスポイントを使えない理屈です。

Pre-Shared Key(プリ・シェアード・キー)22

これが

1.知ってそうなやつに聞く

です。
次に

2.通行証を見る

について説明します。

イメージしやすいように「通行証」と表現しましたが、実際には暗号鍵です。

無線LANで通信したい機器は、自分の手元にある暗号鍵を使って送りたい内容を暗号化します。

Pre-Shared Key(プリ・シェアード・キー)23

次に、暗号化した内容を無線LANアクセスポイントさんに対して電波をビビビーします。

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暗号鍵が無線LANアクセスポイントさんの想定しているものと一致すればOKです。
やり取りできます。

Pre-Shared Key(プリ・シェアード・キー)25

暗号鍵が無線LANアクセスポイントさんの想定しているものと一致しなければNGです。
やり取りできません。

Pre-Shared Key(プリ・シェアード・キー)26

暗号鍵を使って認証しているイメージです。

これが

2.通行証を見る

です。

ここで「2.通行証を見る」で使った暗号鍵に注目してください。
このやり方で使う暗号鍵は

機器に対して事前に設定した暗号鍵

です。

よって「2.通行証を見る」やり方を指して

WPA-PSK



WPA2-PSK

と表現します。
事前に設定した暗号鍵を使って認証するやり方です。

暗号化の規格がWPAであれば「WPA-PSK」です。
暗号化の規格がWPA2であれば「WPA2-PSK」になります。

あるいは、このやり方で使う暗号鍵を指して

WPA-PSK



WPA2-PSK

と表現します。
事前に設定する暗号鍵そのものです。

こちらも、暗号化の規格がWPAであれば「WPA-PSK」です。
暗号化の規格がWPA2であれば「WPA2-PSK」になります。

あと、ついでなので書いておくと、かなりの大人数で使うのであれば

1.知ってそうなやつに聞く

やり方で認証します。
認証サーバを用意する負担よりも、たくさんの機器に対して暗号鍵を設定する手間の方が大きいからです。

一方、個人用途や少人数であれば

2.通行証を見る

やり方で認証するのが一般的です。
少数の機器に対して暗号鍵を設定する手間より認証サーバを用意する負担の方が大きいからです。

みなさんが目にするのは個人用途を想定した無線LAN機器であることが多いでしょう。
そのため(個人や少人数による使用を想定した)無線LAN機器の説明においては、同じことを指して

WPA(WPA2)

と表現されていることもあれば

WPA-PSK(WPA2-PSK)

と表現されていることもあるのです。

WPAとWPA-PSKは厳密には違う意味の用語ですけどね。
個人用途の無線LANの話にかぎっては同じだと思って かまいません。

イメージとしては、金銭的に裕福でない人が

臨時収入が入ったから「寿司」をおごってやるよ!

と言うか

臨時収入が入ったから「回転寿司」をおごってやるよ!

と言うかの違いです。

厳密に言えば、寿司と回転寿司は違う意味の用語です。
ですが、私みたいな貧乏人が「寿司」と言えば、それは暗に「回転寿司」を指します。
最近は回っているお寿司も美味しいですよ。

それと同じイメージです。

厳密に言えば、WPAとWPA-PSKは違う意味の用語です。
ですが、小規模での使用を想定した無線LAN機器の話で「WPA」と言えば、それは暗に「WPA-PSK」なやり方を指すのです。


image piyo2

一言でまとめるよ

まぁ「Pre-Shared Key」って単語が出てきたら「PSK(暗号鍵を事前に設定しておくやり方、もしくは、事前に設定された暗号鍵)のことなんだな~」と お考えください。

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おまけ

■訳してみるよ

「pre(プリ)」という接頭辞が付くと「前に」や「前もって」的な意味になります。
「shared(シェアード)」の意味は「共用の」とか「共同の」とか「共有の」とかです。
「key(キー)」の意味は「鍵」とか「重要な」とかです。
何となく くっつけると

前もって共有された鍵

となります。




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