Process Oriented Approach
システム設計の やり方だよ
処理を中心に考えるよ
日本では「プロセス中心アプローチ」や「POA」と表現されるのが一般的だよ
よく「データ中心アプローチ(DOA)」と対比されるよ
簡単に書くよ
Process Oriented Approach(読:プロセス・オリエンテッド・アプローチ)とは
いわゆる「プロセス中心アプローチ(POA)」のこと。
用語の中身としては
システム設計の やり方のひとつ
であり
「えっと、このシステムは、こんな業務のシステムだから、こんな機能が必要でしょ。ということは、こんな処理を作ることになって……」のように、システムの機能や処理を中心に考えていって、その過程で「こんな処理をするってことは、こんなデータを扱うことになるな」のように扱うデータについても考えるやり方
です。
詳しく書くよ
最初に留意事項です。
「プロセス中心アプローチ」や「POA」と言われて「あぁ、アレのことね」と分かる方は最後まで読む必要ありません。
プロセス中心アプローチの英語表現が「Process Oriented Approach」です。
プロセス中心アプローチを「POA」と表現することがあります。
この「POA」が「Process Oriented Approach」の省略表現なのです。
※「Process Oriented Approach」を何となく日本語にすると「プロセス指向アプローチ」となります。[詳細]
以上が「プロセス中心アプローチ(POA)」の意味を知っている人向けの説明です。
「プロセス中心アプローチ(POA)って何?美味しいの?」な人は、このまま読み進めてください。
用語の中身について説明します。

それでは、いってみましょう。
システムというのは、あんな処理をやって、こんな処理をやって、そんな処理をやります。
そうすると、あんなデータが、こんなデータになって、そんなデータになります。
システムは処理をやります。
そうすると、データが変わります。
処理の内容が変われば、データの内容も変わるでしょう。
扱うデータが変われば、処理の内容も変わるはずです。
処理とデータには関連性があります。
以上を踏まえて、システムを構成する2つの要素
1.処理
2.データ
のうち「1.処理」を先に考えて、その結果をもとにして「2.データ」を考えるシステム設計のやり方が「Process Oriented Approach」です。
「こんな業務をやるシステムだから、多分こんな機能が必要だよね。ということは、こんな処理を作ることになるな。ということは、こんなデータを扱うことになりそうだね」なアプローチのやり方です。
上でも書きましたが、一般的には「プロセス中心アプローチ」や「POA」と表現されます。
※本ページでも以降は「プロセス中心アプローチ」と表現します。
例えば、そうですね。
ピヨ太君がピヨピヨタイムカードシステムを作るとしましょう。
プロセス中心アプローチでは、処理の流れを中心に考えます。
タイムカードシステムで、まず必要なのは「出社処理」でしょう。
タイムカードをガチャン!とやると出社時間が記録される処理です。
「退社処理」も必要ですね。
タイムカードをガシャン!とやると退社時間が記録される処理です。
あとは「社員情報のメンテナンス処理」も必要でしょう。
新しい人が入社したら、その人の情報を登録する必要があります。
「出退勤情報メンテナンス処理」も必要ですね。
タイムカードをガシャン!とするのを忘れたり、2回以上ガシャン!とやってしまう可能性もあります。
ふむ、そんなところですかね。
これで、ピヨピヨタイムカードシステムでやる処理が決まりました。
ピヨピヨタイムカードシステムでやる処理は
1.出社処理
2.退社処理
3.社員情報メンテナンス処理
4.出退勤情報メンテナンス処理
の4つです。
あとは、これをもとにして詳細を詰めていきます。
その過程で「どんなデータを扱うか?」を考えたりもします。
かなり大雑把ですが、このようなアプローチの仕方がプロセス中心アプローチです。
今回の例では「処理」というより「機能」と呼んだ方が適切な区分けですが、そこら辺は適当に読み替えてください。
システムの「データ」と「処理」を比較して「まずは処理について考えるぞ!」がプロセス中心アプローチです。
ここまでの説明を読んで「それって普通じゃないの?」と思う人もいるでしょう。
普通といえば普通です。
なんで こんな用語があるかというと「データ中心アプローチ(DOA)」という用語があるからです。
「プロセス中心アプローチ(POA)」という表現は「データ中心アプローチ(DOA)」と対比される目的で よく登場します。
先ほど、システムを構成する要素として
1.処理
2.データ
の2つを挙げました。
そして「1.処理」を先に考えて、その結果をもとにして「2.データ」を考えるシステム設計のやり方がプロセス中心アプローチ(POA)だと説明しました。
データ中心アプローチ(DOA)はプロセス中心アプローチ(POA)の逆です。
「2.データ」を先に考えて、その結果をもとにして「1.処理」を考えるシステム設計のやり方です。
「こんな業務をやるシステムだけど、多分こんなデータを扱うことになるよね。ということは、これらのデータを処理するには、こんな機能が必要で、そうすると、実際の処理は、こんな感じかな」のように考えます。
※詳細は、用語「データ中心アプローチ(DOA)」の説明を ご覧ください。
気が向いたら、セットで覚えてあげてください。
プロセス中心アプローチ(POA):考える優先順位が「処理」→「データ」
データ中心アプローチ(DOA):考える優先順位が「データ」→「処理」
です。
一言でまとめるよ
まぁ「Process Oriented Approach」って単語が出てきたら「プロセス中心アプローチ
(「(データよりも先に)処理から考えていこう!」な設計のやり方)のことなんだな~」と お考えください。
おまけ
■訳してみるよ
「process(プロセス)」の意味は「過程」とか「経過」とか「方法」とか「手順」とか「工程」とか「処理」とか「処理する」とか「加工する」とかです。
「oriented(オリエンテッド)」の意味は「指向」とか「志向」とかです。
「approach(アプローチ)」の意味は「近づく」とか「迫る」とかです。
カタカナで「アプローチ」の方が分かりますかね。
何となく くっつけると
処理指向アプローチ
となります。






