プロトタイプ型
システム開発の やり方だよ
できるだけ早く試作品を作るよ
お客さまの意見を聞いて試作品の完成度を上げていくよ
簡単に書くよ
プロトタイプ型(読:プロトタイプガタ 英:prototype model)とは
システム開発の やり方のひとつ
であり
まず試作品を作って、作った試作品をお客さまに見てもらって、試作品に対する意見をお客さまからもらって、お客さまからもらった意見を試作品に反映して、ということを繰り返すことで完成度を上げていく やり方
です。
詳しく書くよ
サクっと一言で説明すると
さっさと試作品を作って、それを変更していく やり方
が「プロトタイプ型」です。
まず試作品を作って、お客さまに見てもらい、意見をいただきます。
次に、いただいた意見を試作品に反映します。
意見を反映した試作品をお客さまに見てもらいます。
それを繰り返すことで完成度を上げる やり方です。
例えば、そうですね。
ピヨ太君がピヨ子さんからの依頼で新作ケーキを作ることになりました。
いまだかつて誰も食べたことがないような苺ショートケーキを作ります。
苺ショートケーキは、ざっくり言えば苺とショートケーキが合体したケーキです。
最高の苺を最高のショートケーキに乗せることで最高の苺ショートケーキが完成します。
最初にピヨ太君がやったのは「とりあえず、こんな感じかな?」とピヨ太君が思う最高の苺ショートケーキを作ることです。
もしかしたらピヨ子さんの欲しいケーキとは違うかもしれませんが気にしません。
とりあえずのお試しですからね。
たたき台にできれば十分です。
ピヨ太君は作った試作品をピヨ子さんに見てもらいました。
試作品のケーキを見たピヨ子さんは「もう少しキラキラ感が欲しいわね」と言いました。
なるほど。
もっとキラキラ感が欲しいのですね。
ピヨ太君は試作品のケーキにキラキラ感を追加しました。
さて、今度はどうでしょう。
ピヨ太君はキラキラ感を追加した試作品のケーキをピヨ子さんに見てもらいました。
試作品のケーキを見たピヨ子さんは「もっと大きい方が良いわね」と言いました。
あぁ、いっぱい食べたいのですね。
ピヨ太君は試作品のケーキを大きくしました。
さて、今度はどうでしょう。
ピヨ太君は大きくした試作品のケーキをピヨ子さんに見てもらいました。
どうやら満足してくれたようです。
ピヨ子さんは「良いわね!こんな感じのケーキが欲しかったのよ!」と喜んでくれました。
これでピヨ太君とピヨ子さんの間で完成図のイメージを共有できました。
あとは細部を詰めれば完成です。
例えば、材料を吟味したり、どんな箱に入れるか考えたりですね。
細かい部分を調整して、ピヨ太君は最高の苺ショートケーキを完成させました。
ピヨ太君は
1.試作品を作る
2.ピヨ子さんに見てもらう
3.ピヨ子さんの意見を試作品に反映させる
を繰り返すことで、ピヨ子さんが欲しがっているケーキを作り上げました。
この話においてピヨ太君がやった
できるだけ早く試作品を作って、それにお客さまの意見を反映させることで、完成度を上げていく やり方
がプロトタイプ型です。
プロトタイプ型のメリットは、お客さまと認識のずれが出にくいことです。
百聞は一見に如かずですからね。
お客さまが専門知識を持っていない場合でも、試作品を見れば完成図をイメージできます。
完成してから「思っていたのと違う!」と言われる可能性は少ないはずです。
あるいは、試作品を見ることで、お客さまのイメージが刺激され「あっ!こんなこともやりたいんだった!」と思い出す可能性もあります。
物を見ることで実際の使い方をイメージしやすいのもメリットです。
あとは作りながら考えられる点でしょうか。
すべてのやりたいことが最初から分かっているとは、かぎりません。
「う~ん、ここは、どうしよう?」な部分も出てくるはずです。
その「う~ん、ここはどうしよう?」な部分を、とりあえず保留しておけるのもプロトタイプ型のメリットでしょう。
分からないところは適当に作っておけば良いのです。
完成するまでに決まれば問題ありません。
一方のデメリットは「面倒くさい」と「終わりが見えにくい」です。
まずは「面倒くさい」について説明します。
試作品とはいえ実際に物を作りますからね。
紙に書く(設計書を作る)よりも手間はかかります。
「あっ!やっぱり、こっちの方が良いね!」となった場合の変更も紙に書いてある場合と比べて面倒くさいはずです。
次に「終わりが見えにくい」について説明します。
要望なんてものは、その気になれば、いくらでも出せます。
終わりは ありません。
どこで切り上げるかは判断に迷うところです。
また「あっ、これも必要だった!」な内容の規模が想定より大きい場合も あります。
「この機能は絶対に必要だけど、作るのはメッチャ大変」と後から分かる場合などです。
悪い言い方をすると、プロトタイプ型は「出たとこ勝負」です。
全体の工数が計算しにくかったりします。
他にもメリット・デメリットはありますけどね。
今回の説明では、これくらいにしておきます。
もっと細かいことを知りたい人は他のところで勉強してください。
プロトタイプ型は、どちらかといえば作る人が大変な やり方です。
お客さまにとってはメリットが大きいでしょうけどね。
作る方の負担は少なくありません。
そのため、規模の大きい開発では、あまりやりません。
お客さまから「やっぱり、こうして」と言われたときに直す量が多くて大変だからです。
「あ~、設計書とか書くヒマがあったら実際の物を作った方が手っ取り早いかな?」な場合に、やります。
比較的、小規模で全体像が把握しやすい場合です。
一言でまとめるよ
まぁ「プロトタイプ型」って単語が出てきたら「試作品を作って、それを変更していく やり方なんだな~」と お考えください。
おまけ
■訳してみるよ
「prototype(プロトタイプ)」の意味は「試作品」とか「原型」とかです。
「型」は日本語ですね。
何となく くっつけると
試作品型
となります。






