16ビットハイカラー
65,536色の色を表現できるよ
赤32色、緑64色、青32色の組み合わせで色が作られるよ
1つのマス目あたり16ビット分の情報を持っているよ
簡単に書くよ
16ビットハイカラー(英:16-bit high color)とは
「16ビットカラー」の別の呼び名。
用語の中身としては
ディスプレイにおける色の表現の話で出てくる用語のひとつ
であり
「画面のマス目を塗るための絵の具を65,536種類も持っているよ!」なやつのこと
です。
もう少し具体的に書くと
「赤色のバリエーションが32色あって、緑色のバリエーションが64色あって、青色のバリエーションが32色あって、それらを組み合わせることで作られる65,536通り(32×64×32通り)の色を表現できるぜ!」なやつのこと
です。
言い方を変えると
1つのマス目(ピクセル)あたり、16ビット分の色情報を持っているやつ
です。
詳しく書くよ
最初に留意事項です。
「16ビットカラー」と言われて「あぁ、アレのことね」と分かる方は最後まで読む必要ありません。
「16ビットカラー」の別の呼び名が「16ビットハイカラー」です。
「16ビットカラーって何?美味しいの?」な人は、このまま読み進めてください。
用語の中身について説明します。

それでは、いってみましょう。
まずは予備知識として
・ビット
・ピクセル
・光の三原色(RGB)
について説明します。
「そんなの説明されなくても知ってるよ!」な人は適当に読み飛ばしてください。
ビットは、コンピュータさんの世界における「0か1が入る箱」です。
あるいは、この「0か1が入る箱」の数を表す単位です。
例えば「4ビット」であれば「0か1が入る箱が4つあるよ」の意味になります。
ピクセルは「画面や画像を構成する点」です。
実はコンピュータさんの世界では、画面や画像は、すべて点描画です。
一見すると絵に見えても実際には点の集まりなのです。
心の目を開いてしっかりと見れば、あなたにも、その点のひとつひとつが見えるかもしれません。
私には見えないけど。
この「画面や画像を構成するひとつひとつの点」が「ピクセル」です。
あるいは、点の数を表す単位として使われることもあります。
例えば「10px×10px」のような表記は「縦に10個のピクセル、横に10個のピクセル」の意味です。
「縦10個×横10個で、合計100個のピクセルでできた画像だよ!」と言っています。
光の三原色は「赤(Red)」「緑(Green)」「青(Blue)」の3つの色です。
それぞれの色の頭文字を取って「RGB」と表現されることも あります。
光の三原色は、すべての色の基本となる色です。
この3つの色を、割合を変えて混ぜることで、いろいろな色を作れます。
光の三原色を使って色を作るときのイメージは
ライトの光
です。
最初の状態は黒です。
真っ暗闇です。
それに「赤」「緑」「青」の光を(強さを変えて)当てることで様々な色に変わります。
さらに当てる光を強くし続けると、最終的には白になります。
「赤」「緑」「青」の光が出るライトさえ持っていれば(ほぼ)すべての色を作れるのです。
そんな
「この3つの色の光を使えば(ほぼ)すべての色を作れるね!」な3つの色(赤、緑、青)
が光の三原色です。
以上を踏まえて、本題に入ります。
上でも書きましたが、コンピュータさんの画面は点の集まりです。
ひとつひとつの点に「この点には赤を表示しよう」「この点には薄い青を表示しよう」のように「いろいろな色」が表示されることで、全体として絵や文字が表現されています。
この「いろいろな色」の数が65,536色なのが「16ビットハイカラー(16ビットカラー)」です。
いまいちイメージできない人は
コンピュータさんが、マス目を塗るために65,536種類の絵の具を持っている
と思ってください。
もう少し細かく見てみましょう。
先ほど、コンピュータさんがマス目を塗るときに使うものを「絵の具」と表現しましたが、実際には「懐中電灯(ライト)」です。
コンピュータさんは
1.「赤」色の光が出る懐中電灯
2.「緑」色の光が出る懐中電灯
3.「青」色の光が出る懐中電灯
の3つの懐中電灯を持っています。
この3つの懐中電灯のうち
1.「赤」色の光が出る懐中電灯
3.「青」色の光が出る懐中電灯
の2つは光の強さを32段階に調整できます。
懐中電灯に付いている目盛りを「0」にすると光は消えます。
目盛りを「1」にすると、うっすらと光が出ます。
目盛りを「16」くらいにすると、そこそこ光が強くなります。
目盛りを「32」にすると、メッチャ強い光が出ます。
これがマックスです。
残りの
2.「緑」色の光が出る懐中電灯
は光の強さを64段階に調整できます。
懐中電灯に付いている目盛りを「0」にすると光は消えます。
目盛りを「1」にすると、うっすらと光が出ます。
目盛りを「32」くらいにすると、そこそこ光が強くなります。
目盛りを「64」にすると、メッチャ強い光が出ます。
これがマックスです。
さて、ここで問題です。
この3つの懐中電灯の光を組み合わせることで、合計で何種類の色を表現できるでしょうか?
そうですね。
32×64×32=65,536
種類です。
全部の光を消した
1.懐中電灯「赤」の目盛り「0」
2.懐中電灯「緑」の目盛り「0」
3.懐中電灯「青」の目盛り「0」
から
1.懐中電灯「赤」の目盛り「1」
2.懐中電灯「緑」の目盛り「0」
3.懐中電灯「青」の目盛り「0」
1.懐中電灯「赤」の目盛り「0」
2.懐中電灯「緑」の目盛り「1」
3.懐中電灯「青」の目盛り「0」
1.懐中電灯「赤」の目盛り「0」
2.懐中電灯「緑」の目盛り「0」
3.懐中電灯「青」の目盛り「1」
1.懐中電灯「赤」の目盛り「2」
2.懐中電灯「緑」の目盛り「0」
3.懐中電灯「青」の目盛り「0」
のように変えていって、最終的に
1.懐中電灯「赤」の目盛り「32」
2.懐中電灯「緑」の目盛り「64」
3.懐中電灯「青」の目盛り「32」
になるまで、65,536通りの色が表現できます。
これが16ビットハイカラーです。
コンピュータさんが1つのマス目に
1.32段階の「赤」色の光が出る懐中電灯
2.64段階の「緑」色の光が出る懐中電灯
3.32段階の「青」色の光が出る懐中電灯
の光を(光の強さを調整しながら)当てて色を表現するやり方です。
さらに細かく見てみましょう。
コンピュータさんがマス目を塗るときに使うものを「懐中電灯(ライト)」と表現しましたが、実際には「データ」です。
懐中電灯の光を当てる代わりに「懐中電灯の光を当てたってことにするわー」なデータを使って、表示する色を管理しています。
ここでポイントとなるのは、コンピュータさんのバカさ加減です。
コンピュータさんは賢い振りをしていますが、実際には「0(ゼロ)」と「1(イチ)」しか分かりません。
だから「32」とか言われても、本当は「何それ?」なのです。
でも、コンピュータさんに「32」と言うと「はいはい、オッケー」みたいに分かった振りをしますよね。
それは何故かというと「0か1が入る箱」(ビット)を たくさん持っているからなのです。
「0か1が入る箱」が1個あれば「0」と「1」の2通りの情報を扱えます。
「0か1が入る箱」が2個あれば
1.「0」「0」
2.「0」「1」
3.「1」「0」
4.「1」「1」
の組み合わせが作れるので、4通りの情報を扱えます。
「0か1が入る箱」が5個あれば
1.「0」「0」「0」「0」「0」
2.「0」「0」「0」「0」「1」
3.「0」「0」「0」「1」「0」
4.「0」「0」「0」「1」「1」
(中略)
32.「1」「1」「1」「1」「1」
の組み合わせが作れるので、32通りの情報を扱えます。
「0か1が入る箱」が6個あれば
1.「0」「0」「0」「0」「0」「0」
2.「0」「0」「0」「0」「0」「1」
3.「0」「0」「0」「0」「1」「0」
4.「0」「0」「0」「0」「1」「1」
(中略)
64.「1」「1」「1」「1」「1」「1」
の組み合わせが作れるので、64通りの情報を扱えます。
これが「0(ゼロ)」と「1(イチ)」しか分からないコンピュータさんが大きな数を扱える秘密です。
「0か1が入る箱」をたくさん用意しておくことで「大きな数」を「『0』と『1』の組み合わせ」に変換して理解しているのです。
さて、ここまでの説明で
「0か1が入る箱」が5個あれば、コンピュータさんは32通りの情報を扱える
と分かりました。
さらに
「0か1が入る箱」が6個あれば、コンピュータさんは64通りの情報を扱える
とも分かりました。
おっと、そういえば「赤」色の光が出る懐中電灯の光の強さは32段階に調整できるのでしたよね。
ということは「0か1が入る箱」が5個あれば、コンピュータさんは「赤」色の光が出る懐中電灯の光の強さをすべて表現できます。
目盛りが「0」:「0」「0」「0」「0」「0」
目盛りが「1」:「0」「0」「0」「0」「1」
目盛りが「2」:「0」「0」「0」「1」「0」
目盛りが「3」:「0」「0」「0」「1」「1」
(中略)
目盛りが「32」:「1」「1」「1」「1」「1」
……と扱えば良いからです。
おやおや、そういえば「緑」色の光が出る懐中電灯の光の強さは64段階に調整できるのでしたよね。
ということは「0か1が入る箱」が6個あれば、コンピュータさんは「緑」色の光が出る懐中電灯の光の強さをすべて表現できます。
目盛りが「0」:「0」「0」「0」「0」「0」「0」
目盛りが「1」:「0」「0」「0」「0」「0」「1」
目盛りが「2」:「0」「0」「0」「0」「1」「0」
目盛りが「3」:「0」「0」「0」「0」「1」「1」
(中略)
目盛りが「64」:「1」「1」「1」「1」「1」「1」
……と扱えば良いからです。
懐中電灯はもう1個ありましたね。
「青」色の光が出る懐中電灯です。
「青」色の光が出る懐中電灯の光の強さは32段階に調整できるのでしたよね。
ということは「0か1が入る箱」が5個あれば、コンピュータさんは「青」色の光が出る懐中電灯の光の強さをすべて表現できます。
目盛りが「0」:「0」「0」「0」「0」「0」
目盛りが「1」:「0」「0」「0」「0」「1」
目盛りが「2」:「0」「0」「0」「1」「0」
目盛りが「3」:「0」「0」「0」「1」「1」
(中略)
目盛りが「32」:「1」「1」「1」「1」「1」
……と扱えば良いからです。
ということは「0か1が入る箱」が16個(5個、6個、5個)あれば、コンピュータさんは
1.32段階の「赤」色の光が出る懐中電灯
2.64段階の「緑」色の光が出る懐中電灯
3.32段階の「青」色の光が出る懐中電灯
から出る光の組み合わせを表現できます。
「0か1が入る箱」は、カッコ付けて言うと「ビット」です。
つまり
16ビットの情報で、1つのマス目に表示する色を表現できる
ということです。
だから「16ビット」ハイカラーです。
「1つのマス目(ピクセル)の色情報は16ビットですよ!」を表現しています。

ここまでの説明を読んで「なんで緑色だけ64段階なの?全部、32段階で揃えたら?」と思う人もいるでしょう。
その理由は
コンピュータさんは2の倍数が好きだから
です。
具体的には「1」「2」「4」「8」「16」「32」「64」……のような数字が大好きだからです。
実は「15ビットハイカラー(15ビットカラー)」というのもあります。
15ビットハイカラーは
赤色:32色(5ビット)
緑色:32色(5ビット)
青色:32色(5ビット)
の組み合わせ(32,768色)で色を表現するやり方です。
1つのマス目(ピクセル)あたり、15ビット分の色情報を持っています。
15ビットハイカラーは、赤・緑・青がすべて32色(32段階に光の強さが変わる懐中電灯)です。
人間様的には「おっ、分かりやすいじゃん!」となりますよね。
ところが、コンピュータさん的には「15ビットか……。落ち着かないなぁ」なのです。
2の倍数じゃありませんからね。
そこで、コンピュータさんの好みによせて「じゃあ、16ビットにしようか」という人が出てきました。
「15ビットハイカラーに1ビット足すだけだし、やってあげるよ」です。
さて、15ビットハイカラーに1ビット足すことになりました。
どこに足しましょうか?
噂によると、人間様の目は緑色に最も敏感らしいです。
それじゃあ、緑色のやつに1ビット足して、細かく色分けできるようにしましょうか。
個人的な推測も混じっていますけどね。
おそらく
1.もともと「15ビットハイカラー」があった
2.「15ビット」はコンピュータさん的に落ち着かないので、1ビット足して「16ビット」にしてあげた
3.追加した1ビットは人間様の目が敏感な「緑」色の表現に使うことにした
な経緯で生まれた
赤色:32色(5ビット)
緑色:64色(6ビット)
青色:32色(5ビット)
の組み合わせ(65,536色、16ビット)で色を表現するやり方が16ビットハイカラーです。
一言でまとめるよ
まぁ「16ビットハイカラー」って単語が出てきたら「1つのマス目あたり16ビット分の情報を持っていて、65,536色(赤32色×緑64色×青32色)の色を表現できるやつなんだな~」と お考えください。
おまけ
■訳してみるよ
「16」は「16」です。
「bit(ビット)」はIT用語の「ビット」です。
由来は「binary digit(バイナリー・デジット)」らしいですよ。
「high(ハイ)」の意味は「高い」とか「高級な」とか「高品質の」とかです。
「color(カラー)」の意味は「色」とか「色彩」とかです。
何となく くっつけると
16ビットの高品質の色
となります。
■検索してみる?






