Switch Virtual Interface
L3スイッチ内部にあるなんちゃってルータとVLANの接点だよ
VLAN間ルーティングの話で出てくるよ
「SVI」と表現されるのが一般的だよ
簡単に書くよ
Switch Virtual Interface(読:スイッチ・バーチャル・インターフェース)とは
いわゆる「SVI」のこと。
用語の中身としては
論理的なネットワーク(VLAN)同士を合体させるときにはL3スイッチさんがそれぞれのVLANさんと握手するんだけど、そのとき握手するお手手のこと
です。
もう少し真面目ぶって書くと
論理的なネットワーク(VLAN)同士を合体させるときに、L3スイッチがそれぞれのVLANとやり取りするための接点のこと
です。
詳しく書くよ
最初に留意事項です。
「SVI」と言われて「あぁ、アレのことね」と分かる方は最後まで読む必要ありません。
SVIの正式名称(?)が「Switch Virtual Interface」です。
「Switch Virtual Interface」の頭文字を取ったのが「SVI」ね。
※「Switch Virtual Interface」を何となく日本語にすると「スイッチのなんちゃってインターフェース」となります。[詳細]
以上が「SVI」の意味を知っている人向けの説明です。
「SVIって何?美味しいの?」な人は、このまま読み進めてください。
用語の中身について説明します。

それでは、いってみましょう。
小難しい言い方をすると
VLAN間ルーティングを実現するためにVLANと関連づけられるL3スイッチ内部の仮想的なインターフェース
が「Switch Virtual Interface」です。
上でも書きましたが、一般的には「SVI」と表現されます。
※本ページでも以降は「SVI」と表現します。
……と言われても、さっぱり分かりませんよね。
順番に見ていきましょう。
VLANは「元々のネットワークを論理的に区切ったりまとめたりしたネットワーク」です。
スイッチさんにイタズラすることで、物理的な1つのネットワークを分けて、気分的には2つのネットワークがあることにしたりできます。
突っ込んで考えるとややこしいので、ここでは
論理的なネットワーク
くらいに理解しておいてください。
L3スイッチは「ネットワーク層レベルで行き先を振り分けてくれるスイッチ」です。
ネットワーク層は「目的の機器へデータを渡すためのあれこれ」です。
スイッチは「ネットワークにおける交通整理員さん」です。
よく分からなければ、あまり気にする必要ありません。
IPアドレスを見てデータの行き先を振り分けてくれる機器
くらいの理解で大丈夫です。
インターフェースは「何かと何かの くっついている部分」です。
今回は
「VLAN」と「L3スイッチ」のくっついてる部分
を指します。
以上が予備知識です。
ここまでを踏まえて、本題に入ります。
さて、ここにサッカーネットワークがいたとしましょう。
サッカーネットワークはVLANです。
サッカーネットワークはサッカー好きしか認めません。
おっと、野球ネットワークが登場しました。
野球ネットワークもVLANです。
野球ネットワークは野球好きしか認めません。
この状態でサッカーネットワークと野球ネットワークは仲良くできるでしょうか?
きっと難しいですよね。
サッカー好きしか認めないサッカーネットワークと野球好きしか認めない野球ネットワークが直接やり取りしたら大喧嘩になりそうです。
そこで、間にL3スイッチさんが入って仲を取りもってあげることにしました。
L3スイッチさんはサッカー好きで、かつ、野球好きです。
サッカーネットワークとはサッカーの話で盛り上がれるし、野球ネットワークとは野球の話で盛り上がれます。
結果として、それぞれのネットワークは、L3スイッチさんを通すことによって間接的にコミュニケーションが取れるようになりました。
L3スイッチさんがサッカーネットワークと野球ネットワークそれぞれとガッチリ握手したことによって、間接的にサッカーネットワークと野球ネットワークが握手したような状態になったのです。
これでサッカーネットワークと野球ネットワークは、1つのサッカー&野球ネットワークっぽく振る舞えるようになりました。
めでたし、めでたし。
このお話において、それぞれのネットワークとガッチリ握手したL3スイッチさんの手がSVIです。
もう少し実際に近い例でも見てみましょう。
あるところに2つのVLANが ありました。
1つ目のVLANはサッカーネットワークです。
IPアドレスはサッカー部用のIPアドレスを使います。
もう1つのVLANは野球ネットワークです。
IPアドレスは野球部用のIPアドレスを使います。
ピヨ太君は、この2つのVLANを合体させることにしました。
合体させるためには2つのVLANの仲を取り持つ中継機器が必要です。
幸い、2つのネットワークはL3スイッチでつながっています。
このL3スイッチに中継させることにしましょう。
ちなみに「中継させることにする」ことを専門用語で「ルーティング機能を有効にする」と言ったりします。
お勉強していて似たようなフレーズが出てきたら「ふむふむ、中継させるのね」と考えてください。
L3スイッチさんが2つのVLANを中継するためには、それぞれのVLANとやり取りできなくてはいけません。
サッカーネットワークはサッカー部用のIPアドレスを持つコンピュータたちのネットワークです。
野球ネットワークは野球部用のIPアドレスを持つコンピュータたちのネットワークです。
そこでL3スイッチさんは、サッカーネットワークとやり取りする部分にサッカー部用のIPアドレスを、野球ネットワークとやり取りする部分に野球部用のIPアドレスを割り振りました。
これでサッカーネットワークとも野球ネットワークともやり取りできます。
それぞれのネットワークがL3スイッチさんを自分たちの仲間だと認識しますからね。
このときの「それぞれのネットワークとやり取りする接点」がSVIです。
ついでなので、もう少し突っ込んで見てみましょう。
そもそもサッカーネットワークも野球ネットワークもVLANです。
VLANはスイッチさんにイタズラすることで作られる論理的なネットワークです。
スイッチの中にVLANを決定づける要素があります。
だったら、多少強引ですが、スイッチの中にVLANがあると考えても良いはずです。
極端な話、実際にはパソコンが1台もつながっていなくても成り立ちますからね。
このVLAN同士を中継するのです。
ということはスイッチの中に中継機器(ルータ)があると考えられます。
なんちゃってルータがなんちゃってネットワークを中継しているのです。
この「なんちゃってルータのなんちゃってネットワークとの接点」がSVIです。
いかがでしょう。
何となく分かりましたかね?
一言でまとめるよ
まぁ「Switch Virtual Interface」って単語が出てきたら「SVI
(L3スイッチ内の、VLAN同士を中継するときにそれぞれのVLANとやり取りする部分)のことなんだな~」と お考えください。
おまけ
■訳してみるよ
「switch(スイッチ)」の意味は「切り替える」とか「切り替わる」とか「スイッチ(何かを切り替える装置)」とかです。
「virtual(バーチャル)」の意味は「実質上の」とか「事実上の」とか「実際上の」とかです。
ただし、今回は「仮想の」と解釈してください。
「interface(インターフェース)」の意味は「接点」とか「境界面」とか「接触面」とかです。
何となく くっつけると
スイッチの仮想の接点
となります。






