Virtual Routing and Forwarding
ルータの中に、なんちゃってルータを作る技術だよ
「VRF」と表現されるのが一般的だよ
簡単に書くよ
Virtual Routing and Forwarding(読:バーチャル・ルーティング・アンド・フォワーディング)とは
いわゆる「VRF」のこと。
用語の中身としては
1つのルータ
(ネットワークを中継する機械)の中に、たくさんの「なんちゃってルータ」を作る技術のこと
です。
もう少し小難しい言い方をすると
1台のルータを複数台の仮想ルータと見なして動かす技術のこと
です。
詳しく書くよ
最初に留意事項です。
「VRF」と言われて「あぁ、アレのことね」と分かる方は最後まで読む必要ありません。
VRFの正式名称(?)が「Virtual Routing and Forwarding」です。
「Virtual Routing and Forwarding」の頭文字を取ったのが「VRF」ね。
※「Virtual Routing and Forwarding」を何となく日本語にすると「なんちゃってルーティング&フォワーディング」となります。[詳細]
以上が「VRF」の意味を知っている人向けの説明です。
「VRFって何?美味しいの?」な人は、このまま読み進めてください。
用語の中身について説明します。

それでは、いってみましょう。
まずは予備知識として
・ルータ
・仮想化
・ルーティング
・フォワーディング
について簡単に説明します。
「そんなの説明されなくても知ってるよ!」な人は適当に読み飛ばしてください。
ルータは「ネットワーク中のデータ(の中にあるIPアドレス)を見て、行き先を振り分けてくれる機器」です。
ネットワークの中継役であり、交通整理員さんでもあります。
仮想化は「実際には違うけど、それっぽく振る舞うようにすること」です。
ハードディスクにメモリの振りをさせたり(仮想メモリ)、コンピュータの中になんちゃってコンピュータを作ったり(仮想マシン)、別のやつにそれっぽく振る舞うよう頑張らせることが仮想化です。
「仮想○○」と出てきたら「なんちゃって○○」と読み替えれば意味をつかめると思います。
ルーティングは「ネットワーク上でやる道案内」です。
言い方を変えると、ルータさんのやっているメインのお仕事です。
フォワーディングは「何かを転送すること」です。
ルータ関連で出てくるのは「IPフォワーディング」という用語ですけどね。
ルータさんのお仕事のひとつです。
ルーティングとフォワーディングの違いがよく分からなければ
ルーティング:道案内
フォワーディング:中継
と解釈してください。
それでも上手くイメージできなければ「どちらもルータさんのお仕事なんだな~」くらいの解釈でも かまいません。
えっ?
それでも、よく分からないですか?
それなら、別に気にしなくて良いですよ。
用語に含まれている単語なので取り上げただけです。
予備知識として覚えておく必要があるのは、これくらいです。
一般的な説明では
・ルーティングテーブル
・VLAN(ブイラン)
・MPLS
といった用語もでてくる場合がありますが、今回は気にする必要ありません。
このページではそこまで突っ込んだ説明はしない(できない)ので、これらの用語の意味が分からなくても大丈夫です。
以上を踏まえて、本題に入ります。
あるところに1台のルータが ありました。
このルータに4台のコンピュータ(コンピュータAからコンピュータD)がつながって1つのネットワークを形作っています。
ところがどっこい、諸事情により、このネットワークを2つに分けたくなりました。
具体的には、コンピュータAとコンピュータBで1つのネットワーク、コンピュータCとコンピュータDで1つのネットワークを形作るようにしたくなったのです。
どうすれば良いでしょうね?
やり方は いろいろ ありますが、ルータを真っ二つにぶった切るのが簡単そうです。
コンピュータBのつながっている穴2とコンピュータCのつながっている穴3の間でぶった切れば、ネットワークは2つに分かれます。
でも、本当に切るわけにはいきません。
そんなことをしたらルータがぶっ壊れてしまいます。
そこで、ルータの中になんちゃってルータを2つ作ることにしました。
物理的には1つのルータですが、気分的にはコンピュータAとコンピュータBの線が挿さった「なんちゃってルータα」と、コンピュータCとコンピュータDの線が挿さった「なんちゃってルータβ」がある状態にしたのです。
これで、気分的にはルータがぶった切られました。
コンピュータAとコンピュータBとなんちゃってルータαで1つのネットワークが形作られます。
コンピュータCとコンピュータDとなんちゃってルータβで1つのネットワークが形作られます。
ルータの中になんちゃってルータを作ることで、ネットワークを分けられましたね。
これを実現する技術、ルータの中になんちゃってルータを作る技術が「Virtual Routing and Forwarding」です。
「Virtual Routing and Forwarding」を直訳すると「仮想 ルーティングとフォワーディング」ですが、ルーティングとフォワーディングはルータさんのお仕事です。
よって「仮想ルータ」と読み替えて かまいません。
また、上でも書きましたが、一般的には「VRF」と表現されます。
※本ページでも以降は「VRF」と表現します。
VRFの説明として「ルーティングテーブルを分ける」のような表現をされることもありますが、言わんとしていることは同じです。
ルーティングテーブルを分ける≒ルータを分ける
です。
VRFの具体的な仕組みや設定方法については、ここでは触れません。
興味がある方は、専門的に解説しているところで情報を補完してください。
一言でまとめるよ
まぁ「Virtual Routing and Forwarding」って単語が出てきたら「VRF
(ルータの中になんちゃってルータを作る技術)のことなんだな~」と お考えください。
おまけ
■訳してみるよ
「virtual(バーチャル)」の意味は「実質上の」とか「事実上の」とか「実際上の」とかです。
ただし、今回は「仮想の」と解釈してください。
「routing(ルーティング)」は「route(ルート)」+「ing」です。
「route(ルート)」の意味は「道」とか「道筋」とか「経路」とかです。
「routing」で「道案内」的な意味になります。
「and(アンド)」の意味は「そして」とか「~と」とかです。
「forwarding(フォワーディング)」は「forward(フォワード)」+「ing」です。
「forward(フォワード)」の意味は「転送する」とかです。
何となく くっつけると
仮想の道案内&転送
となります。






