Virtual Router Redundancy Protocol
他社製版の「HSRP」だよ
ルータを冗長化するための仕組みだよ
「VRRP」と表現されるのが一般的だよ
簡単に書くよ
Virtual Router Redundancy Protocol(読:バーチャル・ルータ・リダンダンシー・プロトコル)とは
いわゆる「VRRP」のこと。
用語の中身としては
(シスコシステムズ社以外の会社製のルータ
(ネットワークを中継する機械)で使われる)「複数のルータを組み合わせて1つのルータっぽく見せてお仕事をさせることで、片方がぶっ壊れてもお仕事を続けられるぜ!」な仕組み用のお約束事
です。
詳しく書くよ
最初に留意事項です。
「VRRP」と言われて「あぁ、アレのことね」と分かる方は最後まで読む必要ありません。
VRRPの正式名称(?)が「Virtual Router Redundancy Protocol」です。
「Virtual Router Redundancy Protocol」の頭文字を取ったのが「VRRP」ね。
※「Virtual Router Redundancy Protocol」を何となく日本語にすると「なんちゃってでルータを冗長化するためのお約束事」となります。[詳細]
以上が「VRRP」の意味を知っている人向けの説明です。
「VRRPって何?美味しいの?」な人は、このまま読み進めてください。
用語の中身について説明します。

それでは、いってみましょう。
まずは予備知識として
・プロトコル
・ルータ
・冗長化
・HSRP
について説明します。
特にHSRPについてはガッツリ説明します。
「そんなの説明されなくても知ってるよ!」な人は適当に読み飛ばしてください。
プロトコルは「お約束事」です。
「規約」とか「手順」とか、いろいろな言い方がありますけどね。
何かをするときに守らなくてはいけない決まり事のことです。
ルータは「ネットワークを中継する機械」です。
データの中に含まれるIPアドレスを見て、データの行先を振り分けます。
冗長化は「万が一のときに備えて、同じものを用意しておくこと」です。
トイレットペーパーを買い溜めしておいたり、同じ本を保存用・観賞用・布教用で3冊買ったりするのと似たようなものです。
HSRPは「シスコシステムズ(Cisco Systems)という会社さんが開発した、ルータを冗長化するための仕組み」です。
実際には、その仕組みを実現するためのプロトコル(お約束事)ですけどね。
そこら辺は、ゆるく捉えてください。
突然ですが、ピヨ太君がピヨ太ママのお店でアルバイトをすることにしました。
アルバイトの内容は店番です。
実はピヨ太君には1つ弱点があります。
うっかりすると立ったまま寝てしまうのです。
しかも、声をかけても起きません。
仕方がないので、ピヨ太ママはピヨ子さんを呼びました。
そして「あいつを見張ってて。寝ちゃったら、あなたが代わりにお客さまの相手をしてちょうだい」とお願いします。
ピヨ太ママのお願いなら仕方ありませんね。
ピヨ子さんはピヨ太君と一緒に店番をすることにしました。
ですが、実際のところ、お客さまの相手は1人で足ります。
そこで普段の仕事はピヨ太君に任せて、ピヨ子さんはピヨ太君を監視することにしました。
ピヨ太君が起きている間は、ピヨ太君がお客さまの相手をします。
ピヨ太君が寝ちゃったら、仕方がないので、ピヨ子さんがお客さまの相手をします。
これがHSRPの仕組みです。
もう少し、実際のネットワークに近い例で見てみましょう。
ルータさんは何気に大事なやつです。
ルータさんが壊れたら困ってしまいます。
そこで、ルータさんを2つ用意します。
これで片方が壊れても安心です。
ですが、普段から2つともお仕事をしていたら紛らわしいですよね。
ルータさん同士の意思疎通も大変です。
そこで、ルータさんコンビは、外部に対しては1人しかいないように振る舞います。
普段お仕事をするのは1人です。
もう1人は、お仕事をしているやつがサボっていないかを監視します。
おっと、お仕事をしていたやつが夏バテで力尽きたようです。
仕方がありませんね。
力尽きたルータさんは休ませて、もう1人のルータさんがお仕事をすることにしました。
これがHSRPの仕組みです。
実際には、もっとややこしいですけどね。
細かいことは専門的に解説しているところで情報を補完してください。
以上を踏まえて
HSRPの他社製品版
が「Virtual Router Redundancy Protocol」です。
上でも書きましたが、一般的には「VRRP」と表現されます。
※本ページでも以降は「VRRP」と表現します。
VRRPとHSRPは、やりたいことややれることがほとんど同じです。
VRRPもHSRPもルータを冗長化するための仕組み(を実現するためのお約束事)です。
シスコシステムズ社の製品に付いている仕組みがHSRPで、それ以外の会社の製品に付いている仕組みがVRRPだと思えば、そこまで外れてはいないはずです。
歴史的な背景として、まずHSRPというお約束事をシスコシステムズ社さんが作りました。
ただし、HSRPはシスコシステムズ社さん独自のものです。
他の会社では使えません。
そこで、他の会社さん達はHSRPを参考にして……かどうかは知りませんが、新しく同じようなものを作りました。
それがVRRPです。
一言でまとめるよ
まぁ「Virtual Router Redundancy Protocol」って単語が出てきたら「VRRP
(ルータを冗長化するための仕組み用のお約束事)のことなんだな~」と お考えください。
おまけ
■訳してみるよ
「virtual(バーチャル)」の意味は「実質上の」とか「事実上の」とか「実際上の」とかです。
ただし、今回は「仮想の」と解釈してください。
「router(ルータ)」は「route(ルート)」+「er」です。
「route(ルート)」の意味は「道」とか「道筋」とか「経路」とかです。
「route」+「er」で「道案内をするやつ」的な意味になります。
「redundancy(リダンダンシー)」の意味は「余分」とか「余剰」とか「冗長性」とかです。
「protocol(プロトコル)」の意味は「(外交上の)儀礼」とか「議定書」とかですが、今回は「お約束事」と解釈してください。
何となく くっつけると
仮想で道案内するやつを冗長化するためのお約束事
となります。
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