#創作大賞、読むぞ 宣言 〈来年、挑戦する人へ〉
今年のnote創作大賞というお祭りに参加した記録です。
全11記事をまとめました。
楽しい読書の時間をありがとうございました。
みなさんの手塩に掛けた作品が、創作大賞で花が咲くことをお祈りしています。そして今後のご活躍も陰ながら応援しております。
私がレビューした作品を選んだ理由やキッカケ
今日は、このことを書いてみようと思います。公募やコンテストに挑戦することは、創作を志す人には大切なステップですし、楽しく書くためにも必要なリズムだと思いますので、何かの参考になればと思います。
私が感想を書いたのはこちらの11作品。作品の紹介を交えながら、書いていきます。

この作品の感想を書いてみたい
感想を書きたいと思わせる何かを持っている作品たちに出会えると、とても嬉しいです。今回、レビューした作品たちはその何かを持っていました。
たとえば『うまれつき』は、小説なのに詩を読んでいるような心持ちでした。きらりと光るセンス、具体的には言葉の飛躍、表現の冒険がありました。
『雨女シリーズ』には私には書けないと思わせる独自の世界観があります。私は勝手に<雨女ワールド>と名付けたのですが、唯一無二の世界があると感じました。
これはちょっと他にないのでは? そう思わせるものが読ませる魅力になります。それを書いてほしいのです。
良い感想を書くためには、素材になる作品の良さも重要だと思いました。
事実、作品にインスパイアされて書いたレビューが多かったのです。
それはとてもありがたいことです。
作品に刺激を受けて、普段開けたことのない頭の中の引き出しを覗くことができたときの嬉しさは半端なものではありません。それは創作するためのヒントだったり、新しい表現だったりします。
同じ創作を志す者としては感謝しかありません。
タイトルと冒頭を本気で考えましょう
レビュアーを釣り上げるには、美味しそうなタイトルと味見したいと思わせる冒頭の数行があれば良いのです。
私のように釣られる人がいるのですから、現実に。
私は毎日、noteやTalesの膨大な作品タイトルを前にして、面白そうなタイトルを見つけようとしました。タイトルで「これは」と思ったら、冒頭の数行を読みます。引かれるものがあったら、本編を読みました。こうしていとも簡単に釣られるのです。
作品の内容そのものを頑張って書くのは当然ですが、是非ともレビュアーを食いつかせるタイトルを考えてください。あなたが書店で並んでいる本を手に取るのは(好きな作家以外では)おそらくタイトルに魅力があるからだと思います。
プロになったら嫌でも一作に何十本(時には百本)もタイトルを考えることになります。
(今度はお金を払って買ってくれる読者を釣り上げるためです)
『パンケーキは僕を流れ弾から救ってくれる』
「なんだろう」と思いませんか。私は飛びつきました。これはエッセイなのですが、ぶっ飛んだ愉快さでした。普段、ミステリーのトリックをウンウン唸って考えている私は、こういうのが書きたいなあと思って、ついレビューも同じノリで書いてしまいました。楽しかったです。
冒頭を読んで「やられた」と思ったのが『あなたの懸賞金を決めて下さい』
「今から、捜査特別報奨金……つまり、あなたの懸賞金を決めて下さい」
自分で自分の懸賞金を決める、という設定に驚きました。新しいです。この魅力的な設定を使って、これからどんなストーリーが始まるのか、期待に胸が躍りました。
恥ずかしがらずにプロモーションしましょう
note創作大賞は一年に一度のお祭りです。
感想を書いてください、と自作を宣伝したり、感想書きますと宣言したりするのを見ると「やってる、やってる」と思います。
レビュアーは愛を持って感想を書き、作品を投稿する人は、感想を広い心で受け入れるのがルールだと思っています。半ば無礼講です。
自作を積極的にプロモーションしましょう、という期間なのです。だから照れずに、読んでもらえるように、レビュアーの目に止まるようにアクションしましょう。それは他の感想文への「スキ」でもいいし、良い感想だと思ったらコメントを書いてもいいと思います。ほかの記事に対する評価でも構いません。
あなたとあなたの作品に気づくきっかけを作ってほしいのです。
事実、私はそうやって感想を書く作品を探しました。
私は人の作品をプロモーションすることが好きなのかもしれません。
そういう人は一定数います。それに
作品を読んで感想を書くのも創作スキルを上げる訓練なのです。
これ、とても大事なことです。
遠慮せずに読んでもらい、感想を書いてもらいましょう。自分の書いたものを読んでもらえること、感想をいただけることは、クリエーターにとって何ものにも勝る喜びです。私もそうでした(今もそうです)。
そしてそこから始まる交流も大切な財産になりますよ。
構成がしっかりと練られていると嬉しい
読者をもてなそうとして、展開を工夫されている作品は読んでいて嬉しくなります。特にそれを感じたのが
『高級寿司と小説『方舟』に共通する“あえて目立たせない美学”について。』
短いフードエッセイなのですが、丁寧な構成と文章です。
あの『方舟』の話が家族の話に挟まれているから、このエッセイに奥行きと読み応えが生まれたのだと思います。
『この席使用中です』
大きく踏み込んだなと思いました。あえて厳しい設定を選んでいます。難しい多視点の描写にしたのもそうです。だからこそ読者に伝わることもあります。そこに小説を書く者の覚悟を感じました。
思い切って飛んだ先には肥沃な未来が開けていました。作者の新境地なのではないでしょうか。
面倒くさくても長編はプロットを作りましょう
『さいはてドライブ』は冒頭の1~3話の目まぐるしい展開が、この小説の推進力。そして市役所の謎とラストの結婚式への興味などが、多段式ロケットのように先を読むための燃料を追加しています。
次々に燃料を投下して、読ませる推進力を生んでいるのです。作者はそのために念入りにプロットを作ったそうです。
楽しい執筆が、何を書けば良いかわからない迷子にならないようにも、プロットを整えてから書き始めましょう。
思い切って挑戦してください
読んでいて、「これ、攻めてるな」と感じることがあります。それはレビュアーに身を乗り出させます。
紫吹はるさんの『恋をしたのは画面の向こう側の人でした』はそんな作品でした。
いくつものストーリーがテーブルの上に載っていたことと思います。ちょっと面白いくらいのレベルではダメだ、きれいに無難にまとまるよりも、たとえ破綻しても大胆にチャレンジするんだ。
作者の選んだストーリーには挑戦というタグがついていたことと思います。
作者の決意の表れを感じました。
『絵にもならない』
この作品、大きな絵を描いています。実は小説論になっているのでは?
あるいは表現とは何か、という問いかけなのでは?
読み始めたときにそんな印象を持ちました。今年の創作大賞で出会った作品の中で、もっとも考えさせられた作品です。
ところで創作大賞に、過去の作品を出す人も多いですが、そのまま出すのではなく、せっかくのコンテストなのですから、書き出しに事件を起こしたり、ラストにひとひねり加えたり、登場人物の性格を変えたりするなど、挑戦してみてください。きっと良くなるはずです。
自分ならではのオリジナリティーをアピールしましょう
作品の全体が『読書泊のしおり』のようで、後半は実際に施設の写真や紹介が続きます。写真もたくさんあってとても魅力的です。
これはビジネス部門のエントリー作ですが、マネタイズの可能性などを感じさせました。
豊富な体験と知識と情熱がオリジナリティーになっています。
完結させてください
途中で終ってしまう作品があり、面白く読んでいたのにと残念な思いをしたこともありました。
小説を書く力=完結した作品数×書いた文字数
なのではないかと私は思います。ぜひ最後まで書きましょう。
『母の家出とガールフレンドの憂鬱』は全25話、一気に読んでしまいました。もうそのことが最高のレビューなのでは、と思います。
そのリーダビリティと安定した文章力、巧みな描写。もう完成していると感じました。
長いお話を最後まで書き上げたことに敬意を表します。途中、壁にぶつかったこともあったのではないでしょうか。
たくさん書いている人なのでは?
作品の陰に豊富な執筆経験、時間を感じました。エッセイが多いようですが、ひとつのストーリーをオチまで書くことは、短くても大事な意味があります。構成やストーリーのことを考えるのが好きな方なのではと思います。
やはりたくさん書き上げることが必要だと思いました。
そう言えば『雨女シリーズ』が気に入ってしまった私は、作者さんに、最後まで書いて創作大賞にエントリーするように頼んでしまいました。
(よかったのでしょうか。お祭りなので平にご容赦を)
来年のnote創作大賞がどんなことになっているか、わかりませんが、続いていれば私はまた「#創作大賞、読むぞ 宣言」をするつもりです。
その時、お会いしましょう。
