見出し画像

「やさしいことばで、心をつなぐ」──AIと共創する童話たちの物語┃創作大賞2025

年齢別再語りと英語版でひらく、“まだ名前を持たない想い”の世界


生成AIと童話を共創し、「語り直す力」で広げる新しい物語のかたち。

本記事では、『こえにならないことばをさがす』『こころのかけらをつなぐ』という童話シリーズを軸に、年齢別の再構成、英語版の制作、共創テンプレートの仕組みなど、プロジェクト全体を紹介します。

創作大賞2025(オールカテゴリ部門)応募作品の全貌と、今後の展望をまとめました。


📚 “ことばにならない想い”から生まれた童話たち

「どうして、この物語はこんなに心に沁みるんだろう」

──そう言ってくれた誰かの言葉がきっかけで、『こえにならないことばをさがす』プロジェクトは始まりました。

もともとは「声にならない気持ち」や「言葉を持たない想い」に、そっと名前をつけていくような童話集。

大人にも子どもにも届いてほしい。その想いを実現するために、年齢別の語り直しや英語での再構成など、いくつかの挑戦が始まりました。

この記事では、その挑戦を4つのステップとしてご紹介します。


🔗 本プロジェクトで取り上げた作品一覧と記事リンク

以下は、今回のプロジェクトで制作・公開している童話作品とその記事リンクです。

第一部 こえにならないことばをさがす
            一般向  低学年向 幼児向
📘 ちいさなひかり   🌟Ep1/a 🌿Ep1/b 🌸Ep1/c
📙 おもいでのあかり  🌟Ep2/a 🌿Ep2/b 🌸Ep2/c
📗 こころのいろ    🌟Ep3/a 🌿Ep3/b 🌸Ep3/c
📕 ここにいるよ    🌟Ep4/a 🌿Ep4/b 🌸Ep4/c

第二部 こころのかけらをつなぐ
🔐きえたこえ 
🎈なくしたなまえ(リュウの物語)(みのりの物語
👤ふたつの影 🧵こころの糸   

🎈なくしたなまえ(リュウの物語)には英語版、対訳版があります。

※第三部『開かれた扉』(中高生~一般向け)は現在準備中です。


ステップ1|物語の誕生(PJ①)

『こえにならないことばをさがす』『こころのかけらをつなぐ』──共創童話の哲学

🌱 こえにならないものたちと出会う時間

てるてるぼうずや、小さなぬいぐるみたち。
ことばを持たない彼らが、もし心の奥で何かを語っていたとしたら?

このシリーズは、**「まだことばにならない気持ち」**に寄り添う、ちいさな童話たちの連作です。

そして、そこから続く第二部『こころのかけらをつなぐ』では、より現代的で社会的なテーマを描いています。
名前を失った少年、声が出ない少女、心の中で言葉が渦巻く中学生たち。
こうした物語は、小学校高学年から中学生の時期にこそ読んでもらいたいと考えています。

自分のことばを探しはじめるその時期に、心の奥に届く何かがあれば──そんな願いが込められています。

👂 ことばの奥に、耳をすませて

・伝えたかったけれど、うまく言えなかったこと。
・誰かの手が、そっとさしのべられたときのぬくもり。
・うれしさとさみしさが、まじりあう心の中。

それらをそっと照らす“灯り”のような物語。
読み終えたあと、あなたの中に何かがちいさくともっている──それが私たちの願いです。


ステップ2|年齢別に語り直す(PJ②)

「やさしさ」を翻訳する試み──年齢別テンプレートと「語りの再構成」

「このお話、子どもたちにも読ませたい」
そんな読者の声から、“年齢別バージョン”制作が始まりました。

👧 同じ物語を、違うことばで語るということ

『こえにならないことばをさがす』は、もともと小学校高学年〜中学生向けの文体で、大人にも読んでもらえる設計でした。
でも、語り直せば、幼い子にも直接届けられるかもしれない──

そう考えて、3つのテンプレートを使った再構成を試みました:

  • 🧒 #DOWA lowage(幼児〜低学年):語彙を絞り、繰り返しや情景描写で支える

  • 👧 #DOWA kids(中学年):内面のゆらぎや気づきを盛り込む

  • 👩 #DOWA base(原作):静かな文体と余白を残した設計

🤲「やさしい」って、どういうこと?

単に「簡単なことば」ではなく、

“わかってもらおう”と願う語り手のまなざし

それが「やさしさ」だと私たちは考えました。

テンプレートは「正解の生成」ではなく「語りの下書き」。

そこから「どう伝えたらいい?」と考えることで、“ことばと物語が育つ”場が生まれるのだと考えています。


ステップ3|英語で届けるために(PJ③)

「訳す」ことでは届かないから──翻訳の三段階モデルと再語りの挑戦

『なくしたなまえ』を英語で届けたい──その想いから、英語版制作が始まりました。

でも、ただ翻訳するだけでは、この物語の“温度”は届かない。
だから私たちは、「翻訳」ではなく「再語り(Re-Narration)」を選びました。

🔍 翻訳の三段階モデル:

  1. 逐語訳(Literal Translation)

  2. 自然訳(Natural Translation)

  3. 再語り(Creative/Adaptive Translation)

私たちは、「中立訳(LiteralとNaturalの中間)」を出発点にして、③を目指しています。中立訳は、AIが一般的に行う翻訳に相当します。

✍️ 一文例(再語り)

日本語原文:

街のすみっこで、名前をなくした少年が、思い出と沈黙のあいだをさまよっていた。

中立訳:

The boy who lost his name was wandering between memories and silence, in a corner of the city.

自然訳:

A boy who had forgotten his name wandered quietly through the edges of a city, lost in memory and silence.

再語り:

"In a quiet corner of the city, a boy without a name wandered between memory and silence."

こうした表現は、文法以上に“語り手の気配”を大切にしているものだと考えています。


ステップ4|語りの仕組みと未来(PJ④)

「やさしいことば」が生まれる仕組みと、その先へ

このプロジェクトでは、AI共創技術「KATARI-OS(語りOS)」を用いたテンプレートを構築しています。

  • 🧭 年齢・読解力に応じた語彙調整

  • 🌡️ 文体トーンの切り替え

  • 🧵 英語語順・構造への最適化

けれど出力される文章は、あくまで「仮訳」。

最終的に心に届くものかは、“語り手の判断”に委ねられているのです。


🧾 著作権と共創のバランス

テンプレートや翻訳の一部は限定公開しています。

  • 📜 著作権の保護と表現のオリジナリティ

  • 💡 学習素材としての再利用

  • 💼 教育展開に向けたリソース管理

無秩序な改変を避けつつ、共創の輪を開いていく。そんな運用方針です。


🎁 今後の展望と創作大賞への応募について

現在、**創作大賞2025(オールカテゴリ部門)**に応募中です。

今後の展開予定:

  • 📚 第一部「こえにならないことばをさがす」続編

  • 🧩 読者参加型CLIによる再語り体験

  • 🧠 教育・感情学習資料の公開

  • 🔐 GPTs導入&テンプレート公開テスト


🫱 共創への参加を希望される方へ

このプロジェクトは、「作品を通して人と心をつなぐ」だけでなく、「創作そのものをひらかれた共創の場にしていく」ことを目指しています。

創作大賞2025の応募を通じて、以下のような関わり方にご興味のある方との出会いを期待しています:

① 教育関係者: 生成AIや再語りテンプレートを教育現場で活用したい方。プロンプトや技術解説資料をご提供できます。

② 物語に共鳴した方・試作協力者: 作品の感想・フィードバックをいただけるだけでもありがたいですし、「この話をこんなふうに語ってみたい」という方との対話も歓迎です。

③ リソース支援者・共創推進者: 資金・マンパワー・発表の場などを支援・連携していただける個人・団体とのパートナーシップも模索中です。

本記事をきっかけにご関心を持ってくださった方は、ぜひコメントやメッセージにてお知らせください。

ことばを通して誰かとつながる、その第一歩がこのページから生まれたなら──それが、何よりの喜びです。


📝 最後に

「声が出ない日があっても、 あなたの“ことば”は、きっとそこにある。」

このプロジェクトは、そう信じています。
作品が、そしてこの取り組みが、
誰かの心に小さな灯りをともせたなら──
それ以上の願いはありません。


🌐 English Summary

This project, “Connecting Hearts through Gentle Words,” introduces a series of co-created storybooks born from emotions that have yet to find words. Through age-adapted Japanese retellings and thoughtful English re-narration, we aim to reach children, adolescents, and even adults across different cultures and backgrounds.

Our stories began with quiet characters: a teruteru bozu, a forgotten plush toy, and children unable to speak their true feelings. These voices eventually led to projects like:

  • Age-based adaptations, using narrative templates for preschool, lower elementary, and older readers.

  • Creative English retellings, not just translating but transplanting the emotional temperature and rhythm of the stories.

✍️ Sample Re-Narration: Original Japanese: 街のすみっこで、名前をなくした少年が、思い出と沈黙のあいだをさまよっていた。 Literal: The boy who lost his name was wandering between memories and silence, in a corner of the city. Natural: A boy who had forgotten his name wandered quietly through the edges of a city, lost in memory and silence. Re-Narrated: "In a quiet corner of the city, a boy without a name wandered between memory and silence."

This process is not about perfect translation, but about carrying the story’s emotional core into another language.

A more detailed English article is in preparation. Until then, please feel free to reach out if this project speaks to you.

[📄 View full English project summary — coming soon]



#創作大賞2025 #オールカテゴリ部門
#こえにならないことばをさがす #こころのかけらをつなぐ
#共創 #生成AI #私の作品紹介 #スキしてみて

いいなと思ったら応援しよう!