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私の「今年の漢字」は「卒」。

卒業。終える。終わる。

今年、この先何十年も続けていく気でいた地域の活動を、スパッと切ることにしたことが、自分の中で大きな出来事だったと思う。

来年以降の自分の「自分」のために使える時間が、大幅に増えた。

切ることにした理由は、このあたりの記事で書いてきた。

昔から、「誰かの役に立つ自分でいなきゃ」……いや、「誰かの役に立っている自分が好き」だった。子を産んでからは、さらに何にも属していない寂しさと焦りも加わった。

「役に立たなきゃ」だけなら「あれ? これ私のほしいものじゃないや」とすぐに気づいて手放せたのではないかと思うけれど、「そんな自分が好き」とまで思ってしまっていたのでタチが悪かった。

そのままでは自信のない自分に肩書や役割を与えることで、地域の人たちと関わりやすくなると思い込んでいた。それは執着とも呼べるものだったかもしれない。

そんなことに気づいた1年だった。

「卒」でそれ以外に思うのは、長男に対して「優秀でいてくれよな!」という自分のエゴに気づき、目が覚めたこと。

あとは、いい人でいたい、誰からも良く思われたいという自分からの卒業。

とはいえ、卒業式は終わったとして、まだ春休み期間中のような今かもしれない。はっきり変化したとは言い難く、意識の変化があったかな、くらいのものだ。ゆっくり自分に定着して、次の学校ステージに行けたらと思う。

なお、「卒」と言う漢字には「死ぬ」という意味もあるらしい。

「死ぬ」と言えば、自分自身を投影した主人公を死なせるというミステリー小説を今年の夏に書いた。

自分の身に起きた数多くのエピソードをアレンジして使っているので、書きながら没入し、この小説の中で私は臨死体験をしたようでもあった。

おかげで、「まだ死ぬわけにはいかないわ。やりたいことがたくさんある」と勇気づけられた作品でもある。

次の校舎がうっすらと見えている。
そんなわけで、今年の漢字は「卒」以外には思いつかないのである。




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