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【英国文豪、令和を歩く】第18回:Sip British black tea, feel easy and breezy!

京都、寺町通の片隅にある、琥珀色のランプが灯る古風な喫茶店。使い込まれたビロードの椅子に、二人の人物が向かい合っている

                                                                                                                            コナンドイル

(ティーポットから立ち上る香りを深く吸い込み、満足げに目を細めて)
……ああ、やはりこの香りは格別だ。ウィル、君も一杯どうだい? 現代の京都には美味しい珈琲も多いが、私にとってはやはり、この「支那茶(中国茶)」の血を引く紅茶こそが、思考を整えるための最良の燃料だよ。

ウィリアムシェイクスピア                                                                                                                    

(差し出されたカップを受け取り、優雅に香りを楽しみながら)
ええ、いただくわ。でもドイル、あなたの「お茶」へのこだわりは、時に事件の予兆のように聞こえるわね。……そういえば、あなたの記録の中に、毎朝決まって一杯のお茶を飲む習慣があった男の話があったでしょう? 結局、彼はその習慣を終える前に、部屋の真ん中で「粘土細工」のような無残な姿で見つかってしまったけれど。

(少し表情を曇らせ、カップを見つめて)
ブレシントン事件のことだね。……全くだ。彼にとっての朝の一杯は、平穏な日常の象徴だったはずだが、その裏には消し去ることのできない「過去の悪業」が影のように張り付いていた。紅茶は心を落ち着かせるものだが、同時に、逃れられない運命を待つ間の「最後の晩餐」にもなり得る。実に皮肉なものだよ。

皮肉、ね。でも、その紅茶がかつて「グロリア・スコット号」のような船で運ばれていた時代を思うと、また違った物語が見えてくるわ。五百トンの古い船に、罪人たちと茶葉が一緒に詰め込まれて、荒波を越えていった……。その茶葉が今、こうして私たちの喉を潤している。一杯の茶の中に、どれほど多くの涙と、自由への渇望が溶け込んでいるかしら。

君の想像力は、いつも茶葉が湯の中で開くように豊かだ。確かに、かつては快速帆船(ティークリッパー)たちが、新茶をいかに早くロンドンへ届けるかを競い合っていた。情報の伝達が遅かった時代、あの船足の速さは、今の「臨時急行列車」の正確さにも通じる、当時の論理的な勝利の象徴だったんだ。……もっとも、ブレシントンのように、扉に頑丈な閂をかけて怯えながら飲む茶は、どんなに高級な銘柄でも苦いだけだろうがね。

ふふ、そうね。でもドイル、紅茶の素晴らしさは、その「温度」にあると私は思うの。熱い雫が体を通る時、凍りついた心も少しだけ解けるような気がしない? 復讐に燃える男も、南アフリカから獲物を追ってきた悪漢たちも、もし一杯の温かい紅茶を酌み交わす余裕があれば、あるいは結末は変わっていたかもしれないわ。

……「感情の機微は計算できない」と以前言ったが、一杯の茶がもたらす一瞬の安らぎが、論理の連鎖を断ち切ることはあるかもしれない。ホームズであれば、「この茶葉の産地はヒマラヤの南斜面だ」などと土の付着具合から鑑定し始めるだろうが……今の私には、この温かさと、君との他愛ない雑談があればそれで十分だ。

ええ。たとえ窓の外に、どんな不吉な影がよぎろうとも、今この瞬間、この円いテーブルの上には完璧な調和があるわ。……さあ、ドイル。もう一杯淹れてくださる? 今度は、少しだけお砂糖を多めに入れて。悲劇の幕が上がる前に、甘い休息を楽しみましょう。

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