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【英国文豪、令和を歩く】第26回:Cherry blossom viewing, nothing confusing, just chill and laugh while spring is blooming!

鴨川沿いのカッフェー、窓の外には満開の桜が夜目にも白く浮かび上がっている。風が吹くたびに花びらが舞い込み、二人のテーブルを彩る。

ウィリアムシェイクスピア                                                                                                                    

見て、ドイル。この桜の群れ。
まるでカピューレット家の宴に集まった乙女たちみたい。地上に降りた星みたいにきらきらしてて、夜の闇さえ明るくしちゃいそう。
でも、この美しさも長くは続かないのよね。
咲いたと思った瞬間に、もう散る準備をしてるなんて——なんだか切ないわ。

                                                                                                                          コナンドイル

日本の花見というのは、実にもって劇的だ。桜の木々は冬のあいだ暗く沈んでいたが、春になると一斉に輝きを取り戻し、世界を和ませるように咲き誇る。だが、君の言う通り、自然界も人間社会も善と悪が常にせめぎ合っている。この美しい花びらの中にも、いずれは『毒ある草』と同じように、衰えという毒が回るのだよ

そんな野暮なこと言わないでよ。
この花びらが舞ってる様子、まるで天使が雲に乗って、空をふわっと横切っていくみたいじゃない?
私、この桜の下にいると、自分の名前なんてどうでもよくなって、ただの風になりたくなるの。
だって、薔薇って呼び方が違っても、同じようにいい香りがするでしょ?
それと同じで、この桜も名前なんて関係なくて、そのままで十分すぎるくらい美しくて、私たちを酔わせるのよね。

酔わせる、か。確かにこの賑わいは、どこか酔った人がふらつく夜の情景を思わせる。人々は木々の間に身を隠し、夜露に濡れる風情さえ楽しみながら、はしゃいでいる。しかし私には、この桜の白さは、まるで嫉妬深い月が地上に降りてきたかのようにも見える。そのあまりの白さゆえに、街灯の光さえ日光の前の灯のようにかすんでしまう。

あら、それはいいたとえね。
でも、このお花見の宴も、いつかは終わってしまうのよね。もしかしたら、楽しい時間のあとには、ぽつんと寂しさだけが残るのかも。
カピュレット卿が言ってたみたいに、「せめてあと少し、この幸せが続いてほしい」って願う気持ち――そんな切なさが、この一枚一枚の花びらに宿ってる気がするの。
ねえ、散っていく花って、私たちの希望まで一緒に消してしまうのかしら。
それとも、次の季節のための種になって、また新しい命につながっていくのかな。

花は散っても終わりじゃない。土に還って、また新しい命として巡ってくる。終わりに見えるものも、ただの通過点なんだ。花びらは還元されて、やがて無数の形で芽吹く。ロミオみたいに、本質を探しにいこうじゃないか。

ええ、そうね。今宵は恋を語るみたいに、この類ない桜の宴を楽しみましょう。たとえ明日になって朝が来て夜が消えて、この夢のような景色が消えてしまったとしても、私たちの記憶という『備忘帳』には、この抜群の美しさが永遠に刻まれるはずだわ

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