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【英国文豪、令和を歩く】第7回:The Beatles craze—timeless waves.

京都の古い喫茶店。使い込まれたベルベットの椅子に腰かけ、琥珀色のコーヒーを前にした二人

ウィリアムシェイクスピア                                                                                                                    

ねえドイル、この街の空気にもようやく慣れてきたけれど、時々ふと思うの。私たちがかつていたあの騒がしいロンドンの喧騒が、形を変えてこの極東の島国に再現されていた時期があったって。

                                                                                                                    コナンドイル

ああ、ウィル。君が言いたいのは「ビートルズ」のことだね? 私の時代のベーカー街も大概な騒ぎだったが、彼らがやってきた時の熱狂というのは、もはや一種の社会現象……いや、私がかつて書いた「臨時急行列車の失踪」事件よりも不可解で、情熱的なエネルギーに満ちていたようだ。

ふふ、あなたの理知的な探偵さんでも、あの叫び声の渦を解明するのは難儀したでしょうね。まるでお城のバルコニーの下で愛を叫ぶロミオが数万人も一度に現れたようなものだわ。女の子たちが失神し、道は封鎖され……。私の時代なら、あれはきっと妖精パックの仕業か、魔法による集団幻覚だと囁かれたに違いないわ。

全くだ。リヴァプールという、かつては霧深い港町に過ぎなかった場所から、世界を揺るがす四人の若者が現れる。彼らの音楽は、まるで私の物語の「銀の調」のように、人々の憂鬱を解き、同時に理性を狂わせた。当時の新聞記事を読み返すと、彼らが宿泊するホテルの周りは、まるで包囲された城塞のようだったそうだよ。

面白いわよね。彼らもまた、一種の「変心性」を持っていた。初期の初々しい愛の歌から、やがては深く哲学的な、あるいは幻想的な世界へと変貌していった。私の劇の登場人物たちが、最初は喜劇の体裁を取りながら、やがて人間の深淵へと潜り込んでいくように。

確かにね。彼らに対する熱狂は、単なる音楽への愛好を超えていた。一種の信仰に近い。ファンたちは、彼らの一挙手一投足を監視し、解釈しようとした。私の書いた偽のホームズ像(蝋人形)に騙される見張り役のように、人々は彼らの中に自分たちの理想を投影していたのかもしれない。

でも、あの熱狂があったからこそ、時代は大きく動いたのね。今、この京都の静かな喫茶店で流れている穏やかなメロディも、元を辿ればあの嵐のような叫び声の中から生まれたもの。……ねえドイル、もし彼らが私の時代にいたら、きっと宮廷でリュートをかき鳴らし、女王陛下を踊り狂わせていたと思わない?

ははは、それは想像に難くない。そして私の時代なら、ワトソン君が真っ先にレコードを買いに走り、私はその音響心理学的な影響について、一つ論文を書いていたところだろうね。

さあ、コーヒーが冷めないうちに。あの熱狂的な時代に思いを馳せながら、今は今のこの静寂を楽しみましょう。これもまた、一つの「喜劇」のエンディングのようなものだもの。

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