【英国文豪、令和を歩く】第55回:Japanese fried chicken—crispy bite, juicy inside, pure delight!
京都、三条通の界隈。明治時代から続くような、重厚な木造りのカッフェー。琥珀色の照明の下、二人の奇妙な連れが向かい合っている。一人は、華やかなスカーフを首に巻き、知的な光を瞳に宿した女性、ウィル。もう一人は、ツイードのジャケットを無造作に着こなし、パイプ代わりに手にしたペンを弄んでいる男、ドイルである

「ねえ、ドイル。この『カッフェー』という場所、なかなか趣があってよろしいわね。まるでロンドンの古い酒場を、京都の静寂で薄めたような……。でも、お品書きにあるこの『唐揚げ』というもの、一体何かしら? 名前からして、異国の軍勢が攻めてきたような物々しさを感じるわ」
ウィルは扇を手にするように、古びたメニューを指先でなぞった。彼女の瞳は、新しい物語の種を見つけた時のように輝いている。

「ああ、ウィル。それは現代の日本における『至高の日常』の一つだよ。鶏の肉に粉を塗し、熱した油の池で揚げる……。いわば、食卓の上の小さな冒険だ。私は以前、この国の『柔道』に触れたことがあるが、この唐揚げという料理もまた、外側は堅牢な鎧のように硬く、内側は驚くほど柔軟で瑞々しい。実に見事な二段構えだよ」
ドイルは眼鏡を押し上げ、まるで未解決事件の証拠品を検分するかのような真剣な眼差しで、運ばれてきた皿を見つめた。

「まあ、外はカリリと、内は情熱を秘めた恋人のように……というわけね? さしずめ、レモンを絞るのは、甘い愛の言葉に一滴の毒を混ぜるようなものかしら。ふふ、面白いわ。ドイル、あなたならこの黄金色の塊から、どんな背景を推理なさるの?」

「そうさな……この揚げ色の均一さ、そして漂う香ばしい醤油の香り。これは厨房の主が、緻密な計算に基づいた『調合』を行っている証拠だ。ウィル、君が劇作で言葉を磨き上げるように、彼らは鶏肉をタレに漬け込み、時が来るのを待つ。……おっと、あまり観察しすぎると、せっかくの熱が逃げてしまうな。仕事は悲哀に対する解毒剤だが、熱い唐揚げは空腹に対する最高の解毒剤だ」

「あら、名言ね。では、この『唐揚げ』という名の喜劇を、さっそく演じてみましょうか」
ウィルは箸を器用に使いこなし、一つを口に運んだ。
「……おぉ、これは! 舌の上で肉汁が踊り狂っているわ! まるでヴェローナの市場の喧騒のように賑やかで、それでいて最後には喉を滑り落ちる爽快感……。ドイル、これならロミオとジュリエットも、毒を飲む前に二人でこれを突ついていれば、もう少し穏やかな結末を迎えられたかもしれないわね」

「ははは! それはまた、ずいぶんと腹の膨れた悲劇になりそうだ。だが確かに、この一切れの満足感は、どんな難解な暗号を解くよりも、直接的に脳を刺激してくれる。……店主、すまないが、この『ハイボール』という琥珀色の液体も追加してくれないか? この事件には、どうしてもこの相棒が必要な気がするんだ」

「いいわね、私もそれに乗るわ。京都の午後に、英国の魂を唐揚げで祝う……。ねえドイル、転生っていうのも、捨てたものじゃないわね?」
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