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4つの"箱"で整理する人材開発プログラムのポートフォリオ

自社の人材開発プログラムを検討する際には 研修を始めとしてメンタリングやOJT支援、越境学習など様々な種類のプログラムをいかに効果的に組み合わせるか検討しますが、その際に活用している整理方法を記しました。

各種の人材開発プログラムを下の図の4つの箱に分類し、全体のバランスを取ったり、現在の状況や目的合わせて注力領域を絞ることに使っています。

上の図の縦軸は、習得対象のスキルが体系化されているか否か(=整理され文字で伝わるか 実践経験をしながらでないと伝わらないか)、横軸が自社にとって新しいスキルか否か(=社外から導入するか 社内にすでにあるか)となります。

1. 4つの箱の概要と該当する育成プログラム種類

Box 1 : 「社外にある知 (組織にとって新しい知)」 × 「体系化された知」

人材開発プログラム
・研修 (研修会社・社外講師) / 社外セミナー / 各種学校 (留学含む)
・社外資格・検定 (公的・民間 資格検定)
・論文/書籍/動画/レポート/その他Web記事 等

【例: DX人材育成の場合】
社外のDX支援会社と連携して全社員向けにAI・データサイエンス等DX研修を提供したり、DX関連の資格・検定(例: G検定他)の取得を促進

Box 2 : 「社外にある知 (組織にとって新しい知)」 × 「暗黙的な知」

人材開発プログラム
・越境学習 (社外副業・兼業・出向・海外派遣) 
・他社共同研究・他社共同プロジェクト
・異業種交流 等

【例: DX人材育成の場合】
越境学習としてAI・SaaSベンダー(スタートアップ等)での経験機会を創出したり、取引先との共同プロジェクトメンバーを公募して派遣

Box 3 : 「社内にある知」  × 「体系化された知」

人材開発プログラム
・研修 (社内講師)・社内勉強会
・社内資格・検定
・ガイドブック類 等

【例: DX人材育成の場合】
社内DXプロジェクト(PoC)の事例分析をベースとしたプロジェクトの進め方や成功ポイントの体系化とその研修化・ガイド化

Box 4 : 「社内にある知」  × 「暗黙的な知」

人材開発プログラム
・ラーニングコミュニテイ
・社内越境学習 (社内副業・兼業/社内インターンシップ/社内プロジェクト)
・メンタリング/OJT 等

【例: DX人材育成の場合】
組織・職種を超えた社内DXプロジェクトメンバーの公募やコミュニティやメンタリング等のDXプロジェクト経験者からの経験共有機会の創出

2. どの箱に注力すべきか?

4つの箱のどこに注力すべきかは、習得対象のスキルや組織内の学習進捗度によって変わってきます。

<習得対象のスキル種類による注力領域の考え方例>

  • 事業環境変化への対応により各職種や業務・技術における専門知識や理論・手法、最新トレンドの習得に注力する場合は Box 1

  • 新たなスキルではあるが、文字だけでは習得が難しく経験が必要な場合であったり、他者やその場の"空気"からの刺激・気づきも必要な場合は Box 2

  • 社内の人員配置変更・異動が多い場合で社内で確立されている業務手順や知識・手法を新規メンバーに教える場合は Box 3

  • 文字・言葉では伝えられずに実体験を通じた習得が必要な熟練技能や業務ノウハウであれは Box 4

<組織内の学習進捗度による注力領域の考え方例>

  • 最初は外部から体系化された知識や手法等を学び取り入れ(Box 1)、社内での実践が進んだ後は自社に合わせて知識・手法を再体系化(Box 3)する。

  • さらに社内実践の品質や変革度を一段高めるために、社外から実践的な知見や刺激を取り入れ(Box 2)、最終的には社内の実践的な知見として蓄積する(Box 4)。


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