遠隔読影医の道具箱 ー 医療アプリまとめ
診断支援・レポートチェック・学会発表準備・文献検索まで、読影業務を支える自作ツール集
遠隔読影の現場で、日々の鑑別診断からレポートチェック、学会発表用の画像整理まで、自分用に作ってきたツールをここにまとめました。全国の病院の読影と、バイト医レポートの精度管理を担当する中で「これがあったら早いのに」を形にしたものばかりです。各ツールの詳しい使い方は個別記事にまとめていくので、気になるものから覗いてみてください。
⚠️ ここで紹介するツールはいずれも個人開発の非医療機器です。診断・分類・チェック・計算の結果はすべて参考情報であり、最終的な医学的判断は必ず担当医師ご自身が行ってください。
診断支援・分類系
① RadSearch Lite ー AI鑑別診断支援
所見を入力してプロンプトを生成し、Claude・Gemini・Grok・ChatGPTの4つのAIに同時に鑑別診断を依頼するツールです。各AIの回答を集計し、複数ラウンドのディスカッションで突き合わせることで、単独AIでは気づけない誤りを浮かび上がらせます。所見から鑑別診断を導く「診断支援モード」と、診断名から画像所見を調べる「疾患検索モード」の2モードを搭載。文献引用はPubMed優先ジャーナル・Radiopaedia等をソースとし、引用の実在確認(ハルシネーション相互監視)も組み込まれています。APIキー不要、インストール不要で、医局PCや院内端末からブラウザだけで使えます。
用途
鑑別診断に迷う症例で、複数AIの意見を横並びで比較・統合したい時
文献根拠付きで鑑別診断レポートを作りたい時
疾患名からモダリティ別の画像所見・診断基準をまとめたい時
📎 販売ページ:RadSearch Lite
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② EasyGrading ー 分類・病期判定支援
画像所見にYES/NOで答えていくだけで、RADS系・TNM分類・各種ガイドラインのグレーディングがその場で完成するツールです。人体イラストのタップ点から臓器別グループを選び、画像所見ベースで分類を進めます。全10グループ・50分類を収載し、各分類には出典ガイドライン名・原著論文を明記。臨床情報が乏しい検診・遠隔読影でも画像所見だけで分類にたどり着ける設計で、「次に臨床側へ確認すべき情報」まで提示します。完全オフライン対応で、スマホからでもそのまま操作できます。
用途
PI-RADS・IPMN・Bosniak・膵癌切除可能性など、毎回ガイドラインを開いて確認している手間を省きたい時
バイト先・自宅・当直室など、手元にガイドラインがない環境での読影時
分類の根拠となるガイドライン出典をレポートやカンファレンスで提示したい時
📎 販売ページ:EasyGrading
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品質管理・計測系
③ QuickCheck ー レポート簡易チェック
放射線科レポートのテキストを貼り付けるだけで、複数の観点から自動チェックし、問題箇所をカラーでハイライト表示するツールです。左右マークアップ(右=青・左=黄)、性別臓器の混在検出、モダリティ用語の混在検出(MRIレポートにCT用語が混在、等)、常体語尾チェック、NGワード検出(300語以上の組み込み辞書)、半角全角ミス、タイプミス、同一文の重複検出など12種類のチェックを搭載。完全オフライン・外部通信ゼロで動作するため、遠隔読影の専用端末やスタンドアローン端末でも使えます。
試用版も公開していますので、実際に動作をご確認いただけます。
用途
レポート送信前に、左右の記載ミスや誤変換をサッと確認したい時
バイト医レポートの精度管理で、機械的にチェックできる項目を先にふるい分けたい時
📎 販売ページ:QuickCheck
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④ SizeTracker ー 変化率・DT・RECIST計算
前回径・今回径を入れるだけで変化率・体積倍加時間(VDT)を自動計算し、RECIST 1.1の効果判定(CR/PR/SD/PD)も自動で行う「読影の電卓」です。RECIST判定で間違えやすい基準点の違い(PRはベースライン比、PDはナディア比)をコードが自動追跡するため、基準の取り違えが起きません。PSA-DTは2点入力なら2点法、3点以上なら最小二乗回帰法を自動判別して算出します。計算結果はレポートにそのまま貼り付けられるテキストとして出力されます。完全オフライン動作で、入力データは端末に保存されません。
用途
経過観察レポートで、変化率やDTを毎回手計算する手間を省きたい時
RECIST判定のPR/PD基準取り違えを防ぎつつ、標的病変の一次計算を素早く済ませたい時
📎 公開ページ:SizeTracker
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資料作成・画像処理系
⑤ Anon Capture Viewer ー DICOM匿名化・書き出し
DICOMファイルを読み込むだけで個人情報を自動除去し、匿名化された画像上にアノテーション(矢印・矢頭・丸・テキスト)を付けて、そのままJPGで書き出せるツールです。学会発表・論文用の画像を、ビューワー上で確認しながら付けたアノテーションごと成果物にできます。軸位・冠状・矢状の3断面MPR(任意角度の斜位構成にも対応)、MIP・MinIP、クロスヘアによる3断面連動表示を搭載。全処理がブラウザ内で完結し、画像やタグ情報が外部送信されることはありません。Windows・Mac・Linux対応で、インストール不要です。体験版も公開しています。
用途
学会発表・論文用の画像を、患者情報を確実に消してから書き出したい時
膵臓・胆道系の発表で斜位MPRが必要だが、個人PCに施設のビューワーを導入できない時
複数のPC環境(医局・自宅・出張先)で同じツールを使いたい時
📎 販売ページ:Anon Capture Viewer
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⑥ Words Capture ー スクショ・画像・PDFのOCR
画面キャプチャ・クリップボード貼り付け・ドラッグ&ドロップなど、あらゆる入力方法でブラウザ内OCRを即座に実行するツールです。OCR処理はすべてブラウザ内(WASM)で完結するため、カルテ・退院サマリー・患者情報を含む資料でも外部にデータを送信せずにテキスト化できます。複数ページのPDF一括処理にも対応し、文字データを持つPDFは高速テキスト抽出、スキャン画像PDFはページごとにOCRと自動判定します。縦書き日本語の認識にも対応。デバイスに履歴を残しません。
用途
専門医申請の提出資料や学会準備で、カルテ・サマリーのスクリーンショットを安全にテキスト化したい時
論文PDFや医局図書室でコピーした資料を、検索可能なテキストデータに変換したい時
📎 販売ページ:Words Capture
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エビデンス収集系
⑦ Abstract Search ー PubMed文献検索支援
日本語のフリーテキストを入力するだけで、4つのAI(Claude・ChatGPT・Gemini・Grok)がそれぞれ独自にキーワードを解釈してPubMedを並列検索するツールです。1つのAIでは見逃す文献を他のAIが補完し合うことで、網羅的な文献リストを得られます。放射線科・病理診断科・内科など診療科ごとの雑誌フィルター、検索期間の指定、Claudeによるdocx文献表の自動作成(アブストラクト日本語訳付き)に対応。実在が確認できない文献にはハルシネーション警告(⚠️マーク)が付記されます。
用途
学会発表・カンファレンス準備で、背景文献を効率的に網羅したい時
英語論文の検索・読解が苦手で、日本語で指示してアブストラクト日本語訳付きのリストが欲しい時
PubMedのキーワード設定やMeSH用語に不慣れで、AIにキーワード選定を任せたい時
📎 販売ページ:Abstract Search
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今後もツールを追加次第、このページを更新していきます。
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