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再無職11日目:広告出演のオファーがくる

みなさんこんにちは、浮雲です。

昨晩、前職のお客さんである鈴木さん(仮名)から、久しぶりに連絡がありました。年も近く、ウマが合って、仲良く仕事していた方です。

「エキストラやってるって聞きましたよ。面白いことしてますねー」

そんな世間話から始まり、

「うちの広告に出演してもらえませんか?」

という思いがけない依頼をいただきました。

メインのタレントさんの背景に配置される上司役を探しているとのことでした。
プロのモデルがしっくりこなかったらしく、

「浮雲さんの雰囲気が、ぴったりだと思うんですよね」

とのことで連絡をくれたようです。


さて、ここで気になるのは、やらしい話ですがお金です。

とはいえ、いきなり
「ギャラはいくらですか?」
と聞くのもガツガツしている感じがするので、

「スケジュールや撮影場所、衣装など、もう少し詳しく教えてもらえますか?」

と聞いてみました。

一通り説明をしてくれたあと、最後にこう言われました。

「謝礼は本当に少ないんですが、5万円でお願いできませんか」

……5万円!


エキストラ10回分ですよ。


正直、

「やるやるやるやる!ぜひぜひ!」


と叫びたい気持ちでしたが、それも格好悪いので、

「全然大丈夫ですよ。鈴木さんとも、久しぶりに現場でお会いしたいですし」

と、平常心を装って答えました。

すると鈴木さんから、

「5万円で浮雲さんを1日拘束してしまって、恐縮です」

と言われて、前職のことを思い出しました。


私は前職で、そこそこ役職が高く、
稼働フィー(時間単価)は3万5千円でした。

1時間動くと3万5千円。
1日(7.25時間)拘束だと、25万円くらいを請求する契約です。

もちろん、その分だけ
「結果を出さなければならない」
という大きなプレッシャーは常にありました。

しかも、その請求額がそのまま自分の給料になるわけではありません。

若い頃、
「だったら独立したら丸々もらえるんじゃないか」
と思って、先輩と一度だけ独立したことがあります。

結果は惨敗でした。
既存のお客さんは離れ、新規も取れず、

「調子こいてすみません」

と頭を下げて出戻りました。

看板の大切さを、これでもかと学んだ出来事です。


前職では、
「どのクライアントに、何の業務を、どれくらいの時間使ったか」
を15分単位で入力する仕組みがありました。

稼働率と利益率が、数字で一目瞭然です。

職位が上がると、
稼働率が高すぎても評価されなくなるのも面白いところでした。

現場仕事より、
マネジメントや仕組みづくりに時間を使うことが求められるからです。

今思うと、
会社という組織は、人を働かせる仕組みを本当によく作っているなあと感心します。

効率化して時間を短縮しても、
その空いた時間に、また新しい仕事が入る。

結局、ずっと時間に追われる日々でした。


これからは、今回連絡をくれた鈴木さんのように、

「また会いたいな」
「この人の頼みなら手伝いたいな」

と思える人から声をかけてもらった仕事を、
一つひとつ受けていけたら理想だなと思います。

……今回は、ちょっとお金に目がくらみましたが(笑)

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