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落ちていましたよー!(実話です)





AIコンサルの仕事で、糸島から博多にやってきた。
高速バスで博多まで四十分くらいなのだ。
仕事までまだ時間があるので、オレはバスターミナル三階のトイレに入った。
入ってすぐに気がついた。
スマホとカードが落ちているのだ。
持ち主はきっとまだ近くにいる。
いや、もしかしたら、高速バスに乗って遠くへ行くところかもしれない。
オレはすぐにトイレを飛び出し、大声で叫んだ。
「スマホとカードがトイレに落ちていましたよー!」
だが反応がない。
落とし物をすぐに知らせるのは日本人の美徳ではなかったのか。

博多は外国人観光客だらけで、時々「ここは中国か?」と思うほどだ。
このバスターミナルも、いまや中国語の飛び交う雑踏なのである。
日本語じゃ届かんのかもしれん。
オレは自分のスマホを取り出し、中国語に翻訳しようとした——その時。
一人の青年が長い顎を突き出して、走ってきた。
今まさに高速バスに乗り込む直前だったらしい。
「ありがとうございました」
青年は満面の笑みで何度も頭を下げ、バスへと走っていった。
言葉より先に、声は届いていたのだ。

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受講生様のnote


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