見出し画像

Googleにもつながらない街、中国の深圳で結局つながったのは人

香港で初日から警察沙汰の事件に巻き込まれた私はもう本当に疲れていた。とにかくこの世界旅、最初からずっと疲れている(笑)。我ながらなんでこんなに疲弊しながら旅をするのかもう全く意味がわからなくなっていた。まだ日本を出て1週間も経っていないというのに。

いくら日本が暇になったからといって、だから世界旅に出るなんてほんと無謀すぎたんだなぁというのが実践してみて気づいたことだ。でももう後戻りはできない。ただひたすらにその日その場所で生きるのみだ。

27Lのリュックでバックパッカーしてんのw

廃墟のようなビルにあるゲストハウス2泊を経て、香港3日目は香港の隣にある中国の深圳に行くことにした。さすがにあのオンボロ空間に3泊すると体がカビ始めてしまう気がしたから脱出。この旅は別に貧乏旅行をしようとは思っていない。金はある。いいホテルにも宿泊して世界のいろんな面を見たいと思っているし、ゲストハウスで思わぬ体験をすることも自分の糧になると思っている。


Youは何しに深圳へ?

中国に入国となると普通はビザが必要だが、深圳は香港、マカオから入国して深圳に5日以内しか行かない場合のみ深圳5日ビザというものがあり、特に事前申請なしで入国できる。香港から地下鉄で国境の地域まで行き、入国する際に入国カードを書いて提出した。これまで台湾も香港も入国の際に一言も聞かれなかったが深圳では「なんで深圳に来たの?」と聞かれた。困った。いや普通に「sightseeingやで」と観光客キャラで全然いいのに、一瞬まじめに「Youは何しに深圳へ?」と某番組的に自分に問いかけてしまった。特に行きたいところはないしなぁ。ただ"気になっててちょっと見てみたい"から来ちゃった。それだけ。

いざ深圳!

深圳が気になっていたのは、ITがものすごい進んでいる地域だと聞いていたから。タクシーやコンビニは無人で現金を使わずとも生きていける超合理的なシステムが組まれた経済状況にあり、スタートアップが多数生まれる環境があるという。中国には過去に仕事と観光で2回上海と揚州に行ったことがあるがとてもギラギラとエネルギーに溢れまくっていて空気も街もとても汚くてくしゃみが止まらなかったのでもう二度と来なくていいやと思っていた。

だがここ数年で聞く深圳の話が引っかかっていたので、そういうのは実際に自分で見ないとダメだと思ってやってきた。PRという仕事柄、人が見聞きしたものを信じるのではなく、自分が見聞きしたものが事実であり、それをもとに自分の意見や価値観を持ちたいと思っている。

ポンコツ芸人になれるのではないか疑惑

というわけで、何とか入国できたはいいが、さっそく詰んだ。
さっき偉そうに意見ガー価値観ガーとか言ってたけどそんなものにたどり着くレベルではないくらい低いところで詰んだ。

深圳に来る前に無人タクシーにはどうやったら乗れるか?というのを調べるためにYouTubeでいくつもの動画を見ていると中国ではAlipayがないと死ぬという情報が出てきた。台湾なんかでも見かけていたがクレカやWISEカード、悠遊カードで事足りていたし、香港でもオクトパスカード(日本でいうSuica)すら買わずに生き延びれたので使わないできたが、ついにその時が来たかと思ってダウンロードしておいた。とにかく機能が多数あるようで交通系カードとして使用するためには事前に連携手続きなどが必要で一応それも完了したつもりだった。

だけど実際に深圳駅で地下鉄に乗ろうとするとエラーコードが出る。ちなみに他の地域がどうかは知らないけど深圳では地下鉄に乗るにも毎回荷物の赤外線チェックが必要だ。空港で受ける手荷物チェックみたいなやつ。それにまず面食らった。警察官がいて緊張する。その荷物チェックを過ぎると改札があるのだが、改札はAlipayのQRコードを表示してそれを認識させると通過できる。だけど、どうにもエラーばかり。一人で格闘すること30分。

Alipayは英語設定にも日本語設定にもできるがたまにバグって中国語に先祖返りするから非常に腹がたつ。私が改札前で悪戦苦闘する前で同じように15分くらい佇んでいるおじさんもいた。1分くらい佇む人は何人もいた。QRを出さなきゃいけないというのが非常に煩わしい。日本のSuicaの利便性を強く感じた。

そして30分が経過し、もうらちが開かないので券売機で解決しようと移動した。30分も粘ったのはどうしてもAlipayのQRで入ったという経験をしたかったから。でもさすがにここまでやってできないと心が折れる。入国してまだ10分なのにいきなり詰むなんて。。警官に話して荷物チェックのところを逆流する時も情けなかった。

券売機のところに行くと案内のおばちゃんがいた。ココに行きたくてクレカで買いたいと言うと「あんたAlipayないの?」と言ってきた。「いや〜マジ何度やってもダメなんよ😭」と伝えると設定の画面を一緒に見てくれた。もう何百回もチャレンジした画面。これが全然進まないし設定できなくてさ…と言っているうちにおばちゃんがボタンを押す。完了だかsuccessだか注册已完成だか 忘れたが、なんか"できた感"のあるサインが出た。

私「えええええ???!!!!でけた!!!!?????」

おばちゃん「やったね〜!!!!!!!!☺️☺️☺️☺️☺️」

本当に意味がわからない。何で同じことをやっているのにおばちゃんにはできて私にはできないのか。でも、そんなこともうどうでもいい。Alipayで電車に乗ることができるようになったのだ😂


長々書いているけどここで起きたことはただAlipayが使えるようになったというだけの本当に超超超小さなこと。なのに、何でこんなに泣くほどうれしいのか。。。こんな小さなことで感動できるなんて、私の人生まだまだ感動できることはいっぱいあるのかもしれない。と思えた。。。(おおげさだなぁ笑)

何より、おばちゃんが一緒になってやったやった!ととても喜んでくれたことがうれしくて。とにかく一人で旅をしていると人のやさしさが沁みて沁みて仕方がない。人への感受性が高くなりすぎる。


モバイルオーダーランチ難民になる

地下鉄に無事乗れた私はホテルの最寄駅に到着。そこにとてもきれいなモールがあったのでランチでも食べようとウロウロ。結局深圳のマクドナルドってどんなもんかな?と思ってマックに入る。タッチパネルで注文。これは前からあるしね、と思ったけど、受け取り口に行ってビビる。私の番号は240だったがその時呼ばれているのは190。50人待ちだった。渋谷のマックでもせいぜい20人待ちくらい…。中国人マック好きなんね。

もちろん現金決済のレジカウンターなどは店内にはなく、そしてほとんどの人が店内のタッチパネルではなくモバイルオーダーで携帯で外から注文している。なので店内で待っているのは10名程度だが40名近くがすでに注文済みで待っている状態。レシートにあるQRを読むと現在の状況がわかるようにはなっているが…結局私の番号が来るまで30分待った。238,239と来たので次は私の240が呼び出しされると思ったら241が出た。あれ?ダブルチーズバーガーとドリンクだけのシンプルな注文だから後から出てくるってのは考えにくいぞ???と思い待ったが、結局その後も240が呼び出し済みモニターに出てくることはなかった。。

結局40分近くマックにいたのに私の番号は呼ばれず食べることができなかった。。カードのアプリを見ると決済済みになっている。なのに、なぜ…。交渉しようかとも思ったがランチタイムで鬼忙しすぎて既にカウンターの店員女性は鬼👹になってしまっていてとても声をかける勇気はなかった。

I’m not lovin’ it.


諦めて次の店へ。
次の店は日本食でシャケ茶漬けが食べられるということで入ったが、QRで注文してねということで読むとなぜかアプリをダウンロードさせられる。たどり着いたのはアパレル系のアプリ。な、なぜ…。。飯のオーダー画面が出てくる雰囲気ではない。TikTokのようなダンス動画がそこには流れている…もうわけわからん。もういい、ここも出よう。。

腹が減って意識が朦朧としてくる。
私はいつ飯が食えるんだろうか…もう何でもいいと思ってイタリアンの店に入る。ここもモバイルオーダーをしろという。決済画面まで進むけどまたもやAlipayで完了しない。もう勘弁してくれと思ってスタッフに聞くとレジでお会計やで!と言われてレジに連れて行かれる。なぜですか…。何とかAlipayのQR決済で会計をしてパスタを待つ。ふぅ…疲れた…。

トマトクリームパスタなのになぜか中国の味がする。でも、そんなのもうどうでもいい。飯が食えた。決済ができた。それだけでもう、いいです。。
昼飯にたどり着くのに1時間半。こうやって人生の暇つぶしをしている。

日本でもモバイルオーダーやオンライン決済が進んで来ていたので、私は渋谷に住み始めてから現金を持たない生活をしていた。飲みに行くときはいつも手ぶらで持つのは携帯のみ。行きつけの店が現金決済だったから毎月チャージと言ってまとめて数万円前払いするくらいだったし、この先の人生も現金を持たないで生きていきたいと思っていた。


でも、深圳に来て思った。現金って便利なんだなって。


誰かとこんなふうにして現金ってサイコーだよねって
言い合いたい気分だわ…

GoogleもWi-Fiも使えないって考えられる?


ホテルに着いてWi-FiのID/PWをもらったけどパソコンからも携帯からもつなぐことはできなかった。おかしいと思ってレセプションに「設定できてないですよ」と伝えたけど、そうだ、考えてみたらここは中国。海外のIPアドレスのデバイスにはつながせてくれないよね、忘れてたよ、ごめんね。

Googleはもちろん機能しなかった。私は日本からdocomoのahamoを使っていて日本を出国して15日まではモバイル通信で使用できた。なので回線は日本経由ということでGoogleにアクセスはできるけど、ほぼ電車の乗り換え情報などは出てこない。誰も使っていないから情報もほとんどない。いかに自分がGoogleに依存した生活をしていたかに気づいた。ちょっとゾワっとした。この存在がないだけでこんなに不安な気持ちになるなんてね。

便利なものってのは本当にありがたい存在だけど、一方でそこに依存しすぎることでの不便が生じることもあるってのは覚えておかなければ、と。



深圳でのホテルでは13,000円で89㎡という謎にリッチな部屋を選んでしまった。困った。広過ぎた。昨日のゲストハウスの料金3倍で30倍の広さだ。笑
ここら辺がなんか深圳のバグっているところかもしれない。気前よすぎる。

広過ぎるのわかります?
中国でもNHKは見れた

夜は世界一と言われる、秋葉原の30倍の規模とも言われる電気街の華強北を見に行った。ここはすごかった。深圳でスタートアップが成長できる意味がわかった。あらゆる道具が揃っているから始めようと思ったらすぐにその物が揃えられて製造することができる。時間的コストも輸送などの物流コストも低い。半導体をこんなに見たの、初めて。笑

そのあとは老街の夜市に行ってみた。ここでも現金を使うことはなく、Alipay支払いで全て完了。結局一泊二日、一度も現金の出番はなかった。

回転鍋は人生で食べたものワースト5に入るくらいまずかった。おばあちゃんちの畳の味がした。

約820円で食べ放題
具材が回転寿司のように回ってくる
世の中にこんなにもまずい豚肉と鶏肉が存在するのかと
また知らない世界を知ることができた
中国版STRONG ZEROとスイカが
深圳で一番うまかった
なんだそれ

相変わらずうまいもんにたどり着く力が弱い。そもそも食への期待がないから調べる気にもならない。もう少しちゃんと調べてお金出していいもの食べないともったいないなとは思う。


深圳は若者が多い。就労目的の移住者が多く、夜も活発で割といい感じなクラブもたくさんあるようだったけどさすがに月曜日は集客が微妙かなと思ってまたいつか行くことにした。ちなみに60代以上は5%しかいないらしい。すごい。老人大国の日本とは真逆。確かにおじいさんとかおばあさん、全然見なかったな。


結局たった数時間で散々電子化や無人に苦しんだので、これ以上はもうええわと思って無人タクシーに乗るのは諦めた。それこそタクシーで何かあって誰もいないって今の私には怖すぎるw 

結局、深圳で一番印象に残っているのはAlipayを使えるようにしてくれた案内係のおばちゃんのこと。

便利さも大事だけど、
人のあたたかさが、今はいちばん心地いい。




次はベトナム🇻🇳ダナンです。行く前日にダナン隣のホイアンで歴史的な洪水が起きているニュースを見てしまい…そこで私は… 続きはまた近々書きます。

ほいでは、また👋

❤️がとても励みになっています。みなさま、本当にありがとうございます!

▼メンバーシップを開始しました
私の世界旅を一緒に楽しんでくれる方に入ってもらえたらうれしいです。
本音や表では出せない裏話、その他旅の情報などもお届けします。


▼40代人生暇女のポンコツ旅、香港・台湾編はこちら

▼初めましての方はこちらからどうぞ


いいなと思ったら応援しよう!