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vol.3【ムスメは薬剤師✖️パーキンソン病?陰性続きの母の診断までの迷宮 】

私は調剤薬局で20年働く薬剤師である。
今までには治験コーディネーターや、夜勤を伴う病院勤務経験もある。

薬を飲み始めてから、母には次のような変化が見られた。
ちょこちょこ歩きや、突然ハッと転びそうになる場面が減った
• 字が描きやすくなり、以前よりもスムーズに文字を書けるようになった
• 表情が少し出てきて、笑顔を見せることが増えた(パーキンソン病では鬱を併発し、能面のような表情になることがあるが改善がみられた)


これらはすべて、脳内で不足していたドパミンが薬で補われた結果だと考えられる。
ドパミンは「幸せホルモン」とも呼ばれる物質で、動作のスムーズさだけでなく感情や表情にも深く関わっている。


母とは、時折2人で旅行に行くのだが、あと何度母と旅行に行けるだろうか。
暑さが本格的になってきた6月末、母娘で旅行に行った。
行き先は千葉県の佐原。江戸時代の面影を残す、美しい街並みが残る場所だ。名物は船での観光。しかしこの船乗り場、石の階段となっているので、上り下りには難儀したが、スタッフの方が手伝ってくれ、なんとか楽しむことができた。人の優しさが心に染みる。

この船に乗船
船からの景色はため息が出るほど趣深かった


長時間一緒にいて、改めて気づいたのだが、母は体を右斜めに傾けて歩くようになり、自分でも気づいているがなかなか姿勢を直せなかった。
大浴場で入浴するときには、私の支えが不可欠だった。階段の上り下りにも手すりが必要である。(これは、大腿骨骨折の影響もあると思うのだが)

また、朝方にトイレに行こうとした際、足が生まれたての子鹿のようになり、伝い歩きでしか進めない状態になってしまった。
「足が言うことをきかない」
と困惑した様子だった。

すぐに薬を飲むよう伝えたところ、1時間ほどで症状は落ち着き、再び普通に歩けるようになった。この経験からも、薬が確実に効いていることがはっきり分かった。
その後、紫陽花を楽しむ予定だったが、暑さもあり、母は長時間歩くことが困難で15分くらいみて帰路に着いた。

日運寺
紫陽花が咲きこぼれていた


後日、この話を神経内科の医師に伝えたところ、
「薬が効いているということは、パーキンソン病と診断できる根拠になる」
と説明された。検査では陰性であっても、薬の反応が診断の決め手になる場合があるのだ。モヤモヤしていた私だったが、私は母と病気と向き合い、自分にできる限りのことをする覚悟を決めた。
しかしパーキンソン病は今や65歳以上で100人に1人の発病率であり、様々な治療が研究されている。遠くない未来に普通の人と大差ない生活ができる日が来るだろうと私は前向きだ。最新の研究の成果に期待している。

次の記事では、母の支援のためにできるだけ取り入れた公的支援を紹介する。
これは薬剤師の私でもその道の専門家に聞かないとわからないものだった。
公的支援を活用することで、経済的な負担を軽減し、より良い介護ができると信じている。






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