管理職だけがキャリアではない。ディーシステムのキャリアコース選択制度について
「誰しもが管理職を目指していかないといけないと思ってましたけど、違う道があるんだと気持ちが楽になりました」
ある女性社員から、こんな言葉がありました。
この言葉を聞いたとき、たしかにそう感じる人はいるだろうなと思いました。
資格を取る。
現場でできることが増える。
後輩を支える場面も少しずつ出てくる。
顧客との会話も、以前とは変わってくる。
そうやって年次が上がってくると、次に考えるのは管理職なのか、という空気が出てくることがあります。
もちろん、管理職に関心がないわけではないんです。チームを支えることも、後輩を育てることも、大事な仕事だと分かっている。けれど、自分が本当にその道に進みたいのかと聞かれると、すぐには答えられない。
そういう時期って、あるんですよね。
もう少し技術を深めたい人がいます。
顧客提案や事業づくりに関心を持つ人もいます。
複数の領域をつなぎ、現場や社内の調整を担うことに向いている人もいます。
どの道にも、違う強みがあります。
だからこそ、キャリアの道が一つだけに見えてしまうと、少し苦しくなることがあります。
自分は管理職を目指さないといけないのだろうか。
技術を深める道は、会社の中でキャリアとして認められるのだろうか。
今選んだ道で、将来まで固定されてしまうのだろうか。
そういう不安は、言葉にしにくいものかもしれません。
ディーシステムでは、そうした迷いに向き合うために、キャリアコース選択制度を設けています。
制度の目的は、社員を一つの枠に分類することではありません。
自分がどの役割で価値を出したいのかを考えやすくすること。そして、個人の成長と会社の成長をつなげるために、複数の成長ルートを見えるようにすることなんです。
年次が上がると、管理職を目指すかどうかを意識する
仕事を続けていると、できることが増えていきます。
最初は教えてもらいながら進めていた仕事も、自分で判断できる場面が増える。顧客から直接相談されることも出てくる。後輩に教えることや、周囲の状況を見て動くことも少しずつ増えていきます。
そうなると、周囲からの見え方も変わります。
「次はリーダーを目指すのか」
「管理職に進むのか」
「チームを見る側になっていくのか」
そう聞かれることがあります。
管理職は、大切なキャリアです。
人材育成、チーム運営、品質、案件リード、顧客との関係づくり。現場を支え、組織を前へ進めるためには、管理職の役割が欠かせません。
ただ、年次を重ねた先にある道が管理職だけだと見えてしまうと、そこで立ち止まる人もいます。
技術を深めたい気持ちがある。顧客の業務をもっと理解したい。現場と営業、社内と顧客の間に立って、仕事を進める役割に関心がある。まだ自分がどの方向に向いているのか、決め切れていない。
そういう人にとって、別の道があると分かることは、それだけで少し安心につながるんですよね。
キャリアを考えるとき、何かを選ぶ前に、まず「選んでもいいんだ」と思えることが必要なときがあります。管理職を目指す人もいていい。技術を深める人もいていい。事業をつくる人も、複数の領域をつなぐ人もいていい。
そう見えるだけで、自分のこれからを少し考えやすくなるんです。
ディーシステムのキャリアコース選択制度とは
ディーシステムのキャリアコース選択制度は、社員が希望する将来像に沿ってキャリアを考えられるようにするための制度です。
経験年数やキャリア志向に応じた多様な成長ルートを示し、個人の成長と会社の成長をつなげるキャリアロードマップとして位置づけています。
コースは、次の4つです。
管理職コース。
スペシャリストコース。
ビジネス開発コース。
ジェネラリストコース。
この4つは、上下関係を示すものではありません。
どれが上で、どれが下という話ではなく、会社や顧客に対して、どの役割で価値を出していくのかを見えるようにするものです。
人と組織を率いる人がいる。
専門領域から難しい判断を担う人がいる。
顧客の困りごとを仕事に変える人がいる。
複数の領域をつなぎ、物事が進む状態をつくる人がいる。
この並びを見るだけでも、キャリアの見え方は少し変わるかもしれません。
管理職だけが、年次を重ねた先の道ではない。かといって、管理職を選ばないことが楽な道になるわけでもない。それぞれに担う役割があり、違う責任があります。
制度として名前をつけることで、社員は自分の関心や強みを言葉にしやすくなります。会社側も、その人がどの方向で経験を積みたいのか、どの役割で成長したいのかを確認しやすくなります。
4つのコースは、役割の違いを見えるようにするためにある
管理職コースは、人と組織を率いる道です。
チーム運営、人材育成、案件リードを通じて、現場や組織を前へ進めていきます。管理職は、個人の成果を集めるだけの役割ではありません。メンバーが力を出せる状態をつくり、品質を見て、顧客との関係も支える。人材育成と案件運営の両方を見ながら、組織として成果を出していく仕事です。
スペシャリストコースは、専門領域を深める道です。
クラウド・インフラ、アプリケーション、データ・AI、ERP・SAP、PMO・コンサルなど、それぞれの領域で専門性を高めていきます。ただし、資格や製品知識だけを積み上げる道ではありません。顧客の問題に対して、専門領域から判断材料を出せること。難しい仕事を任され、関係者が動ける状態をつくること。そこまで含めて、スペシャリストの役割になります。
ビジネス開発コースは、事業を広げる道です。
営業、顧客提案、案件獲得、パートナー開拓、新規事業などを通じて、会社が担える仕事を広げていきます。売上を追うだけではなく、顧客の困りごとを聞き取り、会社として引き受けられる仕事に変えていく。現場で生まれた課題を、次の提案や事業につなげる役割です。
ジェネラリストコースは、複数の領域を横断する道です。
企画、調整、PMO、業務改善などを通じて、技術、業務、顧客、社内、協力会社の間をつなぎます。何でも屋という意味ではありません。情報が分かれているところをつなぎ、判断が止まっているところを動かし、仕事が進む状態をつくる役割です。
4つのコースは、それぞれ違う役割を持っています。
管理職を目指す人。専門性を深める人。事業をつくる人。横断的に支える人。どれか一つだけが正解ではありません。
自分がどの役割で価値を出したいのか。
その問いを、制度の中で考えられるようにしています。
コースを選ぶことは、将来を固定することではない
キャリアコースを選ぶと聞くと、少し重く感じる人もいるかもしれません。
一度選んだら、その道でずっと進まなければいけないのか。
まだ自分の強みが分からないのに、決めてしまってよいのか。
現場で経験を積む中で、関心が変わったらどうなるのか。
そう感じるのは自然なことです。
ディーシステムのキャリアコースは、将来を一度で固定するためのものではありません。
コース選択時には、本人が希望するコースと希望理由を申請します。希望理由は、社員を試すためだけのものではありません。なぜその道に関心を持っているのか。これまでの経験と、選んだコースがどうつながっているのか。本人の志向や経験とコースが合っているかを、会社と一緒に確認するための材料です。
そして、コースは変更できます。
ここは、大事なところですね。
現場で経験を積むと、関心や強みは変わることがあります。最初は技術を深めたいと思っていた人が、顧客提案に関心を持つこともあるかもしれません。管理職を考えていた人が、専門領域で難しい仕事を担うことに魅力を感じることもあります。横断的な調整をしているうちに、自分は複数の領域をつなぐ役割に向いていると気づく人もいます。
そうした変化を、最初の選択だけで閉じない。
キャリアは、最初に決めた通りに進むものばかりではありません。現場で任される仕事、出会う顧客、支える後輩、関わる案件によって、自分の見え方も変わります。
だから、選び直せることには意味があります。
最初から正解を選ばなくてはいけない制度ではなく、経験を積みながら見直せる制度であること。そこがあるから、少し前向きに考えられる人もいるのではないでしょうか。
制度の背景には、評価制度と組織づくりの見直しがある
キャリアコース選択制度は、単独で生まれた制度ではありません。
ディーシステムでは、組織体制の見直しと評価制度改定の一部として、この制度を導入しています。
背景にあるのは、個人の成長と会社の成長をつなげるという考え方です。
社員一人ひとりが経験を積み、できることを増やしていく。その成長が、顧客に提供できる価値や、会社として担える仕事の広がりにつながっていく。そうした流れをつくるためには、役職だけでキャリアを見るのでは足りません。
現場を推進する人がいる。
人材育成を担う人がいる。
案件をつくる人がいる。
専門領域を深める人がいる。
複数の部署や顧客との間で、情報や判断をつなぐ人がいる。
それぞれの役割が見えることで、会社としても成長機会を考えやすくなります。
評価制度の見直しでは、成果だけでなく、努力や学習の過程も評価する考え方があります。もちろん、成果は大切です。顧客に価値を出すこと、案件を前に進めること、品質を守ることは、仕事として欠かせません。
ただ、成長の途中には、すぐに成果として見えにくい学習や挑戦もあります。
資格を取る。新しい技術を学ぶ。顧客との会話に入る。後輩を支える。提案の場に同席する。横断的な調整を担う。
こうした経験を、ちゃんと次につなげていきたいんですよね。
そのために、キャリアコースという地図があります。
キャリアの道を、会社と一緒に考えるために
「違う道があるんだと気持ちが楽になりました」
この言葉は、管理職を目指さなくてよいというだけの話ではないんです。
管理職を目指す人もいます。専門性を深める人もいます。顧客提案や事業づくりに進む人もいます。複数の領域をつなぎ、仕事が進む状態をつくる人もいます。
どの道にも、役割があります。
どの道にも、責任があります。
それでも、選択肢が見えていることは大きいと思います。
自分は管理職に向いているのか。
技術を深める方が力を出せるのか。
顧客との関係づくりや提案に関心があるのか。
いろいろな人や業務の間に立つことが、自分の強みなのか。
そういうことを、考えていいんだと思える。
年次が上がったから管理職を目指す。技術が好きだから現場に残る。そう単純に分けられるものではありません。現場で経験を積む中で、見えてくるものがあります。自分が力を出しやすい場面、周囲から期待される役割、もっと深めたい仕事。
それを、会社と一緒に確認していく。
キャリアコース選択制度は、完成された答えではありません。社員の将来を一つの道に決めるものでもありません。
経験を積みながら考え、必要に応じて選び直し、自分がどの役割で価値を出したいのかを見つけていくための仕組みです。
「違う道がある」と分かるだけで、気持ちが楽になることがあります。
そしてその安心は、キャリアをあきらめるためのものではなく、自分が価値を出せる場所を考え直すための入口になるのだと思います。
ディーシステムのキャリアコースについて
ディーシステムでは、管理職、スペシャリスト、ビジネス開発、ジェネラリストの4つのキャリアコースを設けています。
各コースの役割や、制度を設けた背景については、こちらの記事で紹介しています。
→ 管理職を目指さないと、キャリアは積めないのか。ディーシステムがキャリアコースを分けた理由
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今の経験をどの方向で深めたいか。
どの役割で価値を出していきたいか。
ディーシステムでの働き方やキャリアに関心のある方は、採用情報やカジュアル面談をご覧ください。
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