10分で読むK-POPアイドル史|第1世代から第5世代までの全体像
K-POPに詳しくない人でも、「BTS」や「TWICE」という名前は聞いたことがあるかもしれません。
そして最近では「K-POP第4世代」「K-POP第5世代」といった言葉も、ニュースやSNSで目にするようになりました。
この記事は、以前私が運営しているK-POP情報サイトSNAPSHOT(スナップショット)で公開した『K-POP第●世代とは?K-POP第1世代〜第5世代の世代別特徴・代表グループをご紹介!』という記事をベースに、K-POPファン以外の方にもわかりやすく整理し直したものです。
※K-POPまとめサイト『SNAPSHOT』で私が書いた記事です。
K-POPの世代ごとの変化を整理してみると、単に音楽ジャンルが変わっただけでなく、「アイドル」という存在そのもののあり方やそれを支えるファン文化、商業の仕組みまでもが大きく変わってきたことが見えてきます。
「推し活」が当たり前になったいま、そこには当然、企業やマーケティングの意図も組み込まれています。
それを批判的に見るのではなく、K-POPという文化がどのように形づくられ、広がってきたのかを知っておくことが、流行や推し活にのまれすぎずに自分なりに楽しむための手がかりになるはずです。
この記事では、K-POPという音楽ジャンルがどう変化してきたのかを、世代という視点から整理していきます。
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なぜK-POPは世代で読むと面白いのか?

K-POPを長く追っていると、アイドルの魅力やファン文化が少しずつ変わってきたことに気づきます。
それは単なる流行の入れ替わりではなく、アイドルという存在そのもののあり方が時代とともにアップデートされてきたと捉えられます。
たとえば、第2世代ではエレクトロサウンドや中毒性の高いフックソングが主流となり、今に続くK-POPらしい音楽スタイルの土台が形づくられました。
同時に、日本や中国を中心としたアジア圏への本格的な進出が始まり、K-POPは国内の流行からアジア発の音楽産業へとステージを広げていきます。
続く第3世代では、多国籍グループが増加し、SNSを活用したグローバル戦略が進みます。
今もK-POPの中心として活躍する第4世代は、自己プロデュース力やハイスペックなパフォーマンスが重視されるようになり、グローバルな活動が当たり前の時代となりました。
そして今をときめく第5世代では、第4世代の良さを継承しながらも、共感や推しやすさといった感覚が新たな価値として注目されるようになっています。
こうした変化を「世代」という切り口で整理してみると、K-POPという文化がどのように形を変えながら国内外に広まり、世界中で愛される存在になっていったのかが見えてきます。
こうしてK-POPが世代ごとに形を変えてきた背景には、社会の変化やメディア環境の進化、音楽トレンドの流れがあります。
「K-POPとは何か?」という問いは、時代とともに少しずつその意味を変えてきたとも言えるでしょう。
K-POPアイドルの5つの世代とは?

K-POPでは、アイドルグループを「第○世代」と呼んで区切る言い方がよく使われています。
もともとは、韓国のメディアが音楽やパフォーマンスやファン文化の変化を捉えるために使い始めた表現で、それがファンのあいだでも広まり、今では世代ごとの特徴を整理するひとつの枠組みとして定着しています。
この「K-POP第3世代」「K-POP第5世代」といった呼び方は、デビュー時期だけでなくその時代に求められたアイドル像や活動スタイルの違いを表しています。
このあと紹介する5つの世代も、そうした背景をもとに区分されたものです。
各世代の特徴と代表グループ

それでは、K-POP第1〜5世代について、下記のポイントで見ていきます。
活動時期
音楽・パフォーマンスの特徴
社会的・文化的な動き
この世代のK-POPが担った役割や変化のポイント
代表的なグループ
ただし、K-POPという文化の誕生は、K-POP第1世代のデビューよりももう少し前。
1990年代初頭、ヒップホップを取り入れた楽曲で活動を始めた3人組男性グループ「ソテジワアイドゥル」の活躍から始まります。
この「ソテジワアイドゥル」の解散以降、K-POPアイドルグループの原型と言われる5人組ボーイズグループ「H.O.T」が活躍し始めたことにより、K-POP第1世代の歩みが始まりました。
それでは、K-POP第1世代から順に、各世代の特徴などを見ていきましょう。
▼もっと詳しく知りたい!という方はこちらもどうぞ。
第1世代(1996年〜2004年ごろ)
活動時期(ざっくり)
1996年から2004年ごろ。
10代の青少年をメンバーとする企画型アイドルグループの始まりは、SMエンターテインメント発のH.O.Tでした。
中国で韓国アイドル初めてのアルバムリリースをしたのも、H.O.T。
音楽・パフォーマンスの特徴
ヒップホップやR&Bを取り入れたサウンドが多く、フォーメーションダンスやユニゾンの歌唱が中心。
今見ると素朴な振付も多いが、当時は革新的とされていた。
社会的・文化的な動き
韓国国内で初めて“アイドルブーム”が起きた時期。
芸能事務所がシステム化されたトレーニングを導入し、アイドルを戦略的に育成・デビューさせる流れが生まれた。
この世代のK-POPが担った役割や変化のポイント
K-POPの原型を形づくった時代。
アイドルという職業が一般化し、ファンダム文化も本格的に広がり始めた。
H.O.T、Sechs Kies、god、S.E.S.、Fin.K.Lなどが代表的なグループ。
K-POP第1世代については、下記記事でもっと詳しく解説しています👇
第2世代(2005〜2012年ごろ)
活動時期(ざっくり)
2005年から2012年ごろ。
K-POPが韓国内外で勢いを増し、ブームとなっていった時期。
2012年にはPSYが『江南スタイル』をリリースして、世界的なヒットとなる。
音楽・パフォーマンスの特徴
中毒性の高いサビやフックソング、エレクトロサウンドが流行。
グループごとのコンセプトが明確になり、ビジュアル・パフォーマンスともに一気に進化した。
シンクロ率の高いダンスや、メンバーの役割分担(センター・リーダー・マンネ・メインボーカルなど)も定着。
社会的・文化的な動き
日本や中国を中心に、アジア圏での本格的な海外展開がスタート。
K-POPが韓国の流行からアジア全体のエンタメへと拡大していく。
この世代のK-POPが担った役割や変化のポイント
アイドルが歌って踊れるだけではなく、俳優・モデル・バラエティなど多方面で活躍する存在へと進化。
ファン文化の形成が進み、応援方法やグッズのスタイルも多様化した。
K-POPが一過性の流行ではなく、カルチャーとして根付くための土台を作った世代といえる。
東方神起、BIGBANG、少女時代、KARA、2PM、2NE1、SUPER JUNIOR、SHINee、Wonder Girlsなどが活躍した。
日本にK-POPが本格的に進出してきたのも、この頃。
K-POP第2世代については、下記記事でもっと詳しく解説しています👇
第3世代(2013〜2019年ごろ)
活動時期(ざっくり)
2013年から2019年ごろ。
K-POPが本格的に世界へ広がり、多くのグループがグローバルでの人気を獲得しはじめた時期。
音楽・パフォーマンスの特徴
EDMやトラップなど、欧米の音楽トレンドを積極的に取り入れた楽曲が主流に。
セルフプロデュースや作詞・作曲を手がけるメンバーも増え、グループごとの世界観やストーリー性がより重視されるようになったのもこの頃。
ダンスの難易度も上がり、シンクロ率の高い完成度の高いパフォーマンスが求められた。
社会的・文化的な動き
YouTubeやSNSを活用したファンとの双方向コミュニケーションが浸透し、国境を越えたファンダムが形成されるように。
大型サバイバルオーディション番組が始まったのもこの頃で、練習生時代からデビューまでの過程をファンが見守る文化が定着。
韓国発のエンタメが、アジア圏を超えて欧米の音楽市場にも本格進出するようになった。
この世代のK-POPが担った役割や変化のポイント
K-POPが韓国の音楽から、世界で戦うエンタメへと進化した時代。
世界観の明確なグループが増え、ファンが楽曲や映像を通してその物語を追う楽しみも広がった。
BTSをはじめとするアーティストの世界的成功が、K-POP全体の可能性を押し広げた。
EXO、BTS、TWICE、BLACKPINK、Red Velvet、SEVENTEEN、NCT、Wanna Oneなどが活躍。
K-POP第3世代については、下記記事でもっと詳しく解説しています👇
第4世代(2020年ごろ〜2022年)
活動時期(ざっくり)
2020年ごろから2022年ごろまで。
デビュー時期の目安は、2016年から2022年あたり。
音楽・パフォーマンスの特徴
多様なジャンルのミックスが進み、ジャンルレスなサウンドが増加。
トレンドの変化もよりスピーディに。
メンバー個々の色がより鮮明になり、ダンス・歌・ビジュアルだけでなく、SNSでの発信力も評価される時代に。
社会的・文化的な動き
2020年、ZICOが『Any Song』の振付動画を投稿したことで、K-POPに“ダンスチャレンジ”文化が広まりました。
TikTokなど短尺動画の活用が定着し、楽曲の一部がバズる形で注目を集める流れも一般化。
パンデミックを機にオンライン活動が主流となり、同時配信やバーチャルイベントも活発に。
サバイバル番組発のグループや多国籍メンバーのデビューも加速し、グローバル展開が前提となっていきました。
この世代のK-POPが担った役割や変化のポイント
パンデミックの影響でオンライン活動が中心となった時代。
K-POP第4世代は、テクノロジーやSNSを巧みに活用しながら、世界中のZ世代とリアルタイムでつながる存在としての立ち位置を確立。
また、これまでの「完成されたスター」としての理想像から一歩進み、飾らない日常や等身大の価値観を共有する共感型のアイドル像が主流に。
音楽だけでなく、セルフカメラやSNS、ビジュアル、世界観を通して「自由」「多様性」「自分らしさ」を自然に表現するスタイルが広がっていった。
TOMORROW X TOGETHER(TXT)、Stray Kids、ATEEZ、ENHYPEN、IVE、LE SSERAFIM、NJZ(NewJeans)などが活躍している。
K-POP第4世代については、下記記事でもっと詳しく解説しています👇
第5世代(2023年〜)
活動時期(ざっくり)
2023年以降にデビューしたアイドルたちが中心。
パンデミックによる制限が落ち着き、大型イベントやリアルライブも本格的に再開された時期に登場した世代です。
音楽・パフォーマンスの特徴
Z世代をターゲットに、共感性の高いメッセージやハイセンスなビジュアル演出が重視されるようになった。
また、以下のような変化も見られるように。
グループの個性よりも、メンバー個々の魅力を際立たせる方向へシフト
ファッションやMD展開も含めたトータルブランディングが強化
ポジションの境界が薄れ、誰もが歌・ラップ・ダンスをこなす「オールラウンダー型」が増加
楽曲自体も、ジャンルにとらわれず自由度の高いクリエイティブが主流に。
バイラルを意識した振付やリズム、世界のトレンドを取り入れたパフォーマンス設計も特徴。
社会的・文化的な動き
グローバル展開を前提に、多言語・多文化を初期から組み込んだ活動が主流に。
SNSやファンアプリで世界中のファンとつながるのは当たり前の時代で、AR演出やAI技術によるライブ体験も広がり、K-POPの新しいかたちが模索されている。
ポップアップストアや限定アイテムなど、音楽以外の魅力にも触れやすくなり、「応援のために買う」から「欲しいから手に取る」消費スタイルへと変化している。
この世代のK-POPが担った役割や変化のポイント
K-POPのグローバル展開が「挑戦」から「前提」になった時代。
従来の韓国内から海外へという流れではなく、初期から多言語・多文化を前提に活動を組み立てるグループが増えている。
ZEROBASEONE、BOYNEXTDOOR、RIIZE、NCT WISH、TWS、KISS OF LIFE、BABYMONSTER、ILLIT、KickFlip、ALLDAY PROJECTなどが活躍中。
K-POP第5世代については、下記記事でもっと詳しく解説しています👇
おわりに
こうして見ていくと、K-POPは世代ごとに音楽性や表現方法、グローバル展開の仕方まで大きく変化してきたことが分かります。
第1世代が基礎を築き、第2世代がアジアを中心に広げ、第3世代が世界への道を切り開き、第4世代がSNSを活用して一気に加速。
そして第5世代では、世界がK-POPを「新しいスタンダード」として受け入れられるようになりました。
この記事では各世代の概要をコンパクトに紹介しましたが、今後はそれぞれの世代にフォーカスした詳細記事も公開していく予定です。
音楽の流行やファン文化の変遷、象徴的なグループの活躍など、より深く知りたい方はそちらもぜひチェックしてみてください。
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