赤いスイカを、「ハイ」と渡す|父ちゃんと過ごした夏がある。
夏の午後だった。
畳の部屋に、やわらかい光が入っていた。
「父ちゃん、持ってきたよ」
娘のもとは、赤いスイカを三切れ、両手で差し出した。
「はい、食べて」
もとは、キラキラした目で父ちゃんを見る。
父ちゃんは、うれしそうに笑った。
スイカに、少しだけ塩をかける。
シャクシャクと音を立てて、甘いスイカを食べていく。
もとは、その様子をじっと見ていた。
父ちゃんには、分かっている。
その目が、何を待っているのか。
いつものように、全部お見通しだ。
「一切れ、食うか?」
父ちゃんは笑って、スイカを一切れ差し出した。
もとの顔が、ぱっと明るくなる。
すぐに受け取って、うれしそうにかじった。
父ちゃんは、また少し笑った。
◇
毎年、夏になると想い出す。
父ちゃんは、いつもそうしてくれた。
もとは、大人になった。
そして今、父ちゃんとの思い出を、こうして文字と絵にできるようになりました。
父ちゃん。
今年の夏のスイカも、甘いよ。

昨日、読ませていただいた
noterさんの記事はこちらです。
スキ、フォロー、コメントをありがとうございます。
わたしからの言葉は、ありがとう!です。
水分をとってね。
みんな、また、夜に会おうね。
2026/07/21 AM7:56 翻訳の表示が現れました。
note様、英語翻訳をしていただき、
ありがとうございます。
父ちゃん。
「父ちゃんの笑顔が届くかも知れないね」

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