ワウの中身は何が違うのか ― 歴代ワウの回路と、僕のJEN Cry Baby SUPERの立ち位置
前回、ワウペダルの歴史を書きました。
トランペットから始まり、ロックで広まり、イタリア製ワウのカオスな時代を経て、今もギタリストに踏まれ続けている機材です。
今回はもう少し踏み込んで
ワウの中身は何が違うのか
という話を書いてみます。
ワウは見た目はだいたい同じですが、中身は意外と違います。
そしてその違いは、わりと音に出ます。
ワウの音を決める一番大事な部品
ワウの回路は基本的にシンプルです。
その中心にあるのが
インダクター
という部品。
簡単に言うと、ワウの「声」を作るパーツです。
ペダルを踏むことでフィルターの周波数が動き
「ワウワウ」
という音になります。
つまりワウは
足で動かすトーンコントロール
みたいなものです。
ワウの音はインダクターでかなり変わる
ビンテージワウの世界では、インダクターの種類がよく話題になります。
有名なのはこのあたり。
Haloインダクター
初期Voxワウなどに使われていたタイプ。
特徴は
滑らか
太い
ヴィンテージ感
古いワウの音としてよく語られるのがこれです。
Faselインダクター
Cry Baby系に多く使われるタイプ。
特に有名なのが
赤Fasel
です。
特徴は
ワウのレンジが広い
ミッドが強い
ロック向き
いわゆる
Cry Babyの音
と言われるものは、このFaselのキャラクターが強いです。
そして僕のワウ
今回僕が譲ってもらったワウは
JEN Cry Baby SUPER
というモデルです。
中を見てみると
赤Faselインダクター
が入っていました。
ワウの世界ではかなり定番の部品です。
つまり僕のワウは
Vox系の流れ
↓
Cry Baby系回路
↓
Faselインダクター
という位置にいるワウです。
ワウの歴史の中では
かなり王道の系統
と言えると思います。
同じワウでも音が違う理由
ワウは
インダクター
トランジスタ
コンデンサー
などで音が変わります。
そして昔のワウは
部品の個体差
がかなりありました。
だから
同じモデルでも
音が違う
ということが普通に起きます。
ビンテージワウの世界で
「当たり個体」
という言葉がよく出てくるのは、このためです。
ワウは見た目より奥が深い
ワウは
踏むだけのエフェクター
と思われがちですが
中身を見ると
インダクター
回路
部品
などで音が変わります。
見た目は似ているのに
音は意外と違う。
ワウはそんな機材です。
そしてもう一つ面白いこと
ワウをいろいろ調べていると
結局最後は
好み
に行き着く気がします。
Haloの音が好きな人もいれば
Faselの音が好きな人もいる。
僕が今回手に入れたJENワウも、
もしかすると誰かにとっては普通のワウかもしれません。
でも僕にとっては
イタリア製のちょっとカオスな時代のワウ
です。
それだけでも、なんだか面白い機材だなと思っています。
