ストラトタイプのギターを3本持ってみてわかったこと ― オルタナもストラトでイケる(ただし少し改造すると)
気づいてみると、うちには今ギターとベースを合わせて4本の楽器があります。
そのうちギターは3本。
そしてなぜか、全部ストラトタイプです。
別にストラトばかり集めるつもりはなかったのですが、結果的にそうなってしまいました。
でも面白いことに、この3本、同じストラトの形をしているのに音がまるで違います。
ロレッタ ― ジャキジャキのオルタナストラト
まず一本目が、前からよく紹介しているロレッタです。
もともとは日本製SquierのSST-35。
1980年代のフジゲン製で、当時は定価3万5千円くらいのストラトでした。
ただし今は、ほぼ原型が残っていません。
ピックアップ:Voodoo ST60's
ペグ:GOTOHロック式
ポット:CTS
セレクター:OAK
ジャック:Switchcraft
トレモロ:Freedom Custom Guitar Research
配線:テレキャスター方式(3way)
つまり、中身はかなり手が入っています。
このギター、とにかく音が
ジャキジャキ、ギャリギャリ。
普通のストラトのきれいな鈴鳴りというより、
もっと荒くてラフな音です。
低音は少し潰れている感じもありますが、その感じが逆に良くて、オルタナやパンクを弾くと妙にハマります。
ビッグマフ系のファズを踏んでも、意外とちゃんと成立します。
ストラトなのに、どこかオルタナギターっぽい性格になっています。
イザベル ― 王道の良いストラト
次がイザベルです。
HistoryのGH-SV/Cをベースに、十重二十重さんでモディファイしてもらったギターです。
ボディはアルダー。
ネックはメイプル。
ピックアップは十重二十重オリジナル。
配線材は50年代のアルファ線材で、コンデンサーはSpragueのNOS。
つまりロレッタとは逆で、かなりヴィンテージ志向のストラトです。
音は太くて、艶があります。
弾いていて「ああ、これは良いストラトだな」と思います。
ただ、十重二十重のピックアップは少しハウリングしやすい個性があります。
そのぶんアンプを鳴らしたときの反応は良くて、歪ませたときの密度も濃い気がします。
いわば
王道の良いストラト
という感じです。
鉄鍛 昆泰 ― ストラトの形をした別のギター
そして三本目が鉄鍛の昆泰です。
このギターはまだ詳しい情報が少ないのですが、かなり重量があります。
木材はマホガニーではないか、と友人のしのちゃんが言っていました。AIはレッドシダーではないかとも言ってました。
もし本当にマホガニー系なら、ストラトとしてはちょっと珍しい構成かもしれません。
実際に弾いてみると、中音が太くてサステインが長い。
ストラトというより、少しレスポール寄りの性格を感じます。
同じストラトタイプでも、ここまでキャラクターが違うのは面白いなと思いました。
今一番弾いているのはイザベル
そして、じゃあ今どのギターを一番弾いているのかというと、やっぱりイザベルです。
音が良いんですよね。
弾いていて「ああ、これは良いストラトだな」と思います。
ただ、少し前までは実はロレッタの出番の方が多かった気がします。
理由は単純で、雑に扱っても大丈夫そうだからです。
イザベルはどうしても
「ちゃんと弾かなきゃ」
という気持ちになります。
ロレッタは逆で、とりあえずアンプに繋いでガシャガシャ弾いても許してくれる感じがあります。
だから気づくと、ロレッタを手に取っていることが多かったんですよね。
ストラトは意外とオルタナ向き
ストラトは一本あれば十分、と思っていた時期もありました。
でも今はむしろ逆で、同じストラトでもここまで音が違うのかと驚いています。
そしてもう一つ思ったのは、
オルタナもストラトで普通にイケる。
ただし、そのままだと少し上品すぎる気もします。
配線を変えたり、ピックアップを変えたり。
少し改造すると、ストラトはかなり面白いギターになると思います。
なぜストラトでもオルタナができるのか
ここまで読むと、
「オルタナならジャズマスターやジャガーの方がいいのでは?」
と思う人もいるかもしれません。
実際、オルタナ界隈ではオフセットギターがよく使われます。
ただ、ストラトも少し手を入れると、かなりオルタナ向きのギターになります。
理由はシンプルで、ストラトは
基本の構造がとても素直なギターだからです。
ボディ構造がシンプル
ピックアップ交換がしやすい
配線も比較的自由
つまり、改造ベースとして優秀なんですね。
僕のロレッタもそうですが、少し手を入れるとストラトはかなりキャラクターが変わります。
ストラトをオルタナ向きにする改造
僕が特におすすめだと思うのは、次のような改造です。
テレキャスター配線(3way)
まず一番おすすめなのがこれです。
ストラトの5wayではなく、
テレキャスターと同じ3way配線
にしてしまう方法。
フロント
リア
フロント+リア
だけになります。
ハーフトーンがなくなる代わりに、音が少し荒くなります。
ロレッタもこの配線ですが、
音がかなりジャキジャキ、ギャリギャリになります。
オルタナの歪みとかなり相性が良いです。
ピックアップ交換
ストラトのピックアップは結構キャラクターが出ます。
例えば
少しパワーのあるシングル
P90タイプ
ハムサイズシングル
このあたりに変えると、かなり表情が変わります。
ロレッタのVoodoo ST60'sも、普通のストラトより少しワイルドな音です。
ブリッジやパーツ交換
ストラトはパーツ交換の自由度も高いです。
例えば
トレモロブリッジ
ペグ
ポット
コンデンサー
このあたりを変えると、弾き心地や音の反応が変わります。
ロレッタもかなりパーツが変わっているので、もはや元のSquierとは別のギターになっている気がします。
結局、ストラトは自由なギター
こうして弾き比べてみると、
ロレッタ
イザベル
昆泰
この三本は、同じストラトの形をしているのに性格がまるで違います。
だから最近思うのは、
ストラトは「完成されたギター」というより
「自由に変えられるギター」
なのかもしれません。
オルタナはジャズマスター、というイメージもありますが、
ストラトでも十分いけます。
ただし、そのままだと少し上品すぎる気もします。
なので、少しだけ改造してあげると
ストラトはかなり面白いギターになると思います。
