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なぜJマスシスのジャズマスターは「ジャズマスター」の音がしないのか?

ジャズマスターの記事を書いていると、必ず出てくる名前があります。

J Mascis。

Dinosaur Jr.のギタリストであり、オルタナロックを代表するギタリストの一人です。

そして、ジャズマスターの象徴的プレイヤーでもあります。

ところがギター好きの間では、こんなことを言われることがあります。

Jマスシスのジャズマスターは、ジャズマスターの音がしない。

これ、最初に聞いたときは「どういうこと?」と思いました。

ジャズマスターを使っているのに、ジャズマスターの音じゃない。

今日はこのちょっと不思議な話を、ゆるく考えてみたいと思います。


そもそも「ジャズマスターの音」とは何なのか

まず整理しておきたいのが、いわゆる「ジャズマスターの音」です。

ジャズマスターのピックアップは見た目もストラトに似てないですが、中身はかなり違います。

ざっくり言うとこんな特徴があります。

・コイルが広く平たい
・低音が太い
・高音が丸い
・ストラトほどキラキラしない

つまり

太くて少しダークなシングルコイル。

サーフミュージックで使われたのも、このキャラクターがあったからです。


ところがJマスシスの音は…

ところがJマスシスの音を聴くと、多くの人がこう感じます。

めちゃくちゃ歪んでいる。

そして

ハイがかなり強い。

いわゆる

「太くて丸いジャズマスターのシングルコイル」

とは、少し印象が違います。

ではなぜそうなるのか。

いくつか理由があります。


理由① ピックアップが普通のジャズマスターではない

実はJマスシスのジャズマスターには、普通のジャズマスターとは違うピックアップが載っていることがあります。

特に有名なのが

P90系のキャラクターに近いピックアップ。

P90は

・出力が高い
・ミッドが強い
・歪ませやすい

という特徴があります。

つまり

ジャズマスターの見た目なのに

中身はかなりロック向き。

これだけでも、音の印象はかなり変わります。


理由② 歪みがとにかく強烈

もう一つの理由はシンプルです。

Jマスシスは、とにかく歪ませます。

代表的なのが

Electro-Harmonix Big Muff Pi。

このファズを通すと、ピックアップのキャラクターはかなり変わります。

さらにアンプは

Marshall系の爆音。

つまり

ジャズマスター

ビッグマフ

マーシャル

爆音

この時点で、いわゆる「ジャズマスターの素の音」とはかなり違うものになります。

これはある意味、当然なのかもしれません。


理由③ ジャズマスターは「改造されるギター」

実はこれ、Jマスシスだけの話ではありません。

ジャズマスターは昔から

改造されるギター

として有名です。

理由はいくつかあります。

・ブリッジ問題
・弦落ち
・出力が低い
・ノイズ

つまり

クセが強いギター。

そのため多くのギタリストが

「自分の音」に合わせて改造してきました。


そして生まれたのがJマスシスモデル

そんなJマスシスの愛用機を元に作られたのが

Squier J Mascis Jazzmasterです。

このモデルは、普通のジャズマスターとは少し違います。

例えば

・ピックアップが太い音
・ブリッジがチューンされている
・ロック向きのキャラクター

つまり

最初から“オルタナ仕様”。

普通のジャズマスターより

「ロック向きのジャズマスター」

と言った方が近いかもしれません。


だからジャズマスターは面白い

ここがジャズマスターの面白いところだと思います。

ストラトやレスポールは、ある意味

完成されたギター。

でもジャズマスターは違います。

どちらかというと

未完成のギター。

だからこそ

・オルタナ
・シューゲイザー
・ノイズロック

みたいな音楽と相性が良かったのかもしれません。


まとめ

Jマスシスのジャズマスターが

「ジャズマスターの音じゃない」

と言われる理由は大きく3つ。

・ピックアップが違う
・歪みが強烈
・改造文化

つまり

ジャズマスターというキャンバスに
Jマスシスが自分の音を描いた。

そういうことなのかもしれません。


ジャズマスターって、たぶん
欠点の多いギターです。

でもその欠点があるからこそ

いろんなギタリストが
自分の音に作り替えてきた。

そう考えると

Jマスシスのジャズマスターは

むしろ

一番ジャズマスターらしいジャズマスター

なのかもしれません。


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