踊れる文学 文芸コンテスト結果発表
踊れるのは音楽だけでしょうか? いいえ、文学も。
「踊れる文学」という、未編集のジャンルの開拓にあたり、3つのプロジェクトが進行中です。
1つは今年10月25日に大和市立図書館で開催する”踊りながら読める”エクストリームな読書DJイベント「踊れる文学」 (参加無料・要事前予約)
2つめは皆さんが思う「踊れる文学」をInstagramより募集して、ご紹介をしているキュレーションプロジェクト。踊れる文学ってどんな文学だろう?と思った方はこちらをぜひ。
そして3つめは文芸コンテスト。note内で小説、詩、エッセイ、戯曲、評論、などオールジャンルでご自身に思う「踊れる文学」を表現していただくコンテスト。
本記事ではこちらのコンテストの結果を発表します!
踊れる文学の詳細は下記記事にて。
まずは審査員各位より総評を。

図書館主催の創作絵本コンクール、調べ学習の成果発表など、これまで図書館長としていくつかの審査にかかわってきましたが、今回のコンテストではそうした作品群とはかなり趣が異なる作風のものにたくさん触れることができました。「踊れる文学」というテーマにふさわしく、リズムや語感を強調したもの、ストーリーよりも感覚に重きを置いたものなど、それぞれ興味深い作品でした。AIの活用もかなり精度が上がってきているので、これからの文学や文章がどう変容を遂げていくのか楽しみに見守っていきたいところです。

明確に規定のない「踊れる文学」という未編集のジャンルにおいて何を基準にするか考えた時、文章を読んでいる際の身体的な反応あるいは反射そのものの度合いで計ることが誠実であると考えました。応募作品を全て拝読させていただき、その折々に筆者が如何なる作用で踊ってきたか、その歴史を垣間見ているようでもあり、その表現と共に二重に興味深くありました。未知を編むことそれ自体が大変文学的な営みであり、素晴らしいことです。今回のコンテストに作品を寄せていただいた皆様全員に最大限の敬意と賛辞をまずはお送りしたいと思います。
選定方法
今回のコンテストでは寄せていただいた作品を審査員それぞれが全作拝読させていただき、互いにベスト3を発表することで最優秀賞及び各賞を決定していきました。ルールは下記の通りです。
ルール1:互いの選ぶベスト1をそれぞれ「図書館賞」「Silent it賞」とする。
ルール2:ベスト3の中で上位に重なる作品があれば「最優秀賞」とする。なければ会議により決定する。
結果、会議をすることなくスムーズにそれぞれの賞が決定しました。
結果発表
それではまずは大和市立図書館長 松田彰さんの選ぶ「図書館賞」から発表します。
「図書館賞」は・・・
玉岡礼汰 / PVT WRITING さんの『テクノ反復横跳び』です!
下記、講評となります。
まずタイトルの印象が応募作品の中で際立っていました。クラブの雰囲気や気分を映像的に喚起する文章は、短いながらもストーリー性、リズム、フックがあり、先の展開を楽しく追ううちに作品世界に引き込まれました。
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次に体験作家 アメミヤユウの選ぶ「Silent it賞」を発表します。
「Silent it賞」は・・・
nuzkaさんの『20250907』です!
下記、講評となります。
単刀直入にいうと”ストババストバミストパートッタリーポタリストバチストコリスターミリタリー”という一節に脳がバグりました。そして身体が揺れました。文字は意味を持ちますが音に意味はないかもしれない、その両義性の上に言葉があるとした時我々はコモンズとして伝わり意味のある方に寄りがちですが『20250907』は極めて主観的な用法で言葉を並べ、それがどんな音や光景の変換なのか推し量ることもできないほどですが、ただ偶発的に存在しているのではなく必然性や美学が確かにある気配を感じました。例えばダブステップのBメロのドラミングを言葉にしたらこんな感じだろうかと想像しつつ、あくまで識ることのできない環世界が立体的に顕現し、それに触れた時人は踊れる身体感覚を得られるような気がして、本作を選定しました。
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それでは最優秀賞です。
最優秀賞は・・・・・・
窓べりさんの『音楽の残像』です!
下記、講評となります。
「音楽を希望に置き換えてください」という副題に惹かれ、読み進めました。画面のスクロールが止まったときに、うっすらとした光や希望、そして音楽的な余韻を感じさせる、奥行きのある詩でした。
時間芸術にカテゴライズされる音楽。我々の多くはそれが鳴っている時のみ、聴きます。しかしその”時間”の範疇には「鳴る前」と「鳴った後」も含まれ、音楽が生まれる気配、音楽の残像、その前後時間に視点が当てられた稀有な作品でした。またそれを”希望”や”花びら”ふるえ”や”ひかり”など多重なレイヤーでアシストすることで、儚く無常な余韻のみならず、多重奏のような奥行きと、触れられる確かな希望であることまで支えてくれる、やさしい詩だと感じました。イベントでは皆さんに開演前と終演後に、2回読んでいただくことで味わい深い体験になりそうだと思いました。
また惜しくも賞には至りませんでしたが
松田さんの3位には
『夢を見ましょう』 / Iberis さん
アメミヤの3位には
『ダンスはまだ終わらない』 / 電子書籍作家 おりべまこと(福嶋誠一郎)さん
以上を選ばせていただいたこともここにご報告させていただきます。
2位以外それぞれ全く別の作品を選定した結果となり非常に主観的な要素が作用するコンテストだったと思います。賞外の作品もどれも素晴らしく多様で面白いものばかりですので、ご興味ある方はぜひnoteの #踊れる文学 で応募作品を覗いてみてください!
踊れる文学について:追加情報とお願い

本番の開催まで残り2週間となりました。
すでに約60名のご予約をいただき、残席も少なくなって参りました。
また同時に開催しておりましたDJ公募の結果、出演DJおよびパフォーマーも決定いたしました!


パフォーマーの皆さんには18:00~のアメミヤのDJ時にコラボパフォーマンスを行う予定です。
さらに追加コンテンツとして、会場内にはどなたでも参加可能な連句コーナー「踊れる連句」を設置することになりました!
連句とはだれかが書いた一句に、ご自身の一句をつなげる文芸遊びです。
ルールはたった2つ。
五・七・五 → 七・七 → 五・七・五…の順で交互につなぐ
前の句を“受け止めて”でも“同じにはしない”
これだけです。お1人何回でもお書きいただけますので、みんなでこの場限りの物語を共につくりましょう。
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またアメミヤのパフォーマンス時(18:00~)は書き溜められた連句をその場で即興で小説に変換し、かつ小説のイメージをその場で即興で音楽にしていく、という実験的な演目「Live Noveling」を行う予定です。
うまくできるかわからないですが、何卒ご期待ください。

また引き続き個人協賛も募集しております🙏
今回の企画は「読書の新しい楽しみ方を開き、本に触れる機会を広げ、図書館や書店など年々減りゆく”本と出会う場所”に足を運ぶきっかけをつくる」ことを目的にした完全非営利で手弁当のイベントです。
ご協賛いただくことで、今回の赤字の緩和及び今後の活動の継続を支えていただけるほか「ご本人様を公式Instagramで紹介」させていただいたり「参加者全員に配布する公式パンフレットに推しの踊れる文芸作品名を掲載」できたり「自作の小説のQRコードを掲載」できたりもします。
こちらにさらに詳細となる資料をまとめましたのでご関心寄せていただけそうな方はぜひこちらをご覧ください。
上記、個人協賛の応募フォームとなります。
何卒ご支援ご協力のほどよろしくお願いいたします!
【協賛後応募締め切り10月17日 20:00まで】
10/25 踊れる文学の参加予約は下記リンクより
*先着順で締め切りとなりますので恐れ入りますがご了承ください。
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