親に任せてもらえない。信頼関係を築く会話の4原則
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🟩両親とこんな会話していませんか?

私:「お父さん、そろそろ終活を考えた方がいいよ。認知症になっちゃったら、銀行口座も凍結されるし、手続き大変だから」
父:「そうかもしれないけど、それよりも、わしは最近、足が痛くなってきて...」
私:「いや、そんなことはいいから。こっちの話を聞いてよ。もしものときに困るんだから」
母:「でも、父さん頑張って治療・リハビリしているのよ」
私:「だから、それはいいから。もう準備しないと!」
私:「いい?こっちはね、忙しい時間を割いて来ているから、まずこちらの要件を済まさせてよ」
私:「まずは、銀行口座の定期預金を解約して、クレジットカードを1枚に集約して」
あなたにとっては、親を思って、「必要性」を話しているかと思います。
ただ、このような会話では、いつまで経っても両親の終活は進まないでしょう。
🟩親への終活の切り出し方
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🟩問題点
では、なぜこのような会話がうまくいかないのでしょうか?
上記の会話は、自分の言いたいこと、要件を一方的に伝えているだけで、
両親の自尊心・承認欲求を満たし、両親と信頼関係を築ける会話になっていません。
🟩どうやったら、終活を進められるのか?
では、どうやったら、終活を進めるために信頼関係を築けるのでしょうか?

それは、両親の自尊心・承認欲求を満たしてあげることです。そのためには否定せず、率直で誠実な評価を与えることです。
▶️まずは「否定しない」ことから始めましょう。
相手のことを否定すると、すぐに信頼関係が崩れてしまいます。絶対にやらないようにしましょう。詳細はこちらをお読みください。
▶️誠実で率直な評価を伝えよう
否定しないことが習慣化できたら、次は相手の自尊心・承認欲求を満たすような会話を心がけてください。
誠実で率直な評価を与えることで、相手の承認欲求は満たされます。
🟩誠実で率直な評価を伝えるためのコツ
誠実で率直な評価を与えてといわれても、どうすればよいかわかりませんよね。
そこで「デール・カーネギーの人を動かす」から、特に効果的な4つの原則をご紹介します。

▶️誠実な関心を寄せる
皆さん、ワンちゃんってかわいいと思いますよね?
それってなぜだと思いますか?
犬が人に好かれるのは、裏表のない誠実で純粋な関心を、飼い主に向けてくれるからです。
人間は基本的に他人には関心を持ちません。関心があるのは自分です。
「自分にだけ関心があって、他人に関心がない人間」
と
「本当は自分にしか興味はないが、それは分かったうえで、他人に関心を持つことができる人間」
どちらが、他人から信頼されるかは明白ですよね。
相手に対して「本当に知りたい」「興味がある」という純粋な姿勢を示しましょう。
極端な言い方かもしれませんが、自分が犬になったくらいのつもりで、両親に素直な関心・興味を持ってみてください。
▶️聞き手に回る
これは非常に効果が高いです。
自分の話を聞いてもらいたいだけで、通販会社にTELして余計なものを買ったり、行く必要もない病院に行って、お医者様に話を聞いてもらう高齢者がいます。
皆さんもニュースで聞いたことがあるのではないでしょうか?
相手の話はさえぎらず、遮らずに最後まで聴き、相手が納得いくまで、聞き切ってください。
どんな人間でも高齢になってくると、話し相手が少なくなって、自分の話を聞いてくれる人は減ってくるものです。
そこで、あなたがしっかり話を聞いてくれる立場にいれば、両親の承認欲求は満たされることでしょう。
▶️関心のありかを見抜く
相手の話を聞くときにさらに効果があることは、相手の関心に沿った話題にすることです。
両親がどんなことに目を輝かせるかを、注意深く観察してください。
自分の健康、趣味の山登り、最近凝っている庭いじりのこと、
相手が深い関心を持っていることを話題にしましょう。
それだけで相手は重要感を感じることができ、承認欲求が満たされます。
▶️心から褒める
少し難易度は上がりますが、この原則も非常に有効です。
褒めることは、どんな小さいことでも構いません。
両親の会話の中から、褒められるところを見つけて、そのフィードバックを与えてあげてください。
たとえば、
父:「父さん最近、標高2000メートルのXXX山に登ってきたんだ。そこの山頂で飲むコーヒーがうまくてなぁ」
私:「すごいね。父さんの年齢でそんな高い山に登れるなんて、すごい健脚だね。いいなぁ。山頂で飲むコーヒーは最高だろうね。」
といった感じです。
ただし、お世辞はダメです。お世辞は見抜かれます。かえって信頼関係を崩します。
なので、あなたが、本当にそう感じたことを素直にご両親に伝えてください。
🟩会話の改善例
では、冒頭の会話例を、紹介した原則を使ってみましょう。
私:「お父さん、そろそろ終活を考えた方がいいよ。銀行口座も凍結されるし、手続き大変だから」
父:「そうかもしれないけど、それよりも、わしは最近、足が痛くなってきて...」
私:「え、そうなの?足が痛いの?大丈夫?」(関心を持つ)
父:「ああ、まだ何とか歩けるけど。趣味の山登りがなぁ」
母:「でも、父さん、頑張って治療・リハビリしているの」
私:「すごいね。コツコツ治療頑張ってるんだね。」(褒める)
父:「そうなんだ、次は、県内で一番高い山に登りたくてなぁ」
父:「その山がな、標高2,500メートルもあるんだ。昔から一度は登ってみたいと思っていてね」
私:「2,500メートル!それはすごい目標だね。お父さんが山登りを始めたのっていつ頃だっけ?」(関心を持つ・関心のありかを見抜く)
父:「もう15年ぐらいになるかな。最初は近所の低い山から始めてね」
私:「15年も続けてるんだ。それって本当にすごいよ。私なんて三日坊主ばかりなのに」(心から褒める)
母:「お父さん、雨の日以外は毎週山に行ってるのよ」
私:「毎週?!そんなに続けられるなんて、お父さんの意志の強さを見習わないと。足の治療をしながらでも、その目標に向かって頑張ってるのって本当に尊敬する」(心から褒める)
父:「いやいや、好きなことだからな。でも確かに、最近は体のメンテナンスも大切だと思うようになったよ」
私:「さすがお父さん。体のことも考えながら、でも夢も諦めない。その考え方、素晴らしいと思う」(心から褒める)
こんな感じでしょうか?
こちらの用件は聞けないかもしれませんが、
まずは信頼をしっかり勝ち取るために、相手に寄り添った会話を徹底しましょう。
継続すれば、必ず信頼関係を築けるようになります。
🟩まとめ
両親の自尊心や承認欲求を満たし、終活を進めるためには、
誠実で率直な評価を与えることが重要です。
そのためには以下の原則を守って、会話してください。
誠実な関心を寄せる
聞き手に回る
相手の関心のありかを見抜く
心から褒める
ただ、1回、2回やったくらいでは信頼は築けません。何度も何度も徹底して、以下の原則を守るようにしてください。
そうすれば、いつか必ず、こちらの言うことを聞いてもらいやすくなります。
🟩最後に
この記事でお伝えしていることは、この本の内容をベースにしております。
訳本なので、どうしても若干不自然な日本語にはなっていますが、わかりやすい文章にはなっています。
私の不完全な文章よりも、より正確に会話の原則を学べます。ぜひ、読んでみてください。
もし、どうしても分厚い本が苦手という方には、漫画版もあります。
漫画でざっくり内容をつかんでから、訳本を呼んでもよいかもしれませんね。
この4つの原則を、両親相手に続けた結果が、我が家では家族信託の締結までこぎつけることができました。
信頼が貯まってから、終活の話をどう切り出して、家族会議から契約までどう進んだのか。その全記録を、1冊のKindle本にまとめています。
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頑固になる原因、頑固な心をほぐすため方法、そのために否定しないこと、誠実で率直な評価を与えることを学んできました。
でも、実際に親の反対意見に対して、どんな言葉で返せばいいんだろう?
親のタイプ別の説得フレーズを次の記事まとめました。よかったら、参考にしてください。
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