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親の終活が進まない!|親が大丈夫と頑固になる理由3選

🟩「自分でやるから。大丈夫だから。」

終活を切り出すも、断られる娘

先日お会いしたAさんが、お父さんから言われた一言です。

お父さんは奥さまを亡くされた後、何を言ってもこの調子で、終活に向けた話なんて進まない状況だそうです。

このように頑固になった両親の心を解きほぐす方法をお伝えします。



🟩親への終活の切り出し方

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🟩ご両親は素直にあなたの言うことを聞き入れてくれますか?

何言っても通じない父親

なんで親って、年をとると、あんなに頑固になるんでしょうね?

とにかく現状維持を優先して、変化を嫌がる

昔はあんなじゃなかったのにな。

終活の話なんぞしようものなら、冒頭の言葉ですよ。

「大丈夫だから」

いやいや大丈夫じゃないっしょ。こっちは面倒だけど、大丈夫じゃないと思ってるから、声かけてるのに。

人を動かすのはむずかしい

と、思いながら、この記事を書いています。

私は知識ゼロから家族信託を中心とした両親の終活を完了させました。

冒頭のお父さんほど、頑固ではありませんでしたが、多少の抵抗はありました。

その時のことを振り返りながら、両親に心を開いてもらうために取り組んだことを共有させてください。


🟩高齢になると頑固になる原因は?

何で高齢になると頑固になるんだろう?

その原因がわかって、適切な対策を取れれば、素直に受け入れてくれるのでは?そう思い、調べてみました。

これから説明する原因が、複数重なって、頑固な親が出来上がるのだろうと思いました。


🟩高齢化による身体の変化(生理・認知的な原因)

年を取っていくお父さん

▶️ドーパミンの減少

年齢を重ねると 10 年で約 5〜10%ほどドーパミンの分泌量が減るそうです。

このドーパミンは、「新しい物事・変化が、脳に入ってきたときに、考え方を変える」ということに影響するそうです。

結果、ドーパミンの分泌量が減ると、新しいもの・変化を受け入れにくくなります

▶️前頭前野の萎縮

加齢により、脳の前頭前野が萎縮すると、
  ・記憶力がなくなる
  ・我慢がきかなくなる
  ・相手のことを考えなくなる
  ・やる気がなくなる
という傾向があるそうです。(参考文献は記事の最後を参照)

だから、忘れっぽく、怒りっぽく、相手を不快にさせる失言が増えて、行動が遅くなるのですね。

▶️体力・エネルギーの低下

体力がなくなるので、長~い説明や話し合いが続くと、「もういい」と投げ出してしまいやすい。


なるほど。こう見ると、年を取ることで、変化を嫌って、頑固になってしまうことは仕方がないことなのかもしれませんね。


🟩自尊心を守りたい(心理的な原因)

わしはまだ若いもんには負けん

▶️プライド保持

まだ自分で管理できると思いたい。

▶️親としての威厳維持

子どもより上位の立場を保ちたい気持ちが強く、助言を“指図”と受け取りやすい。

▶️若さの自己イメージ

心の中では「まだまだ現役。若いもんには負けん。若いころの鍛え方が違う」と思っており、老いを示唆する話題(相続・介護)は、まだ早いと拒否してしまいます。

▶️財産目当ての疑念

ニュース報道やネット記事などから、うちの子どもも財産を狙っているのではないかと不安・疑念を持ってしまう。

▶️喪失体験の影響

配偶者を失った直後は“弱みを見せたくない”気持ちが強まる。


🟩人間関係・社会状況 (環境による原因)

唯一の囲碁仲間がいなくなってしまった

▶️孤独感の高まり

高齢化すれば、当然、友人の中でも亡くなられる方もいるでしょう。話し相手、相談相手が限られてきます。結果的に自分の世界に閉じこもりやすい。
(書いてて怖くなった。自分は大丈夫だろうか?)


▶️世代間ギャップ

IT やお金に関する常識は、子世代とのリテラシー差が大きいです。

親世代は、自宅で最期を迎えるのが普通、投資なんかせずに定期預金がベスト、銀行口座はたくさん持って万が一に備える、保険も手厚く加入する、家は持ち家が当たり前。車も保有。

最近になって出てきた終活?なにそれ?よく知らないし。やる必要あるの?となってしまうことは仕方がないことかもしれません。



🟩背景を理解すれば、責めても仕方ないとわかる

こう原因を並べてみると、なるべくして、頑固になっているのだなと改めて感じました。

親を責めてもあまり仕方がないですね。

自分が行動を変えるしかありません。


🟩どこの原因にどうアプローチしていく?

原因をマトリクスにしてみました。

原因の分類マトリクス

▶️変えられないものは受け入れる
(マトリクス左下)

加齢・老化にはあらがえません。ここに対してとれる対策はないです。両親の変化を受け入れましょう

父さん・母さんも、僕らを育てるために、頑張ってくれて、年を取ったんだと最後の恩返しととらえましょう。


▶️親に寄り添って、時間をかけて教えてあげて
(マトリクス右下)

子どもは巣立ち、周りの友人も少なくなる。

さらには、外に出て、新しいことに挑戦したり、友人を新たに見つける体力も減っていきます。

親だって人間です。どうしても孤独・さみしさを感じていまいます

本当は、きっと、衰えていく体力や自分の将来が心配なはずです。

そこであなたの出番です。

頻繁に両親とコンタクトをとってあげてください

大丈夫ですよ。父さん・母さんは一人じゃないですよ。

あなたが育てた子どもが寄り添って見方になりますから。

安心感を与えてあげてください


また、それと同時に、少しずつ、世の中のことが変わってきていることを教えてあげてください。

いきなりは無理です。上記に挙げた原因で、新しいことを受け入れることが難しくなっています。記憶力も低下し、説明してもらったことを忘れっぽくなっています。

何度も何度も丁寧に教えてあげてください。

そうすればわかってもらえますから。


▶️コミュニケーションで自尊心という心の壁を突き崩せ!
(マトリクス右上)

やっと本題ですね。ここはコミュニケーション力の見せ所になります。

ここは我々子供の努力で何とかなる部分になります。

逆に、ここを突破できれば、スムーズに話を切り出すことができます。(少なくとも自分はそうでした。)

基本的な考え方、工夫・コツ・ポイントなどは、長くなってしまうので、また次の記事でご紹介したいと思います。


🟩まとめ

高齢の親が 「自分でやるから大丈夫」 と跳ね返す背景には、

  • 生理的変化:ドーパミン低下・前頭前野の萎縮・体力減退

  • 心理的防衛:プライド・親としての威厳・財産への疑念

  • 環境要因:孤独感・世代ギャップ・情報不足

という 三つの原因 が重なっています。

生理的な変化は受け入れて、焦らず寄り添っていきましょう。いつか「大丈夫」から、「心配してくれてありがとう。一緒に終活しよう」と言ってくれます。


🟩最後に

頑固さは弱さの裏返しです。そう気づいたなら、あなたのアプローチは変えられます。この記事が「もう一度だけ話してみよう」と背中を押せたなら幸いです。

悩みや疑問があればコメントで教えてください。あなたとご両親の終活が、少しでもスムーズに進みますように。
親が頑固になる理由が分かっても、次に来るのは「で、どうすれば?」ですよね。

この3つの理由と付き合いながら、説得ではなく信頼で、家族信託の契約まで親の終活を進めた記録を、1冊のKindle本にまとめています。

切り出したときのことも、うまくいかなかった日のことも、そのまま書きました。

『親の終活×家族信託の体験談、いつかやろうじゃ遅い!』
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🟩参考文献

Hedden T, Gabrieli JD. 2004. Nature Reviews Neuroscience 5:87‑96. DOI: https://doi.org/10.1038/nrn

Cools R, D'Esposito M. 2011. Neuron 81:935‑946. DOI: https://doi.org/10.1016/j.neuron.2011.04.023

Miller EK, Cohen JD. 2001. Annual Review of Neuroscience 24:167‑202. DOI: https://doi.org/10.1146/annurev.neuro.24.1.167

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