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モンゴルの草原と大地|あの地平線から騎馬兵が大群でやってきたら?|どこまでも続く大地は美しいだけじゃない【モンゴル10日間一人旅】

モンゴルに行ってよかったかと聞かれたら、迷わず「よかった」と答える。その理由はいくつもあるけど、旅を終えた今、強くつよく頭に焼き付いているのは、広い広い空の下のどこまでも続く大地に立ち、騎馬兵の襲来を想像した瞬間。

2026年のGWに、モンゴルに行った。心から行ってよかった。行ったのは、ウランバートル、ナライハ、テレルジ、サインシャンド、カラコルム。  

日記のような内容になってしまうけど、モンゴルってどんな感じなのかなとか行くか迷っている人の参考になったらいいなと思って、モンゴル10日間一人旅を振り返って書いていく。


モンゴル帝国やモンゴルの歴史が、立体感をもって迫ってくる

モンゴルといえば遊牧民、モンゴル帝国。知識として誰もが知っているこれらの事項だけど、モンゴル滞在中に、それがどんな意味を持つのかよくわかった気がする。

あの地平線から騎馬兵が大群でやってきたら?

砂煙をあげて騎馬兵が列をなして向かってきたら怖いなんてもんじゃない。広大な大地、広い空は何もないときには美しい光景だけど、攻め入られたら逃げも隠れもできないのだ。

あの山の向こうから敵が来たら?

広い広い大地を実際にこの目で見て、あまりにも見通しが良すぎる状況の、絶望を伴う致命的さが恐ろしくなるほど分かった。

そんなことはわかっていたはずだけど、モンゴルに来てから、特にウランバートルを離れてサインシャンドとカラコルムを訪れた時にひしひしと迫ってきた。行かなくてもわかることでも、行くと説得力が桁違い。広い広い土地で歴史に思いを馳せた体験は、なんてことないかもしれないけどとても特別だったしずっと心に残るはず。

わからないことなんてたくさんあるのだ

わからないこと、解明されていないことなんてたくさんあるのだ。特にモンゴルは独立から100年とまだ歴史が浅く、歴史や文化、文字などに不明なところが多々ある。

わからないことはたくさんある。ピンとこないことも、イメージしづらいこともたくさんある。だけどそれって必ずしも分断を意味するわけじゃない。知らないことを知るって楽しいし、わからないなりに分かっている情報を頼りに想像を走らせることもできる。

たくさんの文字

いろんなものに目を向けていきたい。そのために、旅として新しい場所に足を運んだり、その事前準備として本を読んだり調べたり映画を見たりすることはとても有用なことだと思うのだ。

伝統的な文様やシンボルの美しさ 

さまざまな文化の影響を受けて形成されたモンゴルの文様。хээ(へー)と呼ばれていて、とても美しくて、新鮮に目に映る。

幸福を祈る、一筆書きで描くウルジーヘー

よくわからないことばかりだけど、ウルジーヘーと呼ばれる、一筆書きで幸福を祈る意味がある文様はとても頻繁に見かけた。

それぞれの形に書き順があって、書き進めるルールも明確に決まっているようなので、やり方を覚えたら誰にでも門が開かれているその伝統様式も素敵だ。

お世話になった遊牧民のお宅のゲルにも
マンホールなのかな?

ユーラシア大陸ってすごいところだね

ウランバートル鉄道の寝台列車で、ウランバートル・サインシャンド間を旅しているとき、より大陸を感じられた。 



駅を出発してウランバートルという都市から、郊外、集落、草原、乾燥地帯と景色が表情を変えていき、東ゴビのサインシャンドにたどり着く。その中で、大陸の広がりと砂漠の広さを強く感じたのかもしれない。

ウランバートル鉄道の車窓から。朝日 

そんなユーラシア大陸の中のモンゴル

モンゴルは東アジア、シベリア、ロシア草原地帯、中央アジアと隣接していて、それでも中立的な文化を保っている。そして何よりも、例えばカラコルムでは、都市社会よりも人間よりも草原が目の前に広がる。海を持たない大陸国で、終わりのない草原が目の前に広がり、日本とは全く違う前提のもと生活が営まれているということを強く感じた。頭ではわかっていても中々実感しにくい、大陸って広くて終わりがないんだということを、強く強く感じた。孤独でもなく絶望でもなく、衝撃でもない、行き止まりの壁と思っていたら実は扉だったような感覚。

遊牧民ってスーパーマン集団なのでは

遊牧民って財産に頼って生きていくというよりも、ライフスタイルそのものが財産なのだ。

ラクダの涙という映画がすばらしいのでおすすめ

いつでも引っ越せる機動力、どこでも生活を進められる生活力、家族みんな馬やラクダを乗りこなせるスキル、乳製品はもちろん、動物を食べるために加工する技術。

暖炉

広い広い大地が全部我が家になりうる。火を起こして暖をとって家族と過ごせばそこが我が家なのだ。

忙しい生活は言い訳にしやすい

そんな価値観を、ホームステイの形で直に触れることができたのはとても幸せなことだったし、東京であくせく働くことを言い訳に、自分の人生に向き合うことに怠惰だったと気づけた。

カバン一つでどこでも幸せに暮らせる人間でありたい

たくさんの所有物が財産というよりも、自分の中にあるものを財産にしたい。

大地とゲル。まさしくぽつんと存在している

この物質的な社会では無理なことだけど、でもせめて身軽にどこにでも行ける、場所や物に依存しない人でありたいなあと思ったのだった。難しいしそんなのきれいごとかもしれないけど、指針としてね。

ツアーメンバーがおもしろかった

カラコルムにはGet Your Guideのツアーで訪れた。個人でドライバーとガイドさんを手配したり旅行会社のツアーにしたりしなかったのは、Get Your Guideなら比較的大人数なので、ツアーの中で友達ができたりしないかなと淡い期待があったから。

ツアーバス

そして幸運なことに、その期待通り、ツアーメンバーがめちゃめちゃおもしろかったのだ。

日本人が多かったのも手伝って、メンバー間での会話も弾んだ。ドラマ「VIVANT」がきっかけだったり、海外旅行経験のない彼氏さんを説得するのに、近くて通貨が高すぎないモンゴルがささった彼女(カップル)だったり。50カ国以上を訪れた、旅慣れたロンドンっ子もいた。

※ 近くて通貨が高すぎないだったらほかの国もありそうだけど人の選択は理論的ではなかったりするものだ。そういうところもおもしろかった。

砂漠に行ってはVIVANTごっこ、風光明媚な場所ではマッチングアプリ用の写真をと賑やかに楽しむ彼ら、カラコルムのインフラや寒さにひいひい言いながらも楽しむ彼女らを見ていて、ツアーの体験の濃さが何倍にもなったし、旅の楽しみ方を教えてもらったような気になった。

モンゴル書道との出会いと、やっぱり難しいモンゴル文字

モンゴル書道。一筆書きで、各文字のパーツが体を模しているモンゴルの伝統芸術。

そもそも旧モンゴル文字(キリル文字が採択される前の文字)が読めないのだから難しいに決まっているけど、一筆書きであることなども相まってとても難しい。突破口が見つからない。

一筆で流れる文字が芸術になる

でも、美しくて目が離せない。モンゴル書道はモンゴル語で「美しい文字」という意味を持つ “Монгол уран бичлэг” と呼ばれていて、本当に名前の通り。

そんなものに出会えたのはとても幸せなことだし、旅に出て良かったと思わずにいられない。

空がいつでもきれい

モンゴル旅行のnoteを読んでもYouTubeを見ても、多く言及されているのが星空のきれいさ。それは本当にそうなんだけど、それよりも私が素敵だと思ったのは、空のきれいさ。特に太陽が出ている間とその前後。

空が高い。青い青い
カラコルムの空。世界遺産エルデネゾーにて

▼エルデネゾー寺院の美しさまとめ▼

曇が悠々と流れていき、空は抜けるように青い。日の出や日の入りは言うまでもなく美しく、空が広い。大地があって空があるというよりも、空がまずあってその下に大地が守られているような感覚を受ける。

サインシャンドの空。雲がかわいい

モンゴルに行って良かった。きっとまた行く。

▼2026年GWモンゴル旅のマガジン▼

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