広告経済の次 #19: ささやかな抵抗 その4 ―― 検索エンジン
プラットフォーマー (あるいはテクノ領主)に対する
ささやかな抵抗
の4つ目。
今回は「検索エンジン」について考えてみました。
わたしにとっての Google
(過去の記事と重複するところがありますが、あらためて書いてみます。)
インターネット黎明期、検索は、あまり「機能している」とは言えませんでした。
記憶があいまいですが、当時は新しい検索エンジンが登場するたびに試してみたり、検索オプションを細かく設定してみたり――自分なりに手探りで、検索のノウハウを蓄えていたように思います。
そんな中、1998年に Google が登場。
その驚異的な検索性能と広告のないシンプルなウェブページに、私はすっかりファンになってしまいました。
それから、ずっとメインの検索エンジンとして使い続けています。
PCメーカーがブラウザのデフォルト検索エンジンを goo や Yahoo! などに設定してきても、いつも真っ先に Google に変更していました。
それ以来、「新しい検索エンジンを評価してみる」ということすら、しなくなっていました。
今回の見直すきっかけ
Google という存在が、いまや広告経済の中心に位置していることについては、この「広告経済の次」シリーズの中でもすでに何度か取り上げてきました(広告経済の次 #12: 『監視資本主義』続き など)。
ただ「わかっちゃいるけど、やめられない」と、
漠然と考えていました。
ところが、先日の記事で、
本を紹介するときは Amazon の代わりに books.or.jp を使うことにした、という話を書きました。
そのとき、ふと思ったのです。
よく考えたら、
別に検索しなくてもいい場面でも、
検索エンジンって使ってるんだな、と。
例えば、行き先のサイトは知っているのに、
ブックマークしたりドメインを覚えたりが面倒だから、
検索窓にサイトの名称を打ち込む。
そういう用途であれば、今どきの検索エンジンなら、
Google じゃなくても十分機能するのではないか?
と思ったのです。
検索エンジンの選択肢
そこで、検索エンジンとしてどんな選択肢があるのか、探してみました。
すると、すでに気にしている方は気にしているようで、
プライバシーの観点で注目されている検索エンジンが
いくつかあるようでした。
そのなかでも特に多く紹介されていたのが、DuckDuckGo、Startpage、Brave Search の3つです。
DuckDuckGo
最も知られている選択肢かもしれません。
検索履歴などを記録せず、ユーザーを追跡しない方針を掲げています。
広告は表示されますが、行動データに基づいたパーソナライズは行われないとされています。
Microsoft の Bing をベースとしているようです。
2008年から運営されていて、ある程度の歴史があります。
Startpage
オランダの会社が運営している検索エンジンで、特徴的なのはGoogle の検索結果を匿名で表示するという点です。
検索結果の質は高い一方で、ユーザーの IP アドレスや履歴は記録しない方針のようです。
「Google を使いたいけど追跡されたくない」という人向け、という位置づけのようでした。
Brave Search
広告ブロック機能で知られる Brave ブラウザが提供している検索エンジンです。
比較的新しいですが、独自の検索インデックスを持っている点が他と違うところです。
大手の検索APIに頼らず、自分たちでウェブをクロールして検索結果を作っている、という説明がありました。
特定の商業的バイアスがかかりにくいことを重視しているのかもしれません。
とりあえずの選択
まずは DuckDuckGo を試してみることにしました。
理由は単純で、
今、使ってみているブラウザの ”Firefox" の設定画面に、
デフォルト検索エンジンの一つとして組み込まれていた
からです。
ちょっと使ってみると、検索結果は Google とはだいぶ違います。
エンジンの差というのもあるでしょうが、
DuckDuckGo は昔の素朴な検索エンジンのようで、
確かに、「私のことを知らない」感じがしました。
それと比べると Google の方は、
まず、AIによる概要がでてきて、
かつ、スポンサーのサイト (広告) がたくさんでてきて、
しかも、検索結果は、
私の過去の検索履歴も参考にして、
「私」に「合わせ」てきます。
ああ、やっぱり違うんだなあ、、、と思いました。
しばらくデフォルトの検索エンジンとして使ってみようと思います。
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