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【中学受験 小5】「信じる」ってこういうことか――息子が教えてくれた“親の在り方”

息子を信じるって、どういうことなんだろう――。
答えが見えずに悩んでいた僕が、「これだ」と腑に落ちた瞬間があります。きっかけは、ある朝、息子が見せてくれた姿でした。

※前回の記事 → 【中学受験 小5】息子が「逃げたい」と言った翌朝、僕が考えたことと伝えた言葉


■信じる力


中学受験を意識し始めてから、
親として「どこまで関わるべきか」をずっと考えてきました。

そんな中、ある夜、息子が小さな声で言いました。
「僕、もう逃げたいよ」

あの瞬間、僕は大きな決断を迫られました。
中学受験から撤退することも考えた。
でも、熟慮した末に僕が選んだのは――**「信じる」**という選択でした。


ただ、正直に言えば、最初はわからなかったんです。
“信じる”って、具体的にどうすることなんだろう?

「信じる」と決めたところで、息子に直接的な指導をするわけじゃない。
「このまま任せて、本当に大丈夫なのかな」
そんな不安がよぎりました。



■ 頭で考えたこと

そこで僕なりに整理したのは、「期待」と「応援」の違いでした。

  • 「期待」 → うまくいかなかった時に、がっかりする

  • 「応援」 → 結果よりも、その人自身を受け止めている

親としては、どうしても「結果」への期待が先に立ってしまいます。
でも、それは知らず知らずのうちにプレッシャーとして子どもに伝わってしまう。

「期待」と「応援」は、似ているようでまったく違うんだ――
そう気づきました。




■ 不安は伝わる

ふと思い出したのは、かつてテニスの伊達公子さんが語っていた言葉です。

「観客のため息はポジティブなものではない。
 重苦しい空気の中で、そこにため息が重なると、
 エネルギーを吸い取られる」

https://www.sankei.com/article/20161028-FZGEVRQNABO2HHD2LZ6ARIQWA4/

いいプレーを「期待」して観戦している観客が、
うまくいかなかった時につくため息。
それは選手に重たくのしかかります。

トップアスリートでさえ、周囲の空気に影響を受ける。
それを思うと、僕たち親が「不安」をまとっていれば、
その空気は間違いなく子どもに伝わってしまうんです。


■ 親がいい状態でいることが大切

ちょうどその頃、「集団意識」「周波数」「引き寄せの法則」について
話す動画を偶然見かけました。

結論をシンプルにまとめると――

「親である僕自身が、いい状態でいることが大切」

これがすべてなんだと腑に落ちました。

そして思い出したのが、僕が中学の頃。
当時は弱かった阪神タイガースを、ずっと応援していました。

負け試合が続いても、
良かったところだけ味わって、怒る事もなく、
ただ「また明日、応援しよう」と思えた、あの感じ。

信じて、応援する。そうすればいいのか」
その瞬間、ふっと力が抜けた気がしました。




■ 信じて送り出す

そんなある日、息子がこう言いました。
「友達と野球をしに行こうか迷ってる」

以前ならきっと、「宿題を少しだけ終わらせてから行ったら」と言っていたと思います。でもその時は、「どっちがワクワクするかで決めたら?」とだけ伝えました。

こんな言い方をした自分にも驚きましたが、
宿題のことは口にせず、息子を信じて送り出しました。

ただ案の定、帰ってきた息子は遊び疲れて、
宿題を終わらせられないまま眠ってしまいました。




■ 翌朝の変化

ところが翌朝のことです。
顔を合わせた僕に、息子が一言。

「朝早く起きて、宿題を終わらせたよ」

一瞬、耳を疑いました。
そして、胸の奥にじんわりと熱いものが込み上げてきました。

息子は“自分で決めたこと”だから頑張れたんだと思います。
もし僕があの日、「やってから行きなさい」「帰ったら必ずやるんだよ」と
口にしていたら、この姿はなかったはずです。

もしかすると、
僕が信じて応援していると感じて、
その気持ちに応えたいって思ってくれたのかもしれません。


「どっちがワクワクするかで決めたら」――
ふと出たその一言で、息子の中に起きた大きな変化を感じました。
そして僕は、「信じることが、こんなにも力になるんだ」と気づかされました。



■ 信じる力を、信じてみる

信じるって、ただ結果を待つことじゃない。
「信じているよ」という空気をつくり、
「あなたなら大丈夫」と思って送り出すことなんだと、少しわかった気がします。

そして息子が宿題を終わらせたことよりも、
**「自分で決めた」**という事実が、僕には何より嬉しかった。

親が子を信じると、子どももきっと、自分を信じられるようになる。
だから僕は、これからも――
信じる力を、信じ続けていこうと思います。


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