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メタル君の「今日の精神医学豆知識!」(976)-(980)

皆様、こんにちは。

鹿冶梟介(かやほうすけ)です☺️

先週のXで、最も反響のあったポストです(1.5万インプレッション)

ポストの内容の通り、小生は心理士には「○○先生」と呼ぶことにしております。

しかし、病院によってはドクターが心理士を「○○さん」とよぶところもあり、医師ほど呼び名が統一されている感じではないです。

このポストへの反響もさまざまでしたが、いずれもとても参考になりました(コメントありがとうございました!)。

「〇〇の呼び方問題」シリーズですが、今後もXで続けたいと思っています。

(次のテーマは... ...)

さて、もう一つ反響のあったポストを紹介します(8500インプレッション)

これはポスト主である斎藤環先生が、

「診断書に加害者の名前を書く」

と述べたことに対する引用ですが、元ポストは炎上してましたね...🔥

斉藤先生は青年期の精神病理を専門とし、とくに「ひきこもり」支援に関する著書は有名です。

また、病跡学、文学、哲学、現代思想、文化にも造詣が深く、とくにサブカルチャーに対する考察はすばらしい。

正直言って、小生のnoteは斎藤先生の下位互換的な位置付けと思っているぐらい、小生は斎藤先生の「物書き」としての才能を高く評価しております。

ーーしかし、このポストには全く賛同できませんね... ...。

そもそも、医療における"診断書"というのは患者の状態像を書くものであり、因果については通常書きません(交通外傷後の骨折など、明らかな場合は因果関係を書くことはあるかもしれませんが)。

それは、精神疾患の原因は単一であることは稀で、「○○が原因」とは断定しにくいからです。

(診断書においては、「うつ病」の原因として「詳細不明」と書くことが多い)

なぜ、斎藤先生がこのようなことを軽々に書いたかーー

その意図は量りかねますが、なんだか「残念だなぁ」と感じました。

まさか「炎上目的」なんてことはないでしょうね🤔

メタル君の「今日の精神医学豆知識!」は、X(旧: twitter)で毎朝8時にアップしておりました(3月いっぱいで終了)。

X(旧: twitter)民の皆様も、X(旧: twitter)では語りきれなかった【メタルのおまけ】がございますので、ご興味があれば本記事を是非お読みください!

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【今日の精神医学豆知識集!(その196)】

976.ローマ皇帝であったカリグラは、かつては温厚で有能な統治者だったんだけど皇帝に即位してから残忍、冷酷、誇大性が顕著になったよ。病跡学的にはてんかん、脳炎、鉛中毒、神経梅毒、統合失調症の可能性が指摘されてるけど僕は傲慢病「ヒューブリス症候群」だったと思うな。

2026年3月1日

【メタルのおまけ】
カリグラ
は即位初期、恩赦、減税を行い、剣闘士試合を開催して民を喜ばせたんだ。しかし即位から半年後に大病を患い、性格が変化した...という説があるんだ。幼少期からてんかんに悩まされその後遺症で残忍になったと解説する歴史家もいるようだけど、どうなんだろうね?でも、僕は単純に権力によって人格が歪むヒュブリス症候群だと思うな。実際カリグラも、自分を神格化し、非常に傲慢になったんだ。ちなみに同症候群はイギリスの医師・政治家であるデビッド・オーエンが提唱した概念だよ。鹿冶さんのnoteにもヒュブリス症候群について解説しているから、参考にしてみてね。

↓カリグラのTシャツ、ちょっと欲しいかも!


977.シャルル6世はフランスのヴァロワ朝の第4代国王だよ。別名「狂気王(le Fol)」からもわかるように20代の頃に精神病を発症したんだ。自分がガラスでできている「ガラス妄想」を抱き、生涯で42回もの"発作"を起こして百年戦争中であったフランスを不幸のどん底に落としたよ。

2026年3月2日

【メタルのおまけ】
シャルル6世も当初は国民からの尊敬を集め、「親愛王」と呼ばれていたんだけど、20代半ばでガラス妄想を発症し、転落の一途をたどったんだ。発病のきっかけはブルターニュへの進軍の途中で、自軍に裏切り者がいるという妄想に取り憑かれ、騎士数名を殺害したことだね。その後、精神異常の発作を繰り返し、やがて自分の体がガラスでできているという妄想が生じたんだ。シャルル6世は、自分の体が粉々にならないように鉄の棒を服に縫い付けていたらしいけど、何か効果あるのかな?

↓シャルル6世、ガラスの青年時代をおくったのですね。


978.ルートヴィヒ2世は、「パラノイア(妄想症)」と診断され公式に廃位された数少ない近代欧州の君主だよ。孤独を好み、中世騎士道やゲルマン神話に傾倒し妄想の世界に取り憑かれていたと言われているよ。あのドイツの名城ノイシュヴァンシュタイン城も彼の妄想の産物なんだよ。

2026年3月3日

【メタルのおまけ】
ドイツの観光名所、そしてディズニーのシンデレラ城のモデルとなったノイシュヴァンシュタイン城が、精神疾患の創造性の産物とは面白いよね!長い歴史がありそうだけど、建てられたのは意外に早く19世紀後半にはいってからなんだって。いわゆる”古城”ではないから、なかなか世界遺産には登録されなかったんだけど、2025年に登録されたよ(昨年!)。ちなみにルートヴィヒ2世は、精神鑑定の結果「統治不能」と判断され、ベルク城に軟禁されるんだけど、なんと軟禁翌日にシュタルンベルク湖で謎の死を遂げたんだって(ミステリー)。

↓ノイシュヴァンシュタイン城、行ってみたいですね!


979.イギリスの王ジョージ3世は双極性障害であったと言われているよ。多弁(数時間しゃべりつづける)、観念奔逸(文脈が飛ぶ)、易怒性(パワハラ)、誇大性(神の啓示)を認めたそうだよ。この他にも尿が青紫色だったことからポルフィリン症であったとも言われているよ。

2026年3月4日

【メタルのおまけ】
ジョージ3世は18世紀から19世紀にイギリスを統治していたけど、それまでの王よりも長寿だったせいか領土拡大のため多くの戦争をしたんだ。特に有名なのがアメリカ独立戦争だね。治世の後期は双極性障害の悪化を繰り返したんだけど、2005年の研究によると、ジョージ3世の毛髪から多量のヒ素が検出されたんだって。当時は化粧品にヒ素が含まれていたそうだけど、こういった毒物の影響もあったのかも知れないね。

↓3世といったら、ルパン三世!


980.ロシア皇帝イヴァン4世(雷帝)は幼少の頃に父が亡くなり、さらに母親が毒殺されたという辛い生い立ちから、複雑性PTSDおよびパーソナリティ障害であったと言われているよ。特に妻アナスタシアが亡くなった時は毒殺されたという噂を盲信し、以降、被害妄想・罪業妄想などに悩まされ、ついには息子の皇太子イヴァンを撲殺するよ(諸説あり)。

2026年3月5日

【メタルのおまけ】
イヴァン4世の性格は苛烈を極め、ロシア史上最大の暴君と呼ばれているそうだよ(まさに雷帝)。イヴァンについても様々な疾患名が病跡学の観点から指摘されているけど、幼少時代に塔の上から犬や猫を突き落としたり、貴族の子供たちと一緒にモスクワ市中で乱暴をしていたそうだよ。また14歳の時に、自分をいさめた大貴族レプニン公を「自分の誘い(ダンス)を断った」という理由で殺害したんだ。このようなエピソードから、おそらく反社会性パーソナリティ障害であったと僕は思うね。

↓「雷帝」というパワーワード、厨二心をくすぐります。


【メタル君の考察】

今回は「狂王」に関係する精神医学ネタをポストしたよ!

歴史上には明らかに精神疾患を抱えていたのでは...と思うエピソードをもつ王様がたくさんいるんだよね。

たくさんの民の上に立つ王様が、おかしくなっちゃうと治世が乱れ、国が大混乱に陥ることもあるんだ。

カリグラ、シャルル6世、イヴァン4世なんかは、その典型だよね。

その一方、王様が振り切れちゃったおかげで、面白かったものが出来上がることもあるんだね。

ルートヴィヒ2世が作ったノイシュヴァンシュタイン城がその代表例だけど、狂王の興味が創造性に結びつくことは個人的には歓迎かな?

もう少しで僕のシリーズ、「メタル君の今日の精神医学豆知識!」も終わりそうだけど、

これからもマニアックな精神医学ネタを最後まで走り抜けて紹介するぞ😆

↓梅雨の季節、必要ですよね!


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