メタル君の「今日の精神医学豆知識!」(916)-(920)
皆様、こんにちは。
鹿冶梟介(かやほうすけ)です☺️
身内ネタで恐縮ですが、我が家の長男が無事に医学部2年生に進学しました🥳
いや〜、本当にホッとしましたよ。
実を言うと、愚息は前期の試験(必須科目)に寝坊してしまい、試験を受けられず単位をひとつ落としてしまったのです😭
その話を聞いた心配性の小生は、「ちゃんと進学できるんだろうな?👹」と若干圧高めで問い詰めたところ、
「全然余裕。後期で取れるよ☺️」
……という返事を聞いたのが昨年の夏。
しかし、その“余裕”という発言で安心できるわけもなく、勝手に
「大丈夫かいな〜🥺」「進学できんかったら孤立するんじゃ😱」「そういえば留年を繰り返していた奴って、いつの間にか行方が分からんくなるよなぁ〜😭」
などと想像が膨らみ、すっかり全般性不安障害モードに陥っておりましたがな。
しかし、そんな心配をよそに長男は予告通り、耳を揃えて単位をきっちり回収。
無事、進学確定に至りました!(よかったよかった)
2年目からは一般教養のキャンパスから医学系キャンパスに移るため、昨日は引っ越しの手伝い。
これがなかなかの好立地。
大学からもそこそこ近く、駅まで徒歩5〜6分。
周辺には軽食屋、コンビニ、スーパー、歯科、コインランドリーもあり、かなり良い住環境です。
しかもすぐ近くに神社があるので、毎日パワースポットからエネルギーをいただける「幸運の永久機関」みたいなマンションでんがな……(小生が住みたいぐらい)。
ところで医学部は、専門課程に入ると暗記量が一気に増えます。
小生も2年に進学した頃、生理学や解剖学のテストには相当苦労しました(高校で生物を選択していなかったせいもある)。
そこで長男に「2年から勉強が大変だぞ」と言ったところ、初学者向けの医学書を買って、ちょこちょこ勉強を始めたようです。(えらいぞ)
ちらりとその内容を見ましたが、昔を思い出しますね〜☺️
息子に「分からんことがあったら、なんでも聞けよ🥸」と言ったところ、
「うん、よろしく」
との返事。
実は小生の長年の夢は、息子に医学を教えること。
どうやら、その夢が叶いそうです。
……しかし、基礎医学って結構忘れているな。
小生も勉強し直そうかな?
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【今日の精神医学豆知識集!(その184)】
916.認められぬ病(contested illness)って知っている?医学的に説明がつかない症状に苦しむ患者が、自身の症状を正当な"病気"や"疾患"として承認させようと奮闘することを意味する医療社会学的概念だよ。主治医は「精神的なもの」と言って精神科に紹介することがあるよ。
【メタルのおまけ】
大切なことだから繰り返し説明すると、認められぬ病とはどちからというと社会学寄りの用語で、疾病・障害が科学的・医学的にその存在が証明できないけど、患者本人は困っている状態... ということだよ。本人は「これだけ辛いのになぜ病気じゃないのか?」と医療側を恨み、中には患者団体をつくって行政や学会などに「病気と認めろ」とロビー活動をすることもあるよ。
↓「認められぬ病」という題名の書籍。未読ですが、興味深いですね。
917.認められぬ病(contested illness)は心身医学では、"医学的に説明のつかない身体症状(MUPS: medically unexplained physical symptoms)"とも言われているよ。精神医学ではDSM-5における"身体症状症および関連症候群"に分類されるかもね。
【メタルのおまけ】
「自分は病気ではないか」と心配し過ぎることを心気症、「〇〇という症状に苦しんでいるけど検査に異常がない」と診断や治療を求めることを身体症状症とよび、これらをまとめて"身体症状症および関連症候群"と呼ぶんだよ(かなりざっくりした説明)。最近では身体的苦痛症候群なんていう言葉もあるね。
↓このシリーズ欲しいけど、高いんだよなぁ…。
918.認められぬ病(contested illness)の患者さんの多くは、医師から納得のいく説明を執拗に求めるため、診察時間は長時間となり、検査も繰り返し要求するよ。手を焼いた医師が冷たくあしらえば、別の病院へ...とドクターショッピングを続けるよ。
【メタルのおまけ】
認められぬ病の患者さんは、今の状態がなぜ起こっているのか知りたがるから、「異常なし」と言われても納得できずに食い下がるよね... ...。内科や外科のドクター達が困った挙句、「精神科へ...」とすすめると、患者さんは落胆あるいは憤慨して「自分の病気を見つけてくれる医師」をずっと探しつづけるよ。挙句、代替医療やサイエントロジー、新興宗教などのインチキにハマっちゃう人も少なくないんだよね。
↓この本、かなり面白そうです!
919.認められぬ病(contested illness)の具体例として慢性疲労症候群、繊維筋痛症、多種化学物質過敏症、慢性ライム症候群などが挙げられるけど、現代医学では説明できないだけで、将来的にその原因や診断方法が見つかる可能性は否定できないよ。
【メタルのおまけ】
慢性疲労症候群、繊維筋痛症についてはだいぶ市民権を得てきた印象はあるけど、他の原因不明の疾患は、はやり「認められぬ」状態が続いているね。ちなみに最近は慢性疲労症候群について「微小循環障害説」というのが注目されているね。コロナ感染後に疲労感が長引き慢性疲労症候群のような症状を呈する人がいるけど、両者とも「微小循環障害説」で説明できるかもしれないね。
↓AMED研究班の専門家が書いた書籍です!
920.認められぬ病(contested illness)は二次障害としてうつ病、不安障害、不眠症などを伴うことがあるよ。医学的に説明がつかなくても、患者さんの苦痛はやはり存在するからこういった精神科的問題が生じるんだよ。
【メタルのおまけ】
原因不明とはいえ、たしかに症状は存在するから、病苦により精神症状が出ることはしばしばあるよ。認められぬ病の原因がわからない以上、根本的治療ではなく対症的にやっていくほかないのが現状なんだ。だから「認められぬ病」が原因で、不安、眠れないなどの症状があれば、遠慮なく精神科に相談してほしいな。
↓対症療法からの脱却!
【メタル君の考察】
今回は「認められぬ病(contested illness)」に関係する精神医学ネタをポストしたよ!
認められぬ病の症状の多くは不定愁訴と呼ばれ、医療ではなく「気のせい」として片づけられ、ひどいばあいには仮病や詐病とみなされ、救いを求めて病院を受診してもかえって傷つくこともあるんだ。
ややこしいことに、認められぬ病の症状は、仮病や詐病の際に使われる症状とオーバーラップするから、医療側もそういった目でみちゃうんだよね。
でも、自殺率をみると慢性疲労症候群は一般人口の7倍、線維筋痛症は3倍と言われているから、「みとめられぬ病」の中には深刻なケースもあるんだよ。
とにかく、原因が解明されて認められぬ病が”認められる病”になるといいね。
もう少しで僕のシリーズ、「メタル君の今日の精神医学豆知識!」も終わりそうだけど、
これからもマニアックな精神医学ネタを粛々と紹介するぞ😆
↓ドラクエで人狼ゲーム?
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— 精神科医・鹿冶梟介(かやほうすけ) (@kayahosuke) March 22, 2022
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