メタル君の「今日の精神医学豆知識!」(991)-(995)
皆様、こんにちは。
鹿冶梟介(かやほうすけ)です☺️
先週のXで、最も反響のあったポストです(3100インプレッション)
↓
【納得できない判定】
— 精神科医・鹿冶梟介(かやほうすけ) (@kayahosuke) June 26, 2026
今日のレフェリーの判定は納得できないが
ミートボール > 寿司
という判定はもっと納得がいかない🤔
(シュールストレミングでも食べてなさい🇸🇪) https://t.co/qdW8aTukbb
「ミートボール > 寿司」???
冗談を言っちゃいけませんよぉ、スウェーデン人さん〜🤨
ミートボールは確かに美味ですが、2-3個食べたら飽きません?
一方、お寿司は色々なバリエーションがある🍣
トロ、エビ、イカ、イクラ、鯛、巻き寿司...、
なんならハンバーグ寿司なんてのもありますから、
ミートボールのようにお肉を楽しむことも可能。
故に、寿司>>>>>ミートボールなのです!(Q.E.D.)
もう、スウェーデンのみなさんはシュールストレミングでも食べていてくださいな!
... ...と興奮気味に反論しちゃいましたが、vs スウェーデン戦は互角の試合でしたね。
判定はスウェーデンよりだったような気がしますが、佐野と冨安を休ませることができたのは大きな収穫ですね。
次のブラジル戦では、この二人の活躍次第では勝てるのではーーと小生は思っております。
それから、W杯シーズンということで「ワールドカップ医学ネタ」を呟いていました。
↓
【ワールドカップの医学ネタ(2)】
— 精神科医・鹿冶梟介(かやほうすけ) (@kayahosuke) June 17, 2026
スポーツにおいて有利な「色」はあるのだろうか?
2005年Nature誌に
「赤色は競技成績を向上させる」という
有名な論文が掲載された。
しかし、W杯優勝経験国8カ国のうち、
ホームユニフォームが赤色なのはスペインのみ。
むしろ青系の方が多く、… https://t.co/dazEA27yNH
合計11ポストいたしましたが、いつかnoteでまとめて詳細を解説したいと思っていますよ!
こちらの方も是非、ご高覧くださいな。
メタル君の「今日の精神医学豆知識!」は、X(旧: twitter)で毎朝8時にアップしておりました(3月いっぱいで終了)。
X(旧: twitter)民の皆様も、X(旧: twitter)では語りきれなかった【メタルのおまけ】がございますので、ご興味があれば本記事を是非お読みください!
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【今日の精神医学豆知識集!(その199)】
991.ヒポクラテスは呪いや神罰と考えられていた精神疾患を病気とみなした最初の医師の一人だよ。当時は神聖病といわれていた、てんかんも「神の仕業ではなく病気である」と喝破したんだ。精神疾患を呪いや神罰ではなく人間の内にあると考えたのはパラダイムシフトだよね。
【メタルのおまけ】
ヒポクラテスは古代ギリシャの医者で、西洋医学に多大な影響を与えたことから医聖ともよばれているよ。医療従事者は「ヒポクラテスの誓い」で、その名前を知ることが多いかもね。ヒポクラテスが偉大なのは、①病気を神罰や呪いではなく身体的・自然的な原因があると主張したことと、②患者の観察と記録を重視したこと、③医師の倫理の基礎を築いたこと、④環境と健康の関係を論じた(現在の公衆衛生の基礎)...などが挙げられるよ。
↓ヒポクラテスの誓い、有名な小説ですね(未読ですが)。
992.近代精神医学の父ピィリップ・ピネルも精神医学におけるパラダイムシフトを起こした人物だね。それまで精神科患者は収容し鎖で、暴れれば繋いでおくのが普通だったけど、ピネルらは患者たちを鎖から解放し治療可能な存在として扱うようになったんだ。
【メタルのおまけ】
フィリップ・ピネルは18世紀フランスの精神医学者だよ。実はピネルが「精神病患者を鎖から解き放った初めての医者」というのは嘘かもしれないよ。最も早い記録によるとピネルが患者を解放したのは1791年なんだけど、1786年にイタリアのヴィンセンツォ・キアルージは患者を鎖から解放したという記録が残ってるよ。そもそもピネルが患者さんたちを鎖から解放したのは、監護人ピュサンの協力によるところが大きく、「ピネル神話」は、少々盛られて後世に伝わった可能性もあるってさ。
↓ピネルの本です!
993.エミール・クレペリンも精神医学におけるパラダイムシフトを起こしたよ。当時混沌としてた精神疾患の診断分類を整理し、二大精神病として「早発痴呆(後の統合失調症)」と「躁うつ病(双極性障害)」を定義したことは精神医学の発展に大きく寄与し後のDSM作成に影響を及ぼしたよ。
【メタルのおまけ】
クレペリンは「診断分類の父」として知られる一方で、大のコーヒー好きでもあったそうだよ。その興味が高じてカフェインの効果を実験的に研究し、後に「精神薬理学の先駆者の一人」と評価されるようになるんだ。日本でも就職試験などで使われる「内田クレペリン検査」は有名だけど、実はそのルーツも、疲労やカフェインが作業能力に与える影響を調べる研究にあったそうだよ。
↓クレペリン著のこの本を持っていましたが、どこかに行ってしまいましたね(失くしちゃった)
994.精神分析の開祖シグムント・フロイトは「無意識」を臨床理論として体系化し精神症状を"意味のある心の産物"として再定義したよ。それまで道徳的堕落または原因不明の神経疾患と看做されていた精神疾患を"無意識が語る象徴的物語"...としたのはパラダイムシフトだね。
【メタルのおまけ】
豆知識だけど、フロイトは患者の話をただ聞いていただけではないよ。彼は夢を「無意識へ至る王道」と呼び、自分自身の夢まで徹底的に分析したんだ。代表作『夢判断』には自身の夢の解釈も数多く登場しており、ある意味では世界で最も有名な「セルフ精神分析」の記録とも言えるね。
↓フロイトに関する映画。今度観てみようかしら。
995.抗抗精神病薬クロルプロマジンの登場は精神医学における最大級のパラダイムシフトだよ。長期入院が当たり前だった統合失調症の患者が同剤によって社会復帰できる可能性が開かれたよ。ちなみに「誰がクロルプロマジンの発見者か?」という問題は今も決着していないんだ。
【メタルのおまけ】
ちなみにクロルプロマジンは、もともと統合失調症の治療薬として開発されたわけではないんだ。手術時のショック反応を抑える薬として研究されていたところ、「患者が落ち着き、興奮や妄想が和らぐ」という予想外の効果が見出されたよ。精神医学史上最大級の発見は、実は偶然の観察から始まったとも言われているんだ。セレンディピティという言葉があるけど、クロルプロマジンの発見はまさに"幸運な発見"だと思うよ
↓幸運を授ける、フクロウだそうです。おしゃれですね。
【メタル君の考察】
今回は「精神科におけるパラダイムシフト」に関係する精神医学ネタをポストしたよ!
5つのパラダイムシフト、いずれも精神医学史の中では重大な出来事で、どれが欠けても今の精神医学は成立していなかったのでは...と思うね。
個人的にはクロルプロマジンの誕生はめちゃくちゃデカい出来事だと思うね。
クロルプロマジンの発明は、薬物開発の歴史上でも最も重要な発見の一つ、と言っても全く大袈裟じゃないいよ。
逆にクロルプロマジンが誕生していなかったら、今でも統合失調症患者さんは、長期入院・社会的隔離しか対応する方法がないのかも知れないよ。
しかし、最近は精神科薬の開発があまり進んでいないという話もよく聞くよ。
その理由は開発費の高騰、そして特許切れの問題だね。
安いジェネリックの登場は、患者さんたちには良いことなのかも知れないけど、そのせいで製薬会社が開発をやめちゃったら、本来誕生するはずだった画期的なお薬も生まれてこないかも知れないね。
もう少しで僕のシリーズ、「メタル君の今日の精神医学豆知識!」も終わりそうだけど、
これからもマニアックな精神医学ネタを最後まで走り抜けて紹介するぞ😆
↓これがあれば昼食も楽しみになる!
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— 精神科医・鹿冶梟介(かやほうすけ) (@kayahosuke) March 22, 2022
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