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ゴッホ美術館(アムステルダム)に行ってきた -美術館レビュー(絵多め)-

前回のフェルメールに続き
ラファエロとルネッサンスについて
綴っているのですが
これがとても時間がかかりそうなので

ちょっと休憩ということで
ライトな美術館レポートを
ご紹介したいと思います。

今回はゴッホ美術館です。
東京で展示されていたゴッホ美術館展の
親玉、本拠地、ですね。



ファン・ゴッホ美術館@アムステルダム

ゴッホ美術館 全景

ゴッホ美術館はアムステルダムにあり、
アムステルダム中央駅からは徒歩30分くらい。
ほとんどの人はトラムという街の中を走る電車に乗って
来るのかと思います。

(余談ですが私はアムステルダムという街そのものを
とらえたくて、30分歩きました。)

手前にアムステルダム国立美術館、
その公園敷地の少し奥にゴッホ美術館があり
どちらも観光客で賑わっています。

美術館の中 風景

上の写真では広いホールなので広々して混雑してない印象ですが
行き交うのが辛いくらいとてもとても混みます。
また、時間指定制、事前購入で4,500円くらいです。

お隣のアムステルダム美術館も時間指定制で5,000円くらいだったかと。
多分セットで時間予約してチケットを購入しておく方が
多いのではと思います。

ミュージアムショップも少し見えますね

予約制なので事前にチケットを購入しておかないと入れません。
チケットを見せるために入り口に並ぶのですが

そこには買ってない方も混じっていて
「チケット買ってないけど入れませんか?」
みたいな交渉もあるものですから
チケットを持っていても
入り口も10分くらい待ちます・・・
ちなみに、お断りされていました。

アムステルダム国立美術館とならび
アムステルダムでは超有名な「観光地」になっているようです。

行かれる際は事前のご準備をお忘れ無きようどうぞ。

また、ミュージアムショップは、美術館外の公園にも
独立した建物としてありまして
こちらはどなたでもお買い物できます。


特別展(企画展)は自画像特集


訪問時の特別展示は自画像でした。
1Fのフロアの大きめのお部屋に
自画像だけが集められていた。

ゴッホは自画像をとにかくたくさんたくさん書いていて
中でもフランス時代の自画像は人気が高く
1枚くるだけでも
日本では特別展ができてしまうほど。

その自画像が30枚くらい飾られていました。
よくある色彩豊かな自画像もたくさんありましたが
そちらではなく
珍しいものや気になったものを
記録してきましたので
ご紹介します

暗いタイプの自画像 ちょっと珍しいと思った
同じく 暗いタイプ
反射が多くてごめんなさい

色彩の明るいフランス時代の自画像より
ちょっと珍しい暗いタイプに惹かれてしまう。

後期の自画像(だと思う)

こちらはわりと背景を溶かしているタイプ。

どれも角度があまり良くなくてすみません。
これでも少し補正を入れております。

と に か く
すごく混んでいて。
人の写り込みを避けながら
絵をまんま絵から撮るのも結構苦労しました。

観光地化しているので
ゴッホの自画像とセルフィー(ツーショット)
している外国のギャルみたいな方もいらして
なかなか体験できないものを見た気持ち。

農民を描いていた時代

とにかく農民を描きまくっていた時代もあるので
この手の絵はたくさんあるのですが
「あれ?東京のゴッホ展でまったく同じのを見た気がする・・・」
というゾッとするデジャブに何枚か出会いました。

ゴッホは、似た絵を本当にたくさんたくさん描いていたんですよね。

ちょっと珍しいなと思って記録してきた

ペン画。珍しい。
ゴッホぽくない、とも感じられますね。
木にゴッホが出ているのかな・・・。

ペンって、線なので、
線は画家の「意志」や「本質」が出やすい、
と感じています。

またまた「珍しいシリーズ」
ゴッホの海です。

ゴッホも、海描いてたんだ・・・

ゴッホに海は似合わない気もしますね。
みなさんにはこの海、どう映るでしょうか。

そして
超有名な
「アルルのはねばし」シリーズ
色味が落ち着いているタイプ。

アルルのはねばし 地味色

本当に、何枚も描いたので
「あれ、これこの前別のところで見なかった?」
という、またしてもデジャブしちゃうんですよね。
いや、それ多分別人です・・・


下の方に飾られていました。

見ていたら、隣に友人がいるものと
勘違いしたおにーさんが
「俺、この絵がいっちゃん好きなのよ」的なことを
私に話しかけてきました。

おお、いいじゃん。渋い趣味。
って思いましたね。

私はこっちの方が好きかな


さあ、もうそろそろ有名な絵に入っていきます。

ゴッホ美術館、3階か4階くらいあるんですが
エレベーターより、フロアの中央よりにある階段移動が主で
この階段も混むんです。
次のフロアへ昇るのも、入り口がゴミゴミっとして待ちます。
ご訪問の際は時間に余裕を持っていただけるとよいでしょう。


有名な絵に入っていきます

これが見たくて訪れる方もいるでしょう。
アルルの寝室(ゴッホの部屋)

アルルの寝室(ゴッホ美術館蔵)

こちらの絵も3枚あるそうです。
西洋美術館の松方さんが本当は買っていたと言われる
アルルの寝室は、現在オルセー美術館蔵です。

(そのあたりにお話、原田マハさんの本に出てきました。)


こちらもけっこう有名なのではないでしょうか。

反射が多くてすみません。
日本の浮世絵の本質を「つかみ取りたい」という
気持ちの強さが筆から感じられます。


続いて
東京のゴッホ美術館展のミュージアムショップでたくさん売っていた
「アイリス」「ひまわり」「アーモンド」の
アイリスになります。

アイリス

SOMPO美術館では、よくアイリスを借りてきて
所蔵するひまわりの隣に置く、といった
素敵な展示をされますが
このアイリスなのでしょうか

やはり既視感があります。

そして

ひまわり 1889年

ひまわり。
今回はこの「ひまわり」のおかげで
ゴッホの新しい面をつかむことができたのですが

それはまた、改めて描くことになりそうです。

長くなりそう・・・

私の好きな「アーモンドの木」

アーモンドの木

一番感動しました。ちょっと泣いちゃった。
見れてよかったです。
説明はWikipediaをどうぞ

弟テオとヨーに長男が産まれ
ゴッホと同じ名前にしようと思う、とテオは伝えます。
その喜びと、甥っ子、弟夫婦の幸せを
心から願って描かれた絵です。

花ひとつひとつ、枝1本1ぽんに
幸せがこめられていることが
伝わってきます。

感動してしばらく立ちすくんでしまいましたが
この絵も(ひまわりも)
ぱしゃっとスマホで撮影したらすぐ離れる方が多いです。
30秒と絵を見る人の少ないこと・・・

ゴッホ美術館は完全に観光地化しています。
浅草、自由の女神、エッフェル塔のように
ただ「来た」だけでも価値があると
思わせることができるんです。
それだけゴッホはビッグになったんですよ、ヨーさん。


ゴッホ以外ももちろんよくって


東京のゴッホ展でも
他の方の作品が良かったのですが
本家の方でも
他のアーティストの絵は多数展示してありました。


点描がお気に入りだった時代のマティス

マティス

ゴッホ疲れしたあたりで
安楽椅子のようなマティスは
とにかく癒される

マティスは
いわゆる点描
シニャックやスーラ、とはまったく別の意図で
点描に取り組んでいました。

マティスもいろいろ模索していた時代ですが
マティスの本質はいつも変わらず。
素敵です。


ルドン

ルドン

本当は生でみると
色彩が驚くほど
繊細で綺麗だったんですが
写真には写し撮れない・・・

さすが色彩の魔術師

関連作家の作品のところは
あんまり人がいなくて
ルドンとかは特に誰も見ていませんでしたね。

ルドンですよ、ルドン!
しかも大作!もったいない!!
とか勝手に思ってしまってました。


これも、超絶貴重な作品で
心の中で「うおーーーー!」と
叫んでしまったんですけど

雨のモンマルトル

ピエール・ボナールの雨のモンマルトル。
あのボナールが、こんな作品を?
ゴッホ美術館は
面白い作品を買ったなあ、と思いました。

とてもとてもかっこいい作品でした。


改めて見ると
濁った色使わせると天才だなこの人。

毎日でも見たい。
ときどき日本に貸してくれないかな・・・。


後期の絵も見れました


今回は絵については
ほとんどノーコメントになっちゃってますね。

所感は改めて。


ゴッホ美術館 まとめ


とにかく、混んでいましたが
世界中から「ゴッホ」を見にきた人たちにも触れ
今のゴッホの立ち位置、のようなものも
改めて感じることができました。

館内の移動はなかなか大変なので
アムステルダム美術館と併せて
半日から1日とっておけると良いのでしょう。

東京のゴッホ展に訪問してから
ファン・ゴッホ美術館を訪問した流れは

ゴッホへの捉え方も
大幅に変わることとなりました。

整理してまたご紹介できればと思います。

書いていて、私自身が一番楽しかった!
(ディープな記事は内面を探りながら書くのですごく大変ですね。)

最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。



質問、聞きたいこと、ご感想等、
お気軽にコメントを書いていただけるとうれしいです。

記事をまとめてみました。
ご興味のある記事がありましたらぜひお読みください!

はじめに01 -絵の声を聴く、アート鑑賞について- 好きな画家さん一覧
https://note.com/killamaru/n/n0cb504116a87
書き始めた経緯やこのNoteの説明など

はじめに02 -アートの声を聴く鑑賞について-
https://note.com/killamaru/n/n3b42879699f8
「はじめに」の続きですが、私のNoteの中では、♡率が高くて、ありがたいです。

はじめに03 -審美眼は何年で身につくもの?
https://note.com/killamaru/n/ne9792bc439fe

<ドイツ旅2026>
ドイツから戻ってきました -2026.01.13 近況報告-
https://note.com/killamaru/n/nce677f79afbc

デューラーと話したくて家に2回おしかけた話 - デューラーズハウス -
https://note.com/killamaru/n/n681100d72660

フェルメール報告会 - ドイツ旅で鑑賞した絵のレポート -
https://note.com/killamaru/n/n9509726b7b11

フェルメールに隠された法則 - 嫌いだったフェルメールが好きになれた秘密 - [ディープ]
https://note.com/killamaru/n/nab3fbbd02386

<若冲>
若冲からはじめて呼ばれた話 -泉屋博古館東京-
https://note.com/killamaru/n/n79a61287feed

若冲は、今日も私を呼ぶかしら - 三井記念美術館「円山応挙」展 -
https://note.com/killamaru/n/na07051e46676

若冲は、もう1人の天才にためらう、の話 - 東京藝大美術館 -相国寺展
https://note.com/killamaru/n/n85b940e93ef9

<ゴッホ>
[ディープ]ゴッホのひまわりって、おいしいの? - 西洋美術館 ロンドン・ナショナル・ギャラリー展
https://note.com/killamaru/n/n69330619f156

「あなたはどんな鑑賞タイプ?」と「ゴッホの死相」について ゴッホ展 -東京都美術館-
https://note.com/killamaru/n/na3e315c32ca0

ゴッホ美術館(アムステルダム)に行ってきた -美術館レビュー(絵多め)-
https://note.com/killamaru/n/n4e65dea66a63

おいしそうな絵はここにも(ピエール・ボナール) -「ひまわり」異変の後日談-
https://note.com/killamaru/n/n32920ae6c2de

<美術展>
ブラックホールを作りだせる画家 -仙厓展@出光美術館- [ディープ]
https://note.com/killamaru/n/n576fe4a903b7

絵から音がしない理由 -ユトリロ展(SOMPO美術館)-
https://note.com/killamaru/n/nd086f4b57077

定家にきゅんきゅん -国宝熊野御幸記と藤原定家展レポート(三井記念美術館)-
https://note.com/killamaru/n/ne15a8591b9e4

伊勢物語展 -根津美術館- 岩佐又兵衛に感じるもの
https://note.com/killamaru/n/n522358cdf891

僧侶の背中には、実は何があったのか -特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」-
https://note.com/killamaru/n/nb87fb034c08e

<岡本太郎とウォーホル>
岡本太郎の絵をめくってバックヤードをのぞいた話[ディープ] - ウォーホルの続き -
https://note.com/killamaru/n/ndd21dc5e0255

アンディ・ウォーホル「SERIAL PORTRAITS」展(ルイヴィトン) - 岡本太郎のために力をお借りします -
https://note.com/killamaru/n/ndd1a969b04ba

<ランキング>
[異変の起こった美術展ランキング]2025年行った美術展の中から)
https://note.com/killamaru/n/n853c88ce272c

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