【完璧主義な子育て②】「ちゃんとしなきゃ」のサイン、見逃さないで。子どもの心と行動への影響とは?
前回の記事では、「完璧主義な子育て」のサインや、親御さんがそう思ってしまう背景についてお話ししました。
「うちの子のために良かれと思って…」そんな優しい気持ちが、いつの間にかお子さんにとってプレッシャーになっていないか、少し立ち止まって考えるきっかけになれば嬉しいです。
さて今回は、その「ちゃんとしなきゃ」という親御さんの思いが、具体的にお子さんの心や行動にどんな影響を与えてしまうのか、そして、なぜその「完璧」を求める気持ちが、まるでバトンのようにお子さんに受け継がれてしまうことがあるのか、もう少し詳しく見ていきましょう。
ドキッとする内容もあるかもしれませんが、これは誰のせいでもありません。
まずは知ることで、子育てが少し楽になるヒントが見つかるかもしれません。
「良い子でいなきゃ…」子どもが隠してしまう本当の気持ち
親御さんからの「こうあってほしい」という期待を敏感に感じ取ったお子さんは、知らず知らずのうちに、自分らしさを抑えてしまうことがあります。
「できなくても大丈夫」が信じられない…自己肯定感の低下 😥
いつも「もっと頑張って」「どうしてできないの?」というメッセージを受け取っていると、お子さんは「自分はダメなんだ」「期待に応えられない自分には価値がないのかも」と感じやすくなります。ありのままの自分を好きになる気持ち(自己肯定感)が育ちにくくなってしまうのです。
「失敗したらどうしよう…」新しい一歩が踏み出せない 👣
失敗を恐れるあまり、新しいことに挑戦したり、難しいことに立ち向かったりすることを避けるようになることがあります。「どうせうまくいかないかもしれないから、やめておこう」と、自分の可能性に蓋をしてしまうのは、とてももったいないですよね。
「本当はどうしたいんだろう?」自分の気持ちが分からなくなる 🤷♀️
常に親御さんの顔色をうかがい、「何をしたら褒められるかな?」「どうすれば怒られないかな?」と考えることが優先になると、自分が本当に何をしたいのか、どう感じているのかが分からなくなってしまうことがあります。自分の意見をはっきり言えなかったり、周りに合わせすぎてしまったりするかもしれません。
「お友達と比べて、僕は…」対人関係にも影響が 🤝
親御さんから他の子と比較される経験が多いと、お子さん自身も他人と自分を比べて一喜一憂したり、競争心が強くなりすぎたりすることがあります。お友達と心から楽しんだり、協力したりすることが難しくなることも。また、批判されることを恐れて、自分の意見を言えなくなってしまう場合もあります。
もちろん、これらの影響がすべてのお子さんに出るわけではありません。
でも、もし「うちの子、最近こんな様子があるかも…」と思い当たることがあれば、それはお子さんからの小さなSOSサインなのかもしれません。
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おじいちゃんの「いいから いいから」という言葉が、どんな失敗も温かく包み込んでくれる大人気の絵本です。「ちゃんとしなきゃ」と緊張しているお子さんの心を「そのままで大丈夫なんだ」と安心させてくれます。親も子も一緒に肩の力が抜ける、魔法のような一冊。寝る前の読み聞かせで、自己肯定感を育む温かい時間を作りませんか😊
「完璧」のバトンは、こうして渡される?
不思議なことに、親御さんの「完璧でなければ」という考え方や行動は、お子さんに伝わっていく傾向があると言われています。これには、主に二つのパターンがあると考えられています。
<見て学ぶ>「ママやパパもそうしてるから」(モデリング)
子どもは、親御さんの姿を鏡のように見て育ちます。親御さんが自分の小さな失敗に厳しかったり、いつもピリピリと「完璧」を追求していたりする姿を日常的に見ていると、お子さんも「そうか、完璧じゃなきゃいけないんだ」と、無意識のうちにその価値観を学んでいきます。
例えば、ママが料理で少し焦がしてしまったときに、「もう最悪!私って本当にダメね!」と自分を責めていたら、お子さんは「失敗はそんなにいけないことなんだ」と感じてしまうかもしれません。<期待に応えたい>「良い子でいれば愛される?」(社会的期待)
親御さんからの「もっとできるでしょ?」という高い期待や、「これができたら褒めてあげる」という条件付きの関わりの中で、お子さんは「完璧にできたら、パパやママは私を認めてくれる、愛してくれる」と学習します。その期待に応えようと必死に頑張るうちに、お子さん自身も完璧主義的になっていくのです。
親御さんが、ご自身の失敗や間違いに対してどう向き合い、それをお子さんにどう見せるかは、とても大切なポイントです。
「あ、間違えちゃった!でも、大丈夫。次はこうしてみよう」と、失敗から学ぶ前向きな姿勢を見せることは、お子さんが失敗を恐れずに挑戦する力や、困難から立ち直る力(レジリエンス)を育む上で、かけがえのない学びになります。
ちょっと豆知識:文化によっても少し違う?
「完璧」の捉え方や子育てへの影響は、私たちが暮らす文化によっても少し違いがあるようです。
例えば、個人を尊重する文化と、周りとの調和を大切にする文化とでは、親が子どもにかける期待の種類や、それが子どもにどう伝わるかが異なる場合があります。
アジアの文化圏では、欧米と比べて子どもの学業達成への期待が高い傾向がある、なんていう研究報告もあります。
だからといって、どちらが良い悪いという話ではありません。
大切なのは、どんな文化であっても、お子さんにとって過度なプレッシャーや絶え間ない批判は、心の健やかな成長にとってマイナスに働く可能性があるということです。
今回は、「完璧主義な子育て」が具体的にお子さんの心や行動にどんな影響を与え、そしてそれがどう伝わっていくのかについてお話ししました。
読んでいて、少し心が苦しくなった方もいるかもしれませんね。
でも、思い出してください。これは、あなたの子育てを否定するためのお話ではありません。
気づいた「今」が、新しい一歩を踏み出すチャンスです💪
次回はいよいよ最終回。
「完璧じゃなくても大丈夫!」と親子で心から笑顔になるために、親御さん自身ができること、今日から試せる具体的なヒントや心の持ち方について、詳しくお伝えしていきます。
きっと、あなたとお子さんにとって、心地よい子育ての道が見つかるはずです。
【おすすめの書籍】
自己肯定感を育むことは、子どもの心の成長にとって非常に大切ですが、子どもだけでなく、親御さん自身も自分のことを大切に思えるようになる、そんな温かい一冊です😊
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