私が「誰だって無価値な自分と闘っている」の感想をXに書く理由 | 自分の“感情ウォッチ”としてのSNS
日本の4月は忙しい、でもドラマは見たい
ドラマの制作発表時からずっと楽しみにしており、ついにこの4月から始まったパク・ヘヨン作家の新作に予想通り、まんまとハマっている。だがしかし、4月といえば日本は新年度の始まり月である。3月始まりの韓国の4月は、新年度が始まって少し落ち着いた頃だとしたら、日本の4月は大人も子どももとにかく何かと忙しい。
また、親業を兼業していると、4月は(日本では子どもや学生しか休みではない春休みに続いて)ただでさえ少ない一人時間がいつも以上に削られる時期でもある。いまだに手書きの書類の数々、毎年やってるはずなのに、なぜかいつまでたっても慣れないゼッケン付け、担任交代・クラス替えで一時的に不安定になる子どものメンタルケア…私だってケアされたいよ!(爆)春は大人だって情緒不安定なのだ。
のっけからくどくど愚痴を書き連ねてしまったが、そんなわけでずっと楽しみにしていた韓国ドラマ「誰だって無価値な自分と闘っている(原題:모두가 자신의 무가치함과 싸우고 있다)」がいよいよ始まったはいいものの、noteに毎週、感想をまとめている余裕はどこにもなかった。
それでもドラマだけは何とか毎週リアルタイムで見たい。なにせ、これは4年に一度のパク・ヘヨン祭り(勝手に命名)なのだ(※パク・ヘヨン作家の前作「私の解放日誌」は2022年春、前々作の「マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~」は2018年春の放送)。せっかくの世界同時配信、リアルタイムで楽しまないと!という気持ちだけはあった。
脳内に溜まる思考の出口はすぐ近くにあった
しかし私の場合、一度ドラマを見てしまうと、今度は脳内にモヤモヤした思考の断片がとめどなく浮かんできてしまうのが常。それをどこかに書き留めて言語化し、アウトプットして随時、消化していかないと、モヤモヤがまるでスマホやパソコンのキャッシュのように際限なく溜まり続けてしまう。このままでは昼も夜もなく延々と考え続けてしまって眠れなくなり、日常生活にも支障を来す。
とにかく脳内に日々、蓄積していくコイツを一刻も早くどうにかしなければ! ウナじゃないけど、「알 수 없음(正体不明)」 な感情をずっと抱え続けているのは、精神衛生上よろしくない(そのうち私も鼻血が出てしまうかもしれない苦笑)。感情を消化するには、その感情に「名前を与える」必要があるのだ。とはいえ、現実世界には今のところ感情ウォッチは存在しないので、自分でなんとかするしかない。
にっちもさっちもいかない状況の中、私が脳内に渦巻く思考の出口として、自分でも気付かないうちに求めていたのがXだった。
私という生き物の感情ウォッチ
ただ、Xの投稿というのは元々散文的なので、以前ここに書いた「パヴァーヌ」の感想&解説(Netflix映画「パヴァーヌ」感想&解説 | 今でもあなたはわたしの光|Yui | ライター&韓国語翻訳)のように、まとまってはいない。一応ライターを名乗っている身としては、これがもしXの発信を始める前だったら、「こんなものを果たして人様にお見せしていいのだろうか?」と思ってしまうくらい、だいぶ心もとない文章ばかりである。
だが、全12話の折り返し地点である6話まで見た今、改めて自分のドラマ関連ポストを振り返ってみると、これはこれでかえってリアルなのではないかと思うようになった。というのも、毎週、ドラマを見るたびに変わり続ける自分の作品に対する考えや、登場人物に対して抱いた感情の変化がそのまま表れていたからだ。
冒頭に書いたような、やむにやまれぬ事情で毎週、140字に書き連ねてきた、とりとめのない自分の思考の断片が、見るたびに塗り替えられ、書くたびに積み重なり、どんどん更新されてアップデートされていくような気がしていた。 時にはその先の展開を勝手に予想して、いい意味で裏切られて感嘆したり、思いがけず予想が当たって、おこがましくも「脚本家と心が通じ合った!」とバカみたいに一人で小躍りしたり…。
そして6話まで見て、ようやく気付いた。ウナやドンマンが「感情ウォッチ(watch/名詞:腕時計、動詞:見る)」で自分の感情を“ウオッチ”していたように、私にとってはXが自分の「感情ウォッチ」として機能していたのだと。
また、こうして曲がりなりにも、このとんでもなく忙しい4月から5月にかけて、とてつもなく濃厚なパク・ヘヨン作家の新作を、毎週なんとか消化しながら、それでも楽しんで見られているのは、ひとえにXというSNSと、その中で日々見ることができる多くの方の感想や多様な解釈、さらには見ず知らずの人間の大河の一滴のようなポストに「いいね」や「リポスト」という形で反応してくださる方々のおかげなのだ、ということにも遅ればせながら気付いた。
この場を借りて、心から感謝申し上げます。
noteはXの投稿の集積場所に
見たドラマをどう受け止めて、どうアウトプットをするかは、結局は自分次第。もちろんnoteにまとまった文章を書けたらそれに越したことはないが、それだけが感想の書き方じゃない。たった140字のXのポストであっても、感想は感想である。その時の自分に合ったやり方で、書ける範囲で、書きたいように書けばいいんだ。
そう思えるようになってから、次に考えたのは、一度Xに書いた文章を、どうやって保存するか、であった。Xに書いた文章はどんどん流れていってしまうけれど、後から見返すには、やっぱりまとまっていたほうがいい。そこで考えたのが、noteのXの埋め込み機能だった。
noteには、文字通り「Xのポストを本文に埋め込む」機能がある。その機能を利用して、今回noteは私がドラマを見るたびに「言葉」という形にして脳内から出力したXのポストをまとめて記録し、定点観測する場所として使ってみようと思う。ドンマンとウナは定期的に感情ウォッチの会社を訪れてデータ分析をしてもらえるが、私は自分でやるしかない。もはやセルフ感情ウォッチである(苦笑)。
そういうわけで、個人的にはXとの相性が良いように感じている本作に関しては、必然的にXのポストがどうしても多くなるので、その投稿をまとめるnoteは時間ができた時に随時更新していく感じになると思いますが、いずれにしろ、このドラマを見て感じた「一人の人間の感情ウォッチ」の記録は、今後まとめるたびに、この記事の下に貼り付けていく予定です。
もし「読んでみたい」という方がいらっしゃったら、ぜひお気軽にどうぞ。少しでも皆さんのドラマ鑑賞のお供になれば幸いです。
