見出し画像

電車の中で、一人で千羽鶴3|定量化と工数想定、有給の要否

一人で千羽鶴は折れそうだし、ツルの房の数の構成も、色構成も決まった。いよいよ想定作業時間を見積って、作業を始めたい。
さあ、注文した折り紙が届いた。どこでどう折るかを考えて、いよいよ本格的な折り始めの準備を整えよう。

前回までのまとめ

  • 金曜夜に思いついた「一人で千羽鶴」、できそう。

  • 素因数分解してツルの房1本あたりの羽数と房の本数を考えたけれど、ごちゃごちゃ考えた甲斐なく「50羽/本×20本」に決定した。

  • ヒソカの薄っぺらの嘘(ドッキリストラクチャー)と戦って、色構成を決定し、紙を注文した。

  • まだ折り始めてないのに、追加工程を作ってしまった!

※今日はこんな内容です。

一人で千羽鶴全体像:今日は、折り方を決めて、作業完了想定を出す

1.注文した紙が届いた

土曜日に注文した本番用の折り紙が届いた日曜の昼下がり(届くのが早い!)。この時点で、一人で千羽鶴を思いついてからまだ1.5日程度しか経っていない。

この本番用の紙を使って本格的に折り始めるのは明日月曜からだとして、日曜日の残りの時間でその準備をしたい。すべきことは2つ。

作業見積もりを立てて納期に間に合わせるための計画を立てること。
そして、前日に増やしてしまった工程である、15cm四方の折り紙を7.5cm四方に切り揃えることだ。

2.作業見積もりを立てる

まず、納期を確認しよう。
この一人で千羽鶴プロジェクトのきっかけになった天命指数80%の業務が、完全に「人事は尽くした。天命を待つだけ」となるであろうタイミングまでの想定は、およそ2か月ちょっと。日数にして65日。

そのタイミングでチームに対して、「よし、我々は人事は尽くしたし、後は天命を待つだけだよね」と千羽鶴をお披露目し、「これ一人で準備したんか、、、」というみんなの苦笑とニヤニヤを堪能したい。少しだけ余裕を持って60日で終わることをいったんの目標にしよう。

60日先までの期間を千羽鶴プロジェクトの観点で二分すると、

  • 平日:オフィスに行く日で、千羽鶴のための腰を据えた作業時間を確保できない日

  • 休日:オフィスに行かない日で、千羽鶴のための腰を据えた作業時間を確保できる日

に分けられそうだ。

自分の平日の行動パターンを振り返ると、出勤前はぎりぎりまで寝てベランダの植物の世話(ベランダで、コンポストから綿と藍を育てるジーパンづくりの最中だ)だけしたらすぐに家を出るし、帰宅後は長風呂に浸かって湯船で本を読み、すぐ寝たい。
植物の世話をしながらあるいはお風呂の中ではツルは折れなそうだ。プロジェクトの成功を祈ってこの生活リズムを変えるべきなのかもしれないが、自分の性格を考えると辛くなりそうで避けたい。

とすると、平日に座ってツルを折る時間が確保できないなら、選択肢は2つだ。

すべて休日だけで作業を完結する。
平日でも作業する方法を見つける。

つまりこういうこと。

2.1.休日だけなら

まず、休日だけでも完結できるかを考えよう。

残り時間60日間の間に、迎える土日は18日。このうち2日間は1000羽の組上げに使用するとして、残り16日。この16日のうち3割はほかの予定があり作業ができないとすると、作業ができるのは11日。そして、諾否の基準として、休日に作業する時間の上限は3時間としよう。

2か月間を想定しているので、土日それぞれ3時間、合計6時間を超えるとこれまた辛く挫折しかねない。これを越えなければ土日だけのプランで動き出し、それが難しければ平日でも作業する時間を見つけることに決めた。

そのために必要な基準として、ついに記念すべき1羽目を机に座って折り、折るのにかかる時間を計る。

…2分59秒かかった。つまり、179秒。

おそらく、これは一般的なツルを折る速度よりも早そう(勘)だが、折り紙はかなり好きなので、まあこんなもんだろう。※ちなみに、繰り返すが、ようやく記念すべき1羽目である。

とすると、

土日の作業時間は 3[時間]=10800[秒] なので、
 10800[秒/休日_日]÷179[秒/羽]=60.3…[羽/休日_日]
つまり、土日は毎日3時間の作業で60.3羽を休日一日に折ることができる。

これを残り期間中の土日の作業日数が11日なら、

土日全部のツル折り数の累計は
60.3…[羽/日]×11[日]=663.6…[羽]

残念ながら休日だけでは、2か月では千羽鶴に到達できない。

もし作業時間などの基準を変えないとすると、残りのツルを折りきるために

(1000[羽]-663.6[羽])×179[秒/羽]÷10800[秒/休日_日]=5.5..[日]≒6[日]

すなわち、6日の有休をとる必要が出てしまう。仕事のプロジェクトの成功を祈るために有休をとる、本末転倒だ。却下だ。

まず、選択肢が減った

2.2.平日も作業をすれば

では、平日も作業するにはどうすべきか。

先に述べたとおり、起きてから家を出るまでは、ベランダで作るコンポストの世話と、そのコンポストで育てる植物の世話で忙しい。帰宅してから寝るまでは、長風呂に浸かりながら湯船で本を読むのに忙しい。
つまり、今の生活リズムを変えない限りは作業時間はない。オフィスで仕事をしている間も、ツルに充てられる時間はもちろんない。

となると、普段は新聞を読んだり(ちなみに紙面を縦長に折って読む絶滅危惧種だ)、読書したり、ラジオを聴いたりしている通勤時間しかない

生活リズム変えたら、嫌になったりしないかな…

通勤時間は片道おおよそ45分程度、このうち電車に乗っている時間は35分程度。そして残念ながら行きも帰りも、座れる可能性は低い。結局、通勤電車の中で、立って折るしかない。

では、立って空中でツルを1羽折る時間を計ろう。

…折りづらい…机だったらシャッと引ける直線の折り筋をつけるのに時間がかかる…
…休日に自宅で、立って、小さな折り紙を折る30代男性。異様だ…

…4分02秒かかった。つまり、242秒。※繰り返すが、これでようやく2羽目、残り998羽である。

ここで、この座って折るv.s.立って折るの構図は、好きなインターネット芸人である堀元見さんの「米粒を12時間数え続ける会」のコメの数え方『スタティック カウント』『ダイナミック カウント』に倣って、以後、机を使って座って折ることを『スタティックフォールド』、空中で立って折ることを『ダイナミックフォールド』と呼ぼう。…たぶん、以後、一生使わないけど。

ちなみに、スタティックフォールドは机を使うので折る速度が早いほう、ダイナミックフォールドは空中で折るので折る速度が遅いほうだ。ダイナミック=動的なほうが遅い。

そして、毎日、電車に乗っている時間は35[分/片道]×往復=70[分]。このうち10分は新聞で、15分はメールチェックなどでなくなるとして、作業に充てられるのは毎日45分=2700秒。

ここから概算できるのは、

平日一日で折れる羽数は一日当たり
2700[秒/平日_日]÷242[秒/羽]=11.2..[羽/平日_日] 

毎日11.2羽を折れそうということは、週に平日は5日として毎週平日だけで56[羽/週]折れる。

他方で、先ほどの計算の通り、休日の作業時間をいったん3時間とすると、休日一日当たり60.3羽折ることができるので、作業できる土日が期間中合計で合計11日なら合計で折れるのは663.6…[羽]。

したがって、残り60日の間に迎える週数は8週+αなので、

平日に折れる羽数
 56[羽/週]×8[週]=448[羽]
休日に折れる羽数
 60.3[羽/日]×11[日]=663[羽]

合計=1111[羽]

おお!通勤電車の中でダイナミックフォールドを駆使すれば、一人千羽鶴は納期に間に合う!!

解決した!

3.多少は精緻なシミュレーション

机を使って座ってツルを折るのみならず、電車の中で立ってツルを折れば、2か月で一人千羽鶴は間に合いそうだ。

そして、日々の進捗管理のためには「何やら間に合いそう」だけでは少しざっくりしているので、オンペースか否かを判断すべく、もう少し細かめに日々のペースを見積もっておいたほうがよさそうだ。以下の仮定を置いてシミュレーションし、ペースメーカとしよう。

置いた仮定は以下の通り。

  • 作業時間

    • 平日は毎日45分

      • 本当に毎日、ひたすら

    • 休日は毎日3時間

      • ただし、3割は予定が入っていて作業ができないことを見越し、実際には見積上は3時間×(100%-30%)=2.1時間として計算

    • 目安とするために、座って1羽+立って1羽の合計2羽を折った今日日曜日を「T-1日目」とし、本格的に折り始める明日月曜日を「T日目」、以後「T+1日目」「T+2日目」…と呼ぶ。

  • 1羽を折る速度

    • 基準

      • 平日=ダイナミックフォールド:242[秒/羽]

        • ただし、電車の中で立ったまま、紙を取り替えたり、折り終えたツルをしまったりする必要があるので、そうしたセット間に20%余計にかかるとして、242[秒/羽]×120%=290[秒/羽]を有効折り速さとしよう

      • 休日=スタティックフォールド:179[秒/羽]

        • ダイナミックフォールディング同様にセット間に10%(机に座っているので、相対的に短いはずだ)かかるとして、179[秒/羽]×110%=197[秒/羽]を有効折り速さとしよう

    • 改善率

      • 上記に加えて、さすがに連日折り続けたら少しは慣れて折るのが早くなりそうとも思うので、それを反映

        • T+30日までで10%折る速度が短縮

          • つまり、毎日「100%-(90%の1/31乗)」=0.35..%ずつ、折る速度が速くなっていく

        • T+31日から先は「もう慣れきった」ものとして折り速度は不変、定位安定

これらの仮定をもとにすると、T+53日(金曜日)に累計984羽に達し、翌日T+54日(土曜日)に16羽を折って1000羽を折る作業が完了する

シミュレーションのグラフ:これならペースメーカにしてよさそうだ
シミュレーションの詳細:この表だけでは千羽鶴のことを考えているとは思えない…

4.紙の準備が完了

これでペースメーカもできたところで、明日(T日目)から本格的に折り始めるべく、今日の残り時間は15cm四方でしか手に入れられなかった「うすおうど色」の紙を7.5cm四方に切ろう。

7.5cm四方の必要数は240枚なので、15cm四方の折り紙60枚を4分割だ。
コテンラジオを聞きながら、約30分かけて、切断作業は完了した。

これで紙はすべて揃った。

5.あとは折るだけだ!

金曜日の夜に思いついた「一人で千羽鶴」。土日の間に、構成と色とを考えて紙を調達し、納期が間に合いそうであることを確認したうえで、ペースメーカもできた。準備はすべて揃った。
なんなら、ようやく2羽折った!

一人で千羽鶴全体像:今日は、ようやくパイロット的に2羽を折ったうえで、無事に終わりそうだと安心を得た

明日の通勤電車から、いよいよ満を持して、本格的に折り始める。


この連載の全体像

第1回

第2回

第3回:この投稿

第4回

第5回

第6回


いいなと思ったら応援しよう!