条文サーフィン~前文の波を乗りこなせ!!~<第14回>「食育基本法」
読み易さは正義!!
「読み」のハードルを下げて、
最速で法令の条文を読んで理解する
「条文サーフィン」。
「条文サーフィン」は、平面的な条文を立体的に読み込む一つの試みです。
条文サーフィン
【前文】編の
はじまり、はじまり。
前文は何を語ってきたか?
そして今、
前文は何を語りかけているか?
※この連載は週3回(月・水・金)の投稿です。
さて今回は、
「食育基本法(平成十七年法律第六十三号)」の前文です。
では早速、「条文構造」を意識して編集した法令の条文、その一行一行を「波」に見立てて、かるーく乗りこなす「条文サーフィン」を始めましょう!!
〇食育基本法(平成十七年法律第六十三号)
※前文は次の6つの項から成ります。
二十一世紀における我が国の発展のためには、子どもたちが健全な心と身体を培い、未来や国際社会に向かって羽ばたくことができるようにするとともに、すべての国民が心身の健康を確保し、生涯にわたって生き生きと暮らすことができるようにすることが大切である。
二十一世紀における
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我が国の発展のためには、
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子どもたちが
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健全な心と身体を培い、
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未来や国際社会に向かって
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羽ばたくことができるようにするとともに、
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すべての国民が
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心身の健康を確保し、
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生涯にわたって
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生き生きと
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暮らすことができるようにすることが
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大切である。
子どもたちが豊かな人間性をはぐくみ、生きる力を身に付けていくためには、何よりも「食」が重要である。今、改めて、食育を、生きる上での基本であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきものと位置付けるとともに、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てる食育を推進することが求められている。もとより、食育はあらゆる世代の国民に必要なものであるが、子どもたちに対する食育は、心身の成長及び人格の形成に大きな影響を及ぼし、生涯にわたって健全な心と身体を培い豊かな人間性をはぐくんでいく基礎となるものである。
子どもたちが
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豊かな人間性をはぐくみ、
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生きる力を身に付けていくためには、
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何よりも「食」が重要である。
今、改めて、
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食育を、
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生きる上での基本であって、
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知育、徳育及び体育の基礎となるべきものと
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位置付けるとともに、
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様々な経験を通じて
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「食」に関する知識と
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「食」を選択する力を習得し、
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健全な食生活を実践することができる人間を育てる
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食育を推進することが
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求められている。
もとより、
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食育は
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あらゆる世代の国民に必要なものであるが、
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子どもたちに対する食育は、
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心身の成長及び人格の形成に
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大きな影響を及ぼし、
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生涯にわたって健全な心と身体を培い
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豊かな人間性をはぐくんでいく
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基礎となるものである。
一方、社会経済情勢がめまぐるしく変化し、日々忙しい生活を送る中で、人々は、毎日の「食」の大切さを忘れがちである。国民の食生活においては、栄養の偏り、不規則な食事、肥満や生活習慣病の増加、過度の痩身志向などの問題に加え、新たな「食」の安全上の問題や、「食」の海外への依存の問題が生じており、「食」に関する情報が社会に氾濫する中で、人々は、食生活の改善の面からも、「食」の安全の確保の面からも、自ら「食」のあり方を学ぶことが求められている。また、豊かな緑と水に恵まれた自然の下で先人からはぐくまれてきた、地域の多様性と豊かな味覚や文化の香りあふれる日本の「食」が失われる危機にある。
一方、
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社会経済情勢がめまぐるしく変化し、
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日々忙しい生活を送る中で、
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人々は、
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毎日の「食」の大切さを忘れがちである。
国民の食生活においては、
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栄養の偏り、不規則な食事、
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肥満や生活習慣病の増加、
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過度の痩身志向などの問題に加え、
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新たな「食」の安全上の問題や、
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「食」の海外への依存の問題が生じており、
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「食」に関する情報が社会に氾濫する中で、
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人々は、
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食生活の改善の面からも、
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「食」の安全の確保の面からも、
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自ら「食」のあり方を学ぶことが
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求められている。
また、
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豊かな緑と水に恵まれた自然の下で
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先人からはぐくまれてきた、
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地域の多様性と豊かな味覚や文化の香りあふれる
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日本の「食」が失われる危機にある。
こうした「食」をめぐる環境の変化の中で、国民の「食」に関する考え方を育て、健全な食生活を実現することが求められるとともに、都市と農山漁村の共生・対流を進め、「食」に関する消費者と生産者との信頼関係を構築して、地域社会の活性化、豊かな食文化の継承及び発展、環境と調和のとれた食料の生産及び消費の推進並びに食料自給率の向上に寄与することが期待されている。
こうした「食」をめぐる環境の変化の中で、
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国民の「食」に関する考え方を育て、
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健全な食生活を実現することが
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求められるとともに、
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都市と農山漁村の共生・対流を進め、
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「食」に関する
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消費者と生産者との信頼関係を構築して、
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地域社会の活性化、
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豊かな食文化の継承及び発展、
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環境と調和のとれた食料の生産及び消費の推進
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並びに
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食料自給率の向上に寄与することが
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期待されている。
国民一人一人が「食」について改めて意識を高め、自然の恩恵や「食」に関わる人々の様々な活動への感謝の念や理解を深めつつ、「食」に関して信頼できる情報に基づく適切な判断を行う能力を身に付けることによって、心身の健康を増進する健全な食生活を実践するために、今こそ、家庭、学校、保育所、地域等を中心に、国民運動として、食育の推進に取り組んでいくことが、我々に課せられている課題である。さらに、食育の推進に関する我が国の取組が、海外との交流等を通じて食育に関して国際的に貢献することにつながることも期待される。
国民一人一人が
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「食」について
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改めて意識を高め、
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自然の恩恵や
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「食」に関わる人々の様々な活動への
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感謝の念や理解を深めつつ、
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「食」に関して
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信頼できる情報に基づく
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適切な判断を行う能力を
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身に付けることによって、
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心身の健康を増進する
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健全な食生活を実践するために、
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今こそ、
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家庭、学校、保育所、地域等を中心に、
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国民運動として、
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食育の推進に取り組んでいくことが、
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我々に課せられている課題である。
さらに、
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食育の推進に関する
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我が国の取組が、
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海外との交流等を通じて
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食育に関して
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国際的に貢献することにつながることも
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期待される。
ここに、食育について、基本理念を明らかにしてその方向性を示し、国、地方公共団体及び国民の食育の推進に関する取組を総合的かつ計画的に推進するため、この法律を制定する。
ここに、
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食育について、
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基本理念を明らかにして
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その方向性を示し、
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国、地方公共団体及び国民の
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食育の推進に関する取組を
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総合的かつ計画的に推進するため、
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この法律を制定する。
(※食育基本法=平成28年4月1日現在・施行)
以上が、「食育基本法(平成十七年法律第六十三号)」の前文です。
ここまで読んだ貴方は、読む前の貴方とはちょっと違うはず。その違いが「条文サーフィン」を続ける意味です。
ここだけの話。
「テキスト」を読んでから「条文」を読むより、先に「条文」を読んでから「テキスト」を読む方が理解がグーンと進みます。理解のカギは「先に疑問を持つこと」です。そうすることで、「疑問」に答えてくれる「テキスト」が”大切な宝物”となります。
イチから条文を読まないから、
速く読めて理解できる。
それが「条文サーフィン」。
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紙の六法で読む前に
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<こっそり☆おまけの穴埋め問題>
[食育基本法]
〔問 題〕次の前文三項中の( )内には同じ語句が入る。それは何か。
一方、社会経済情勢がめまぐるしく変化し、日々忙しい生活を送る中で、人々は、毎日の「食」の大切さを忘れがちである。国民の食生活においては、栄養の偏り、不規則な食事、肥満や生活習慣病の増加、過度の痩身志向などの問題に加え、新たな「食」の( )上の問題や、「食」の海外への依存の問題が生じており、「食」に関する情報が社会に氾濫する中で、人々は、食生活の改善の面からも、「食」の( )の確保の面からも、自ら「食」のあり方を学ぶことが求められている。また、豊かな緑と水に恵まれた自然の下で先人からはぐくまれてきた、地域の多様性と豊かな味覚や文化の香りあふれる日本の「食」が失われる危機にある。
〔解 答〕
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( 安全 )、( 安全 )でした。
一方、社会経済情勢がめまぐるしく変化し、日々忙しい生活を送る中で、人々は、毎日の「食」の大切さを忘れがちである。国民の食生活においては、栄養の偏り、不規則な食事、肥満や生活習慣病の増加、過度の痩身志向などの問題に加え、新たな「食」の( 安全 )上の問題や、「食」の海外への依存の問題が生じており、「食」に関する情報が社会に氾濫する中で、人々は、食生活の改善の面からも、「食」の( 安全 )の確保の面からも、自ら「食」のあり方を学ぶことが求められている。また、豊かな緑と水に恵まれた自然の下で先人からはぐくまれてきた、地域の多様性と豊かな味覚や文化の香りあふれる日本の「食」が失われる危機にある。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!!
ではまた。(^^)/
行雲流水(こううんりゅうすい)。
