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【キャリア】 「自分だけの武器」で未来を開く [第71回]

前回の第69回では、人生の主導権を握るための「選択肢=武器」を持つことの重要性についてお話ししました。

今回は、同じ「武器」について一歩進めて、「手元にある自分の武器を、実際の場面でどう使いこなしていくのか」、そして「武器を使うことで、いかにして新しい武器を獲得していくのか」というテーマについて、私自身の経験を通してお話ししたいと思います。

1. 教授選で勝負するために選んだ、自分の「最大の武器」

私はかつて教授選に挑戦するにあたり、「自分自身の武器とは一体何か」を徹底的に考え抜いたことがあります。

組織の中で圧倒的な本命候補とされる存在がいる中で、正面から同じ土俵で戦っても勝ち目はありません。そこで私は、自分にはあって本命候補には欠けている要素を慎重に抽出し、それを審査員の心に届かせるためのプレゼンテーションを作り上げました。その結果、最終選考まで残ることができたのです。


その際、私が自分の最大の強みとして前面に押し出したのが、長年最も力を注いできた「ロボット手術の経験と実績」でした。結果として負けはしましたが、得票ゼロでもおかしくなかった状況にもかかわらず、一定数の票をいただくことができたことは、自分にとって大きな自信につながりました。

自身の武器を正しく認識し、それを現場で思い切って使ったからこそ、「厳しい挑戦を戦い抜いた経験」という、次のステージで使える新しい武器を手に入れることができたのだと感じています。

2. 「経験」という武器を使い、次の武器を育てる

教授選という大きな戦いを終えた後、私は「この挑戦から得た特別な経験や思考のプロセスは、同じようにキャリアの壁に突き当たっている誰かの役に立つのではないか」と考えました。そうして始めたのが、このnoteでの執筆です。

これも言ってみれば、教授選で手に入れた「経験」という武器を使って、それがどのように社会や他者に貢献できるかを検証する一つの実験でした。

その後、投稿を続ける中で記事は80本近くになり、テーマもキャリアや人生論、そして自身のキャリアを陰で支えてきた資産形成や教育費の準備方法などに広がっています。ありがたいことに、現時点で約1,200人もの方々にフォローしていただき、17,000ビュー、2,400ものスキをいただいています。私個人の考えや歩んできたプロセスに興味を持っていただけていることに、大きな喜びを感じています。

3. もう1つの「武器」

そして、私にはもう1つの「武器」があります。
それは、私の資産形成法です。

私は、FIREしたいとか、億り人になりたい、という目的でなく、子供の高額な学費を捻出するために、真剣に資産形成に取り組んでいます。
これは、子供の「夢」を、学費を理由に諦めさせることなく叶えるための「戦い」です。

2人の子供が私立医学部と私立大学文系学部に通っており、年間500万円を超える学費を捻出するのは、一般的な大学病院の勤務医の給与水準では容易ではありません。しかも私は50歳になるまで浪費を重ねてきました。でもこれは私だけの話ではなく、子供の学費を理由に一般病院に転職する医師は少なくありません。

それでも、自分で様々な角度から考え抜いた結果、ある方法に辿り着きました。私はこの方法を実践することで、なんとかこの試練を乗り越えることができそうだと考えています。

これは、一般にはあまり取り上げられていませんが、誰もが実践することができる再現性のある方法です。もしかしたら1回は考えたことがあっても、そのメリットを見逃している人が多いのではないかと思います。

でも私にとってはキャリア構築のための重要な基盤となったものであり、多くの人にとって共通の悩みである ”どうやって老後資金を確保しながら教育費を準備するか” というを解決するためにも有効な手段だと思っています。

この方法について言語化した記事は、同じ悩みを持っている人の生活を変える可能性がある「武器」として共有する価値があると考えたのです。


4. 「武器を使って、新しい武器を得る」という循環

この教育費に関する知見を有料記事という形で公開するにあたっては、将来的な副収入になってくれればというささやかな期待があったことも確かです。しかし現実には、現時点で「収益化できた」などと言えるレベルには全く達していません。

しかし、私はこの現状を失望して捉えているわけではありません。

なぜなら、手元にある武器を実際に使い、試行錯誤を重ねる中でしか、次の新しい武器は手に入らないからです。

多くの方に記事を読んでいただけている喜びを感じつつ、有料記事を手にとってもらうために無料記事で思考を整理し、より伝わる文章を模索し、内容を改善していく。この「手持ちの武器を使って価値を高めようとする試行錯誤の過程」そのものが、自分の中に新しい視点や伝達力を生み出し、次の新しい武器になっていくと考えています。


最後に

武器というものは、大切に飾っておくだけでは意味をなしません。自分の強みが何であるかを客観的に把握し、それを現場で思い切って使い込んでみること。

手元にある武器を使うからこそ、新しい実績や自信、スキルといった次の武器が手に入ります。そしてその新しい武器を使って、さらに次の挑戦へ向かうことができるのです。

これからも手持ちの武器を確かめ、使いこなしながら、このnoteという試行錯誤の場で、新たな武器を獲得する挑戦を続けていきたいと思います。

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