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人が普遍的に希求する暮らしと環境の探求

 いわゆる「ていねいな暮らし」ならぬ、できるだけ時間をかけて自分をほどく「ゆるゆるな暮らし」、古民家リトリートver.も今日で一旦お終い。

 後半は執筆と読書&食養生のうち、執筆と季節の食材利用に比重を置いて過ごしました。外作業をするときほどはお腹も空かない。ちょっと食べ過ぎたりもしつつ、こうした過ごし方をする際の食事量に合わせた食材量の調整も今後の課題です。
 基本的に「よく食べてよく動け」なノリなので。

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 使用したシーツを引っぺがし、個室から荷物を運び出して、前回同様、部屋と廊下の掃除機がけをしました。別にそんな決まりはありませんが、なんとなく。掃除もまた「暮らし」の一部として。


蔵の図書室の整理

 「里山暮らし研究室」は各自がほんのり研究テーマを持ちつつ、ラボメンバーで「場を作ってゆく」がコンセプトなのかな、と解釈して私は参加しています。

 一年目だからかもしれませんが、まだわかりやすい形でのテーマが浮上しているわけではなさそう。遠方の方もおられるようなので、まずは奈良に来てみる、里山文庫という場で過ごしてみて、この環境に慣れるという段階なのかもしれません。

 私はそもそもの個人研究の拡張版をここで好き勝手に展開していますが、そのためにも、ここの『蔵の図書室』は本当に願ってもない環境です。

 蔵書の整理も一緒にやりましょう的な話が挙がっており、使いやすいように配架しても良いそう。(え? いいの!?)
 ですが今回は人も居ないし何よりまだ暑い季節なので、こちらもひとまずは床の掃除機がけだけに留めました。

めぼしい本を物色する

 とはいえ本のそばで何かしら作業をすると、なんとなく無意識に本を手に取ってしまいがち。チェックアウト後も共用スペースは使用可能なので、今回も目に付いたものを数冊パラパラと読んでみました。

 民族植物学を中心に農と食関連の書籍が多いですが、環境保全系の書籍もあります。著者は生態学の分野でよく見るお名前がずらり……
 こちらは関連分野の学部などで、参考書やテキストになるような本かもしれません。

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得られた収益はフィールドワークに充てさせていただきます

 学生時代は環境工学系の学科に居たものの、環境計測や水質浄化、バイオマス利用などの技術系・素材開発系がメインで、生態学関係の研究室や講義はありませんでした。もう一つのアカウント「生駒谷のポロ」では環境保全や生態学系の内容も扱いますが、生態学に関しては大学図書館に入り浸っての独学ということもあり、あらためて参照できるものがあるのは嬉しいです。 

 なぜなら自然界からの食材や材料の採集は環境保全と切り離せない一繋がりの話で、無知のままに手を染めると乱獲して絶やしてしまうもの。

 そういう意味では、もう一点パッと目についた『採集人的野帳』(英張イーンツァン・著)のような書籍と、保全生態学の専門書が同じ空間の棚に陳列されているのは理に適っていると言えます。
 いえ、むしろこの視点は非常に大事なのです。

 漫画『採集人的野帳』の邦題は『プラントハンターの野帳』。

 私も過去の仕事で植物調査に多少関わったことがあり、現在もボランティアで少しずつ勉強させてもらっているので馴染みある話です。

 プラントハンター……かぁ。
 過去に出会った「プラントハンター」を名乗る研究者が、絶やしてしまうような採り方をされる(ご本人はぽやんとして、そのことを理解していなさそうなのがまた衝撃的な)方だったのですよね……。
(研究者にしておいて良いのか?)

 そういう裏話もあって、個人的には「プラントハンター」というワードを聞くと何キロメートルか引いてしまうのですが、そう表現するしかないのでしょう。

 脱線してしまいましたが、この『蔵の図書室』にあった『採集人的野帳』は台湾現地で調達したのか、中身が繁体字はんたいじ(?)で書かれた台湾華語か台湾語なわけです。
 でも漫画だし、いわば漢字だし、なんとなくどんなシーンなのか察することができるのですよね。むしろ日本語より面白い。

 台湾に興味のある方にとっては外国語を勉強するツールにもなり得ます。

百年前的植物旅路、探索採集人的足跡與精神

英張『採集人的野帳〈2〉』、蓋亜文化有限公司、2022,12
帯より引用

 帯の言葉(キャッチコピー)によると、「百年前の台湾(舞台は1924年頃、日本は大正時代)を舞台に、植物分類学の研究者の足跡とその精神を追う」というテーマの話、ですね?

 台湾植物園の研究資料を取材して描かれたようで、植物園から提供された写真なども掲載されていました。

 台湾の雰囲気も感じられ、なかなか興味深い漫画です。

朝ごはん研究|Morning BOOK

 さて、「綺世界探訪」と「生駒谷のポロ」の2つのアカウントで共同運営するマガジン『朝ごはん研究|Morning BOOK』の中身は、今まで喫茶店モーニングの話が中心でした。でも今後は、ここ最近投稿してきたような自分で食材を採取したり、のんびり時間をかけて作る日常寄りの話題も加えてゆきます。

 それが地元(生駒)の場合もあるし、それ以外の場所の場合もある。
 だからこその共同運営マガジンというわけです。

 「生駒谷のポロ」の方でもサラッとお知らせしましたが、朝ごはん関連のいくつかの記事を近日〜八月中くらいでメンバーシップ特典に移行します。

(詳細は以下の記事をご確認いただけると嬉しい!)

万葉吃草 - 里山未利用資源探索

 加えて『万葉吃草』のような野草に目を向ける話も、実践的な探究の記録としてメンバーシップ特典に加えてゆきます。

 これは食の探究に見えるかもしれません。
 でも私にとっては環境活動の一環未利用資源の活用という視点もありつつ、今と未来の「まほろば(暮らしやすい環境の土地)」に関する研究です。
 要は季節に応じて採取して使用することで、周期的にその土地を気にかけ、手入れすることになりますから。

 万葉集に登場するモノ・コト・アヤを絡めるのはお楽しみ要素というか、遊びを絡めつつ、「古代のまほろば」から学びを得るような意味合いがあると思っています。

・『万葉集』の歌に詠まれた「コト(歴史)」
・歌に登場する「モノ(道、地名、建築、山、生活用品、食べ物など)」
・当時の人の心情が吐露された「アヤ(文学表現)」


 こうした歌に詠まれた事物や感情、今に残る考古学的資料としての遺跡や遺物、古文書(木簡)、そして今も昔も変わらず存在するもの、失われたもの、新たに登場したものを通して、現代と古代の暮らしを対比的に眺めてみる。
 そうすると、今も昔も変わらない、人が普遍的に希求する「暮らしの本質とその環境」が見えてくるのではないでしょうか。

万葉考古的ライフ and JOURNEY|綺世界探訪

 以前こちらで有料記事に含めた以下の内容は、生駒で採取した食材を話題にするため移設しました。これもいずれはメンバーシップ特典に含めますが、今はオープンにしてあるので、よろしければご覧ください。

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