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合格者の“普通”を知らないまま戦うな―CGS受験で怖いのは、基準値が低いまま走ること

昨日、1本の記事を書きました。

「お前、空挺隊員だろ!」20年前に怒鳴られた一言が、今も私の限界を押し広げている|20年経って分かった、第1空挺団勤務が私にくれた最大の財産

今回の記事では、これに関連した、CGS受験生にとって、とても大切なお話をします。


仕事が終わって、家に帰る。

子どもを寝かしつけて、ようやく机に向かう。

教範を開いて、1時間。

眠い目をこすりながら、参考資料をめくる。

「今日も、自分なりに頑張った」

そう思って、布団に入る。

その努力は、本物です。

否定したくありません。

ただ、一つだけ、お伝えしたいことがあります。

CGS受験で本当に怖いのは、努力していないことではありません。

自分では頑張っているつもりなのに、その「頑張り」の基準値が、合格水準に届いていないことです。

この記事は、そんな受験生の方に向けて書いています。


1. 「自分なりに頑張っている」が、一番危ないことがある


CGS受験生は、本当に忙しい。

これは、受験を経験した私も、痛いほど分かります。

日中は、幹部としての仕事。

時期によっては、訓練、演習。

家に帰れば、家庭がある。

子どもがいる方なら、なおさらです。

その中で、教範を読む。

要点を暗記する。

論文を書く。

休日に、少しでも時間を作る。

これだけで、十分すごいことです。

だから、本人としては、こう感じます。

「自分は、頑張っている」

それは、間違いではありません。

ただ、CGS試験は、残酷な試験です。

自分なりの頑張り」を、評価してくれません。

評価してくれるのは、答案に表れた結果だけです。

ここに、怖さがあります。

CGS受験で怖いのは、努力していないことではありません。

自分では頑張っているつもりでも、その基準値が合格水準に届いていないことです。

努力不足が怖いのではない。

「努力しているつもり」が怖い。

ここを、どうしてもお伝えしたいのです。

2. CGS受験は「自分基準」ではなく「合格者基準」で見なければならない


私たちは、つい、自分の中で評価をしてしまいます。

昨日よりは、勉強した。

先月よりは、進んだ。

周りの同期よりは、やっている気がする。

これだけやっているのだから、大丈夫だろう。

その感覚は、人間として自然です。

ただ、CGS試験は、その感覚を見てくれません。

採点者は、あなたの努力時間を知りません。

家庭との両立を知りません。

睡眠時間を削ったことも、知りません。

見えるのは、答案だけです。

試験は、あなたの努力感を評価してくれるわけではありません。
答案として表れた結果を見ます。

暗記したつもりが、白紙で再現できるか。

読んだつもりの教範が、論文の中で使えるか。

考えたつもりの論点が、答案構成として組み立てられるか。

問われているのは、ここです。

「やった」ではなく、「使える状態になっているか」。

「読んだ」ではなく、「書ける状態になっているか」。

この違いは、想像以上に大きい。

そして、この違いを生むのが、自分の中の「普通の基準」なのです。

3. 基準値が低いままだと、努力しても届かない


基準値が低い人には、共通の特徴があります。

少し勉強すると、満足してしまう。

要旨を1つ書いただけで、安心する。

教範を読み終わっただけで、勉強した気になる。

論文を1本書き上げて、「やった」と思う。

暗記がぼんやりしていても、「だいたい分かった」で済ませる。

私自身も、過去にこういう瞬間が、たくさんありました。

これは、本人の能力の問題ではありません。

「自分の中の普通」が、そこで止まっているだけなのです。

しかし、合格者の基準を見ると、景色が違います。

同じ論文を、何度も書き直す。

要旨を、納得いくまで磨く。

本論の構成を、何パターンも検討する。

暗記したものを、白紙で再現するまで詰める。

模試の答案を、模範解答や解説に沿って書き直す。

そして、これを「特別なこと」ではなく、「普通の作業」としてやっている。

ここに、決定的な差があります。

基準値が低いと、努力しているのに、努力の量も質も足りないという状態になります。

努力していないわけではないのです。

ただ、自分の「これでよし」のラインが、合格水準より少し下に置かれている。

それだけで、結果は大きく変わってしまう。

これが、基準値の怖さです。

4. 私の基準値を上げたのは、第1空挺団での経験だった


私自身、もともと基準値が高かったわけではありません。

むしろ、若手の頃は、自分なりに頑張って満足するタイプでした。

その私の基準値を、根こそぎ書き換えてくれた場所があります。

第1空挺団です。

着隊した当初、本気で思いました。

「ここの人たちは、何かが、違う」

体力。

精神力。

仕事への厳しさ。

任務への姿勢。

そして、何より、準備への執念。

「これくらいでいいだろう」が、ない。

「もう一度、確認しよう」がある。

「念のため、もう一本ロープを持っていこう」がある。

最初の数か月は、正直、ついていくのがやっとでした。

毎日、自分の甘さを突きつけられる。

お前、空挺隊員だろ!」と怒鳴られたこともあります。

でも、不思議なものです。

その環境に半年、1年と身を置いていると、感覚が変わってきます。

最初は「きつい」と思っていたことが、「これくらいやるのが普通」になる。

最初は「無理だ」と思っていたことが、「やれば、できる」になる。

自分の中の基準値が、静かに、しかし確実に上がっていく。

環境が変わると、自分の"普通"が変わります。
そして、自分の"普通"が変わると、行動量も変わります。

そしてこの基準値の高さが、後のCGS受験でも、はっきりと効いてきました。

CGS受験の期間、私は一定期間、かなり高い基準で勉強しました。

要旨を、何度も書き直す。

教範を、整理し直す。

暗記を、白紙で再現する。

模試の復習を、何往復もする。

これらを「特別な努力」だと思わずに、淡々と続けることができました。

理由は、はっきりしています。

空挺団での「普通の基準」が、すでに上がっていたからです。

絶対に妥協しない。

とことん、突き詰める。

CGSは、結果として、一発合格できました。

そしてこの基準値は、自衛隊を退職した後も、ずっと生きています。

民間企業に転じた時。

個人で仕事をするようになった、今。

他の人が「これはきつい」「ここまではできない」と感じる場面でも、自分の中ではこう思える瞬間が、何度もあります。

「これくらいは、やればできる」

「これは、普通の範囲だ」

これが、基準値の財産です。

経歴ではなく、能力でもなく、基準値。

第1空挺団から私が受け取った最大の宝物は、これだったと、今は思います。

5. 基準値は、自分ではなかなか分からない


ここで、一番怖い話をします。

自分の基準値が高いか低いかは、自分では、ほとんど分かりません

なぜなら、本人は真剣にやっているからです。

本人は、努力しているつもりだからです。

サボっているつもりは、まったくない。

むしろ、頑張っているという実感がある。

だからこそ、ズレに気づけない。

答案を書いていても、論点が浅いことに気づけない。

暗記しても、再現できないことに気づけない。

教範を読んでも、論文で使える形になっていないことに気づけない。

学習時間は確保している。

でも、方向が、少しズレている。

近くに比較対象がないと、人は誰でも、自分の基準が正しいと思い込みます。

これは、独学の最大の落とし穴です。

私自身、空挺団に行くまで、自分の「普通」が低いとは、まったく思っていませんでした。

行って、初めて分かったのです。

「ああ、自分の基準は、こんなにも甘かったのか」と。

基準値の怖さは、自分では低いと気づきにくいところにあります。

だからこそ、外部の高い基準に、意識して触れにいく必要がある。

これは、能力の問題ではなく、構造の問題です。

6. 基準値を上げる方法は「高い基準に触れること」


では、基準値はどうやって上げるのか。

答えは、シンプルです。

高い基準に、触れ続けること。

これしかありません。

具体的には、4つの方法があります。

1). 合格者の答案・考え方に触れる

合格者は、何をどこまで整理していたのか。

どれくらいの量、答案を書いていたのか。

どの時期に、何を仕上げていたのか。

暗記は、どの程度の精度まで詰めていたのか。

論文の構成は、どう組み立てていたのか。

こうした「合格者の中の普通」に触れるだけで、自分の基準は確実に動きます。

「ここまでやる必要があるのか」

「自分の答案は、まだここまで書けていない」

その気づきこそが、出発点です。

2). 模試や添削で現実を見る

自分では「書けたつもり」でも、第三者に評価されると、足りない点が見えます。

論文に、一貫性がない。

本論が、論点で整理されていない。

具体性が、弱い。

点数は、自分の現在地を映す鏡です。

正直、現実を見るのはつらい。

私も、模試の点数を見て、何度も落ち込みました。

でも、現実を直視しないと、基準値は上がりません。

つらいですが、ここを避けないことが、合格への最短ルートです。

3). 自分より高い基準でやっている人と比較する

同期。

職場の先輩・上司。

CGS卒の方。

課程教育の教官。

身近に、必ず「自分より高い基準でやっている人」はいます。

その人の机の周り、ノート、答案、勉強時間、生活リズム。

可能な範囲で、見せてもらってください。

ただし、注意点があります。

比較は、落ち込むためではありません。

基準値を上げるためです。

「自分はダメだ」で終わると、何も変わらない。

「自分も、ここまでやる必要があるのか」と受け取れた時、初めて意味があります。

4). 毎日の行動基準を変える

知識を入れたあと、もう一段、行動を増やす。

参考とする論文を読んだら、要旨を書く。

教範を読んだら、論点として書き出す。

暗記したら、白紙で再現する。

模試を受けたら、答案を書き直す。

「読んだ」「やった」で止めず、もう一手、行動の基準を上げる。

これを、毎日続ける。

基準値は、気合いで上がるのではありません。
高い基準に触れ続けることで上がります。

毎日の小さな行動の基準を、1段だけ上げる。

その積み重ねが、半年後、1年後の答案を変えます。

7. 有料記事やコンサルは「答えを買うもの」ではなく「基準を知るもの」


ここで、少しだけ、私自身が発信している有料記事や個別相談の話をさせてください。

売り込みをしたいわけでは、ありません。

ただ、誤解を解いておきたいのです。

有料記事やコンサルは、楽をして合格するためのものでは、ありません。

答えを丸暗記するためのものでも、ありません。

「これさえ買えば受かる」という話は、存在しないと、私は思っています。

では、何のためにあるのか。

価値は、ここにあります。

  • 合格者の基準に、触れられること

  • 何を、どこまでやればよいのかが、見えること

  • 答案の型や、論文の基準が、分かること

  • 自分の現在地が、見えること

  • 自分の基準値が、合格水準に届いているかどうかを、確認できること

つまり、情報を買うというより、合格水準の「ものさし」に触れるための手段です。

最終的に、行動するのは本人です

ここは、絶対に変わりません。

ただ、基準を知らないまま努力するのと、高い基準を知ったうえで努力するのとでは、半年後の到達点が、まったく違ってきます

私の記事やコンサルは、答えを買うものではありません。
自分の基準値を合格水準に近づけるために使ってほしいと思っています。

もし、今のあなたが、

「自分なりに頑張っているのに、結果が出ない」

「自分の方向性が、合っているのか不安」

「合格者がどこまでやっているのか、知りたい」

そう感じているなら、記事や個別相談を、一つの選択肢として使ってみてください。

合うかどうかは、記事を読んでから判断していただいて構いません。

8. 基準値が上がると、勉強が「特別な努力」ではなくなる


基準値が上がると、面白いことが起きます。

毎日少しずつ勉強するのが、普通になる。

要旨を書くのが、普通になる。

教範を読んだら、論点化するのが、普通になる。

暗記したら、白紙で再現するのが、普通になる。

模試を受けたら、復習して書き直すのが、普通になる。

「特別なこと」ではなくなるのです。

歯磨きと、同じ感覚に近づきます。

決意も、気合いも、いらない。

やるのが、当たり前。

やらないと、気持ち悪い。

ここまで来ると、強い。

合格していく人を見ていると、共通点があります。

毎日、ものすごい決意をしているわけではないのです。

特別な根性で、机に向かっているわけでもない。

ただ、高い基準が、本人の中で「普通」になっている。

その普通を、淡々と積み上げている。

合格する人は、毎日ものすごい決意をしているのではありません。
高い基準が"普通"になっているのです。

ここに、合否を分ける本質があると、私は思っています。

決意の強さではなく、普通のレベル。

意志の量ではなく、基準の高さ。

毎日、特別な努力をするのは、しんどい。

でも、高い基準が普通になれば、しんどさは、少しずつ薄れていきます。

そして、その普通の積み上げが、半年後、1年後の答案に、確実に表れます。

9. 最後に:CGS合格を目指すなら、自分の基準値を疑え


ここまで読んでくださった方に、最後にお伝えしたいことがあります。

あなたは、頑張っています。

それは、否定しません。

仕事と訓練と家庭の合間で、机に向かっていること自体が、すごいことです。

ただ、その頑張りが、合格水準の基準で行われているかは、別の問題です。

ここを、一度、冷静に見つめ直してほしいのです。

CGS受験で必要なのは、「自分なりの努力」ではなく、「合格水準に届く努力」です。

そのためにできることは、決して難しくありません。

今の自分の基準値を、疑ってみる。

高い基準に、意識して触れにいく。

答案を書いて、現実を見る。

模試や添削を、避けずに受ける。

必要なら、有料記事や個別相談を使って、合格水準のものさしを確認する。

基準値が上がれば、行動が変わります。

行動が変われば、答案が変わります。

答案が変われば、結果が変わります。

順番は、いつもこれです。

最後に、一つだけ。

CGS受験でまず疑うべきは、能力ではありません。
自分の"普通"の基準値です。

能力を疑い始めると、人は折れます。

でも、基準値を疑うのは、前向きな行為です。

「自分は、もっとできるかもしれない」

そう思えた瞬間から、基準値は動き始めます。

今日の机に向かう前に、一つだけ、自分に問いかけてみてください。

「今日の自分の"普通"は、合格者の"普通"と、どれくらい近いだろうか」

この問いを持つだけで、明日からの勉強が、少し変わります。

10. あなたへの質問


最後に、一つだけ質問を残させてください。

あなたのCGS学習の「普通」は、合格者基準に近いと思いますか。

すぐに答えが出なくても、構いません。

もしよければ、今のあなたの感覚を、コメントで教えてください。

「自分の普通が低い気がする」

「最近、高い基準に触れられていない」

「ここがズレている気がする」

どんな小さなことでも構いません。

言葉にすることで、自分の現在地が、少しずつ見えてきます。

その一行が、明日からの勉強を変えるきっかけになるかもしれません。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

もし「自分の基準値、少し疑ってみよう」と思えたなら、スキやコメントで教えていただけると、とても嬉しいです。

あなたの合格を、心から応援しています。

Mr.K


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まずは、こちらの固定記事で、このnote全体の活用方法を整理しています。

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