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コチコチもギザギザも溶けて「チョコレートのちきゅう」

少しずつnoteに上げていくことを始めた「子守話」。

子守話とは、子どもを寝かしつけるとき、羊を数えるかわりに、羊を数えるかわりに即興で語り聞かせていたおはなしのこと。


チョコレートと平和

河合隼雄先生の最終講演をNHKプラスで見て(2029.2.7午後10:45まで)、ギリシア語で「ちょうちょ」は「心」を意味すると知り、104話「ちょうちょの木」を上げた。

次はどの話を上げよう。

バレンタインデーが近づいている。
平和をおびやかすもの近づいている。
足音を立てるもの、音もなくしのび寄るもの。
目に見える形で、見えないけれど気配で。

8月ジャーナリズムの保温の気持ちも込めて、チョコレートと平和の子守話。

子守話74「チョコレートのちきゅう」

ちきゅうの あちこちで 
きょうも くにとくにが けんかして
ミサイルの あめを ふらせています

ひとをきずつけ いえをこわし まちをもやし 
たくさんの なみだの あめも ふらせます

ミサイルが チョコレートだったら いいのに

ちじょうに おちてくる あいだに 
ねつに とけて みんなのおやつに なればいい

チョコレートなら 
だれも なにも きずつけずに
やさしい きもちに してくれるでしょう

いっそ ちきゅうが 
チョコレートだったら いいのに

けんかして あつくなったら 
とけて とろけて 
くにと くにの さかいめが きえればいい

チョコレートの うみに ぷかぷかうかんで 
はて いったい 
なにを あらそっていたのでしたっけ

ひとと ひとの あいだの 
コチコチも ギザギザも 
チョコレートみたいに とけてしまうでしょう

壁を溶かすお話

子守話を書いた日の日記には

《今日の子守話は、壁を溶かすお話。平和のありがたみを子どもに伝えることに人一倍熱心な母から、子どもの頃、絵本や映画や展示会など、さまざまな形で「戦争は、あかん!」のメッセージを受け取った。それを娘にも受け継いでいきたいと思う》

とある。この日はGHQの検閲を受けて最初に刊行された体験記『絶後の記録―広島原子爆弾の手記』の映画化をめざして2年ぶりにアメリカから来日したKinga Dobosキンガ・ドボッシュさんに会っていた。

Kingaさんと『絶後の記録』については、note「一冊の『紙の墓』」を。

チョコレートが登場する話やチョコレートのことは時々noteに書いていて、最近書いた「カカオから色をいただく会」にまとめている。

チョコパイとちきゅう

子守話「チョコレートのちきゅう」は2021年にnoteの下書きに入れていた。タイトル画像のチョコパイとともに。

チョコパイは凍らせる派だったのだが、料理研究家の山本ゆりさんが「レンジで温めると最高」と言われていて試してみたら、一瞬で寝返ってしまった。その、チョコがとろりと溶けたチョコパイをスプーンですくったところ。

まるいチョコパイを見て、「チョコレートのちきゅう」を思い出したのかもしれない。

1983年に発売されたロッテのチョコパイを発売当初から食べている。となると、今年でチョコパイ歴37年。大学受験にも連れて行った。宿の冷凍庫で冷やして食べた。チョコの歯ごたえと、固まったクリームの噛みごたえを楽しむ。そう。ずっと「チョコパイは冷凍庫で冷やす派」だった。

2020年、「レンジでチンするとおいしい」と山本ゆりさんのレシピ本に書いてあり、やってみた。10秒でいい感じにチョコもクリームもとろけて、甘さがぐぐっと増した。

37年をあっさり翻し、「チョコパイはレンジであっためる派」に寝返った。
思い起こせば、『パコダテ人』で行った宮崎映画祭で虜になった日高屋さんのバタどら(バターどら焼き)も、両方やってみて、レンジに軍配を上げた。チョコもバターも油脂。あっためたほうが美味しいのだ。

とチョコパイへの熱い思いも下書きに放り込んでいた。

国境なんて関係ないヤツら

子守話とチョコパイへの思いのほかに、「国境なんて関係ないヤツら」と書いてあった。

どこかで聞いて書き留めた言葉だろうか。鳥のことか、魚のことか、花の種のことか。人以外のなにか。

2025年にエスペラントを学び始めた。国際語、地球語、エスペラント。エスペランティストに国境はなく、まるくまろやかにまとまっている。

言語で心を通わせることは、壁を越え、隔たりを埋め、境界を溶かす。人を傷つけるものを放ち合う代わりに、人をつなげる言葉を交わし合いたい。平和に、Heyワニ。

「チョコレートのちきゅう」をnoteで公開するにあたって、文末の「。」を取り、「まるいのはちきゅうだけ」にした。



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脚本家・今井雅子📚言葉遊びが好きな物書き 目に留めていただき、ありがとうございます。わたしが物書きでいられるのは、面白がってくださる方々のおかげです。