バスティアン・シュヴァインシュタイガー(Bastian Schweinsteiger):2014年W杯優勝チームの「心臓」 サッカードイツ代表のレジェンド選手たち #5
バスティアン・シュヴァインシュタイガー

Bastian Schweinsteiger
生年月日:1984年 8月1日(41歳)
出身:コルバーモール, バイエルン州
身長:183cm 利き足:右足
ポジション:6番(守備的ミッドフィールダー)
代表通算記録:121試合 24得点
2014年W杯優勝の「立役者」

2014年7月13日、マラカナン・スタジアムで行われたブラジル・ワールドカップ決勝は、大会史上3度目となるサッカードイツ代表とアルゼンチン代表の対決となった。1986年大会と1990年大会の決勝のアルゼンチン代表にはディエゴ・マラドーナがいたが、2014年大会にはいわずもがなリオネル・メッシがいる。両者とも拮抗した実力のなかで、一進一退の試合展開が続いた。
準決勝までドイツ代表を牽引した3人のスター選手は、緊張のためか散発的なプレーに終始する。ゴンサロ・イグアインに決定機を献上するなど、トニ・クロースはミスを連発。トーマス・ミュラーは自慢の大胆さが失われ、左WGとして先発したメスト・エジルは30分にトップ下の位置に移動するまで試合から消えていた。そんななかでチームに安定感をもたらした選手がいた。
バスティアン・シュヴァインシュタイガー。中盤の底で先発したFCバイエルン・ミュンヘンのレジェンドは、ボールを捌きつつ、チームのポゼッション確立に貢献。対峙したメッシからタックルでボールを奪い、攻撃に繋げるシーンは見事だった。元々、左サイドハーフだったこともあり、ドリブルでの持ち上がりとキープ力も武器とするシュヴァイニーは、チームの「心臓」だった。
「フッスバールゴット」と呼ばれた男

右サイドでアイソレーションとなってクロスから何度も好機を演出したフィリップ・ラーム、プレスに参加しつつゴール前でも脅威となったミロスラフ・クローゼ。経験値豊富な選手に支えられたドイツ代表は、最終的にマリオ・ゲッツェの決勝弾で勝利する。2004年6月6日のハンガリー代表との親善試合でA代表デビューを飾ったシュヴァイニーにとって、初の国際タイトルとなった。
2006年のドイツW杯ではポルトガル代表との3位決定戦で2ゴールを挙げ、2010年の南アフリカW杯でのウルグアイ代表との3位決定戦では、ラームに代わってキャプテンマークを巻いたシュヴァイニー。2大会連続で3位となって迎えた2014年大会での悲願の優勝は、クラブで「フッスバールゴット(サッカーの神)」と称された彼のドイツサッカー界での地位を、絶対的なものにした。
ドイツ代表屈指のプレーメイカーとして躍動したシュヴァイニーの名前は、1974年大会のヴォルフガング・オヴェラート、1990年大会のローター・マテウスと共に覚えられていくだろう。実際、彼に比肩するミッドフィールダーは、世界中を探してもほとんどいない。アレクサンダル・パヴロヴィッチなど、次世代のタレントにとっても、彼のプレーは参考となるはずだ。
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